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神保町SANKOUEN(三幸園)でジャージャー麺を

古本棚ぼろぼろ店主、搬入初日に食い意地に負ける

今だから言える話をしよう。
神保町の共同書店PASSAGE by ALL REVIEWSの棚主は、自分の棚に書籍を搬入する際、直接持ち込むか郵送かを選ぶことができる。
持ち込みの場合はあらかじめネットで時間を予約して商品を持っていくのだが、私は初めての搬日にSANKOUENのジャージャー麵セットがどうしても食べたくなって、危うく予約した時間に遅れそうになった。

PASSAGEの搬入時間はそれほど厳密なものではなく、予約した時間の枠内に入店すれば良いと後から知った。とはいえ、ギリギリに駆け込んだのはよくない。
せっかくのジャージャー麵を腕時計をチラチラ見ながら慌てて啜りこむ失礼をしてしまったことも、深く反省している。

SANKOUEN CHINA CAFE&DININGジャージャー麵セット

神保町の三幸園グループは、一号店の「餃子の店 三幸園」創業からそろそろ70年近い歴史がある。
私が吸い込まれた「SANKOUEN CHINA CAFE&DINING」(東京都千代田区神田神保町1-5 島田ビル1F)はPASSAGEから見てすずらん通りを挟んだ真向かいにある中華料理店で、通称を「お洒落な方のサンコウエン」というそうだ。
(『おさんぽ神保町』に書いてあったので多分本当)

PASSAGE by ALL REVIEWSを出ると正面に見えるSANKOUEN CHINA CAFE&DINING

ジャージャー麵セット(1,150円)は、たっぷりの麺と生野菜のうえにタケノコ・シイタケなどが入ったひき肉のあんがこれまたたっぷりかかり、さらに薬味のネギとキュウリを盛り上げている。これひとつで主食・メイン・サラダを兼ねられる力強い一皿だ。
甘辛いあんの絡んだ麺を噛むと具材のざくざくした歯触りが気持ちよく、卓上のラー油やお酢で味を変えてもこれまた結構。
セットはさらに中華スープとごはん、大ぶりのシューマイ一個にデザートがついてくる。

頼めばごはん無しにもできるし、単品(980円)の注文もできるので、小食な人も怖がらずにチャレンジしていただきたい。
私はといえば、麺を食べた後で残ったあんとごはんを混ぜるのが好きなので、今のところ必ずフルセットを選んでいる。

お行儀にうるさい人といる時の注文はお勧めできない

「餃子の店 三幸園」のジャージャメン

ところで、お洒落じゃない方…もとい「餃子の店 三幸園」のメニューにも「ジャージャメン」があるのだが、私はこちらに行くとだいたいチャーハン・天津丼・餃子定食のどれかを頼んでいるので試したことがなかった。
一方SANKOUENに行くとメニューのチャーハンや焼きそばがおいしそうだなと思いつつ「ジャージャー麵セット」と「大餃子セット」をローテーションしている。頭のどこかで「ジャージャー麵はSANKOUEN、チャーハンは三幸園で食べるもの」だと思っていたようだ。

別に問題はない。しかしSANKOUENの「大餃子」と三幸園の「餃子」にそれぞれの美味しさがあるのだから、ジャージャー麵とジャージャメンを食べ比べたらまた新しい美味しさに出会えるかもしれない。
そんなわけで、ジャージャメンを食べることにした。

「餃子の店 三幸園」は白山通りにある(東京都千代田区神田神保町1-13)。
すずらん通りを抜けて白山通りに突き当たり、信号を渡らずに左折するとすぐ目の前に看板が見える。

注文して少し待つと、ジャージャメンがやってきた。
こちらは麺の上にシンプルなひき肉のあんをかけ、細切りのキュウリをどっさりトッピングしてある。
SANKOUENと比べると色が濃く、味もよりパンチが効いた甘辛・ピリ辛を感じる。
これまたごはんと合いそうな味だな…とメニューの「ごはん 220円」を眺めてしばらく悩んだが、とろみの強いあんは麺を食べきると綺麗になくなったので、頼まなくて正解だった。
もしかすると毎回残ってしまうSANKOUENのジャージャー麺のあんは、ご飯と食べるのが正解かもしれない。

あんが多いかな? と思っても、食べ終わるころには無くなる

こうなると未だ見ぬSANKOUENのチャーハンも気になってくるのだが、大餃子もご無沙汰で…と、悩みは尽きない。
近いうちにSANKOUEN・または三幸園に行くことだけは間違いないのだった。

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