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自由な娘

思えば、彼女は赤ちゃんの時から自由な存在だった。

自由とは

お腹が空いたら泣き
眠ければ泣き
不快なら泣き。

赤ちゃんなら当然のことだ。

今の彼女も、その赤ちゃんの時のままに
欲求に自由だ。

学校に行かないと泣いた日。

度々、学校に行き渋ることはあった。
だから、
「とうとう来てしまった!」
と思った。

頭の中が真っ黒でドロドロとして
口から出てきそうな
ショック。
でも、心のどこかで、いつか言われると知っていた気がする。

こう言われた親がとるであろう行動を
全部やってしまった。

後から、これらは子どもが望まなかったものだと知ることになるのだけど。



今日も学校に行かずに
好きな動画やアニメを見ながら
絵を描いたり、レジンで何かを作っている彼女は
とても楽しそうで
そういう表情を見ていると
私も幸せだ。

ところが。
その感情は、深夜や早朝にやってくる。
「学校に行かなくても大丈夫?」
「勉強遅れちゃって大丈夫?」
「みんなと仲良くできなくて大丈夫?」
「将来困るんじゃないの?」
後から後から湧いてくる
不安を煽る声。
ぎゅうぎゅうと締め付けられるような息苦しい痛みと
ちくちくと胸を突き刺すような鋭い痛みが交互にやってくる。

それは、ない日もあるけど
最近は毎日苦しい。

それでも、今日も娘が可愛くて。
すごく面倒だけど、
愛おしい。

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