格ゲー初心者がEVO2023を視聴したので忘備録。~モダンの話と、彼の夢の話も添えて~

はじめに

世界最大級の格ゲーイベントEVO。
格ゲー初心者の私ですら知っているイベントではあるんですが、しっかり視聴するのは初めてでした。
私がいかに格ゲー初心者かは前回記事で。
2時に目覚ましをセットして、後ろ髪引かれながら朝7時に仕事に行く数日間。
おかげさまで見事に体はボロボロです笑

それぞれのタイトルの違いを学ぶ

様々なタイトルのあったEVO。その全てを網羅できたわけではないのですが、スト6だけではなく、他タイトルもいくつか視聴しました。
格ゲーを嗜んでいる人からすれば当たり前のことだとは思うのですが、それぞれのタイトルの違い。ちゃんとタイトルごとに色があって面白いなと思いました。

まずは2D3Dの違い。
2Dは基本ステージが横にしか広がりがなく、横と縦。3Dはそれに加え奥行きもあるので、斜め移動などもある。
ストリートファイターは2Dということですね。
特に鉄拳(バンダイナムコ)は3D格ゲーの代名詞なのかなと見ていて思いました。
鉄拳は特にTOP6を視聴していたのですが、ステージ特性(壁のない無限ステージとか、逆に狭いステージとか)とキャラ特性の噛み合いとか。スト6にはない要素が見ていて新鮮で面白かったです。
あと立ちガードが基本戦術で、下段の差し込みとそのカウンターでゲームが動きがちだと聞いて、それもまた全然違って面白いなと思いました。
日本勢のAOさん(魚群所属)が2位というところまで上り詰めたのも、見ていてとても熱くなりました。というか使用キャラめっちゃ可愛かった。州光。ああいうキャラすこです。
そう思えば触ったことあるポッ拳って2Dと3Dが切り替わるゲームだったなとふと思い出しました。

それから3VS3の試合方式。
KOF(ザ・キング・オブ・ファイターズ)やアルカプ(ULTIMATE MARVEL VS. CAPCOM 3)ですね。
三人のチーム形式で、後ろの控えのキャラのアシストが入るなどもある形式。こーれが面白い。
なんといっても逆転の瞬間ですよね。クラッチプレイがあるとやはり盛り上がる。その上特にアルカプはマーベル作品のキャラクターが出てきますから、そりゃアメリカで人気だよなと頷けるような派手なゲームだなと思いました。
アルカプの決勝がミラーだったのも、なんというか色が出てたなぁ。


ギルティギア

個人的に気になるタイトルはやはりというかギルティギア
キャラデザがやっぱこう、オタク心をくすぐりますよね。
方式は2Dなので、スト6ともシステムは似てるけれども、その中にも要素が散りばめられていていいなと。
例えば「ロマンキャンセル」「サイクバースト」衝撃波を打って相手との間合いを管理したり、チャンスにしたり、ピンチを脱出したりといったもの。これのお陰で一方的な試合になりづらいのかな?と思ったり。実際のところはわかりませんが。
あとは両端の壁が破壊されるというシステム。画面端はあるけれど、それがずっと画面端ではないというのも面白いなと。演出としてもあのひび割れて飛んでいく感じ、迫力・インパクトがあって面白いなと思いました。
あと個人的にラウンドのカウントがスト6の場合は「1本取った」という仕様・演出なわけですが、ギルティの場合はハートが減る・ライフが減ることをイメージしたデザインになっているのが、ゲームの世界観をうまく作っていて個人的にとてもいいなと思いました。

スト6

やはり大本命はスト6。
発売して約二ヶ月。参加人数7000人超え。
スト6を始めてから、CRカップでコーチを務めていた方を中心に、ライセンスを持って活動されている方も少し追っていたので、楽しみにしていました。
海外の有名選手に、他ゲームでも活躍されている方、様々な中で、三日目まで勝ち進めた日本人の多さたるや。すごいですね。
あとハワイアンシャツマンのファンになりました。やはり楽しんでゲームしてる人っていいですよね。私もそうでありたい。
中でもやはりさんハイタニさんときどさんはTOP6へ。
そして世界の壁は厚かった。
薄っぺらい感想にはなりますが、ほんの少しの判断で、大きく戦況の変わるのが上位の世界なのだなと思いました。
優勝したAngryBirdさん、おめでとうございます。随所で魅せてくれて、とても見ごたえがありました。

モダン操作と個人の感想

TOP6に残ったハイタニさんは、既に第一線からは退いたプレイヤーではあるのですが、モダン操作を使用してこの大舞台まで上り詰めていました。
初心者たる私からすれば、もう何年もこの格闘ゲームの世界にいて、それでいてモダンでこういった大舞台に挑むということすらすごいのに、それで結果を残しているなんてと尊敬でした。それに私自身がモダン操作で遊んでいる身なので、モダン操作の可能性なども見えて純粋に嬉しかったのもあります。
ただその一方でモダン操作はこういった大会では少ない。
少ないならまだしも、海外だと一種の「モダンアンチ」に近いものがあるのも事実として受け入れざるを得ませんでした。
こればっかりは元々の地域差、考え方の違いなので「アンチ」というわけではないのだとは思いますが、否定的といいましょうか。
ニュアンスはもちろん違うとは思いますが、クラシック操作をすることこそが至高であり、モダン操作はカッコ悪いとでもいいましょうか。
確かにモダン操作は簡単です。初心者ですら戦いのステージに引き上げてくれる、そういう加速装置であり、クラシックの伝統的な良さだったりコンボ入力という側面の省略は、見方によっては特に格闘ゲームを愛する人からすれば格好悪く映るのかもしれません。
ただ、こと日本においては、格闘ゲームの氷河期を知る人達からすれば人口の増加を含めプラスに働いていることが多く、それを受け入れることこそが発展につながると思っているプロプレイヤーが多いのも事実です。
簡単=カッコ悪い、簡単=ゲーム性の単純化、という側面だけでなく柔軟に受け止められたらいいですよね。

あとこれは個人的な所感ですが、対人戦の勝敗って「自分が下手」か「相手が上手か」で決まるものだと思っています。特に1対1の格闘ゲームは顕著だと思っています。
テニスもそうですが、いかに相手のミスを誘うのかというゲーム運びをするのが少人数におけるスポーツの根本だと思っています。格ゲーも例に漏れずそうだと思っています。
なので「相手がモダン」であることを負けの理由にしている人を見ると、ゲーム性以前のところで自分を正当化しているように見える上、単純に対戦相手をリスペクトしていないんだろうなと。
なあ、それこそ格好悪くないか?
そもそも対戦相手がいるからこそ遊べているはずなんですけどね。
ならもうクラシック操作のCPUと遊んでればいいじゃないと思ってしまいます。これも主語大きいか。
これでモダン使いが「クラシックなんて前時代的」なんて馬鹿にしているならまだしも、そういった声は今のところ私は見たことがありません。
私自身、自分のこの意見・所感が正論だとは思っていませんし、私自身まだ格闘ゲームの世界に来て二ヶ月弱。素人がなにを、と思うかもしれませんが、そういう声の大きい人たちのせいでゲームって衰退していくんだろうなと、素人ながら思いましたし、そういう負の側面に触れる機会にもなりました。
勿論そういう人たちがめちゃくちゃ少数派なのも理解しています。
声が大きいっていいですよね。私も声大きくなりたいです。いややっぱいいや。

EVOJAPAN

来年4月にEVOJAPANがあるとの発表も。せっかくこうして格ゲーに触れ始めて、EVOも見て、とっても気になっているのですが、日程的に足を運ぶのは難しそうだな……と。まだ先のことなのですがちょっと思ってます。
仕事上(ばちばち接客サービス業)GWが繁忙期なので休みが取りにくい上、5月にすでに遠征予定(地方住み故)が別で入っていて、流石に厳しい。
東京行くだけなのに往復3万弱ですから、それが二回発生したら6万ですからね……。交通費だけっすよ。諸々全部込みで6万ならまだしも。1ヶ月で6万飛んだら生活できなくなっちゃう(泣)
年末ジャンボで3等くらいあてるか、有馬記念で三連単でも当たったら行きますね。はい。
それかtwitchのフォローお願いします。笑
あと企画の方もよろしくお願いします。気合い入れて色々作ってるのに参加者いませんでしたはあまりに悲しすぎるので。


尊敬していた、貴方へ

最後に。
今これを書いているは8/12です。
格闘ゲーム界隈にとって重要な、素敵な人の訃報が先日ありました。
話題のEVOにも参加していて、とても楽しそうだったのを知っているだけに残念で仕方有りません。
CRカップで私は彼、なないさんのことを知りました。
格闘ゲーム界隈の中でも珍しいタイプで、いろんなことにアンテナを広げられる人、そういう印象でした。
キャスターをしているだけあり、言葉の選び方、砕き方伝え方も素敵でした。
何より格闘ゲームが大好きなのが伝わってくる人でした。
まだ彼について詳しいわけでは有りません。ファンとも呼べないかもしれません。好きというのも、尊敬していたというのもおこがましいのかもしれません。それでも。
彼が愛してやまなかったものに、私は今こうして触れている。
私一人ができることなんて大したことありません。でもせっかく出会ったのだから、格闘ゲームというものにこれからもっとしっかり向き合いたい、そう決意新たにしました。
楽しさを伝えてくれてありがとうございました。貴方が踏みしめて出来た道を頼りに、私ももう少しこの来たばかりの格闘ゲームの世界を歩いてみたいと思います。
その積み重ねの先、それがきっと、貴方の夢だっただろうから。

さんざんでした。

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