XDのアニメーションをイチからつくれるようになった話
この記事はAdobe XD Advent Calendar 2020の20日目の記事です🎄
XDで基本的なデザインはできるけれど、凝ったアニメーションをつくるのは難しい。
そんな状態から、想像したアニメーションをXDでつくれるようになった、数ヶ月間の流れをご紹介します。
「XDをもっと使えるようになりたい。けどちょっと難しく感じる」
という方への、ちょっとしたヒントになれば嬉しい、そんな内容です。
XDを思ったより使えていなかった
「XDを使いこなせてないのかな」
と気づいたのは、Webデザイナーとして転職して少し経った頃でした。
転職先のメインツールはPhotoshopで、XDは使用されていませんでした。
前職のツールがXDだったため、Photoshopで行うエンジニア、ディレクター間の確認に、密かに効率の悪さを感じていました。
チームMTGで、XDの存在をそれとなく伝えるも、反応は芳しくありません。
というのも、業務はグラフィカルな広告系LPが主で、そこにプロトタイピングツールを導入するメリットを説明しきれなかったからです。
現状で足りている環境に新しいツールをプレゼンできるほど、XDの機能も効果も活用できていない(操作もイマイチ)。
その事実に、ユーザー2年目にしてやっと気づいたのでした。
最初のチャレンジは失敗
そんな中、社内でプロトタイピングを推奨する動きがあり、XDに積極的に関わる人たちもいました。
自分よりずっと情報感度が高くて、現実的な思考で業務への落としこみを考えている。
その様子を見て、だんだん焦りが生まれてきました。
そこから少しずつ、情報をチェックするように。
XDのユーザーグループや公式のスターターキットの存在を教えてもらい、イベントに行ってスピーカーがどう機能を解説しているか観察したり、基礎的な操作を洗い出したりしました。
また、アップデートも以前よりまめにチェックするようになりました。
ちょうどその頃、Adobe XD Creative ChallengeというUI/UXのデザインチャレンジが開催されていました。
さっそくデザイナー何人かでチャレンジしてみることに。
いや、待って、難しすぎる。
まず動画で課題の説明を見てもよく分からない。
自分がつくりたい動きをXDでおこせない。
隣でやっている方がうますぎる(MVPとってる!)
結局、出せたのはギリギリでつくったシンプルなアニメーションだけでした。
2度目のチャレンジ。夜な夜な練習。
自分の力不足にがっかりした頃、XDチャレンジのシーズン2が始まりました。
そして少しずつ、XDへの関わりに嫌気がさし始めていました。
チームのXDへの反応は変わらず微妙。
業務は現状で十分回っている。
続けるかやめるか迷い、「そもそもどうしたかったんだっけ」をしばらく考えていました。
業務が効率よくなればいい、あと、XDを上達したいと思っている。
じゃあ、自分の下手さは忘れて、もう1回だけやってみよう。
1回目は中途半端に取り組んでダメだったから、2回目はできるところまでやってみよう、と決めました。
そこから、Pinterestやdribbbleで、良いと思うUIを大量に集めました。
自分が見て楽しい!と思えるものになるまで、ワイヤーを書き、アニメーションの想定をしました。
想定したアニメーションは、その時点ではほぼつくれませんでした。
似た動きのUIキットを探し、それをトレースしたり分解したりして、どうにかこうにかつくりました。
※今だったらLet's XDやdribbbleを活用すると思います。
夜な夜な手探りでやっていたため、データはぐちゃぐちゃでしたが、何とかWeek1〜3すべてに提出できました。
続けていくうち、アニメーションを見ると、こうすればできるかも、と思いつくようになりました。
制作にかかる時間もどんどん短くなっていきました。
チャレンジ成功と社内導入
集中したおかげか、シーズン2ではシーズンMVPをもらうことができました。
すると、社内の人に声をかけてもらう機会が増え、チーム内でのXDへの捉え方が良い方向に変わってきたのを感じました。
それをきっかけに、社内でXD導入のプレゼンの話が出た時、プレゼンターの1人に選んでもらうことができました。
XDを使う案件も出てきて、本当に少しずつですが、当初の目的は達成できたのかなと思います。
小さな変化と、チャレンジに共通すること
できないことを、できるようになりたいと行動した後、いくつか変化が生まれました。
・チャレンジへのハードルが低くなった
・完璧主義から、中途半端で良いと思えるようになった
・楽しいと思うことに、自分から関わっていくことが大事だと気づけた
器用に上手に、すぐ結果を出せる人もいるけれど、そうじゃない人もとにかくやってみて良いんだ。
そう思えるようになりました。
その後、社内のツールがFigmaに変わったり、MVPの賞品としていただいたCreative Cloud 1年分をなくしたりするのですが...🎅
それでも、XDに集中して取り組めたのは楽しいことでした。
今改めて学ぶなら
当初は手探りでアニメーション習得を進めましたが、今だったらLet's XDとAdobe XD Trailを活用すると思います。
Let's XD(英語サイト)は膨大な量のUIキットや学習動画が載っているサイト。
年末の予定はこれで埋まります。やったね!
日本語で学習したい場合はAdobe XD Trailがおすすめです。
各機能を短い動画で解説し、定期的にオンラインワークショップが行われています(初学者向け)。
もし少しでも気になっていたら、ハードルは考えずちょっとやってみる。
そんな学び方が手軽でおすすめです🎁