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突然BTSにハマった話(1)

出逢いは突然に

その出逢いは本当に突然に、でも必然のように訪れた。とかドラマチックに書き出したかったけど別にドラマチックである必要もないから普通に書く。9月に放送された長時間音楽番組「THE  MUSIC  DAY」だ。普段接客業の私は土日は基本的に仕事なので、帰宅してからの数時間だけ見ていた。ただ同居人(彼氏)がNiziUが好きなので、お客様からその日にNiziUが出ることを聞いて、見たいかな?とTVをつけてみただけだったのに、、、。

※ダラダラと長い文章なので気をつけてください※

どうしたって治らないオタク気質

長年ジャニオタ、俳優オタで過ごしてきて、友人達からは「私の好きなものまで好きになってくれるから好き」と言われるほどに嫌いなものがない私、しかも好きになると中々嫌いにもならないし、むしろそんなに愛したのにどうやって嫌いになればいいのか分からないから教えてくれという気持ち。好きだと認識すると興味がなくならないのでめちゃくちゃにハマる。友人達に誘われると知らないアーティストでも事前に曲を聞いてコンサートに同行したりお返しにチケットのお手伝いがしたくてFCに入ったりしていた私が、これまでずっと韓国のアーティストに触れずに生きてきたのは訳がある。

ハマるのがわかっていたから避けていたのだ

ただそれだけ。東方神起もBIGBANGも少女時代もKARAもTWICEもKPOPのことを知らなくても曲がHITしていた各アーティスト達を、年末の特番などで見かけても、こんな顔も良くて歌もうまくてダンスもできて私がハマらない訳なんてないんだから見ないほうがいい、、、すでに好きなアーティストが増えすぎていて何も追いつけない状況なんだから!!とずっと背を向けていた。

オタクの始まりはSMAP

私は物心ついた頃からSMAPが大好きで、人生で初めてコンサートに行ったのもSMAPだった。(SMAPのデビュー年の翌年生まれなので私の人生はSMAPでできている)そんな私が美容系の接客業を始めてから、出会うお客様は何かしらの推しがいて、私は自分にとって大切な人の推しの話を聞くのが本当に好きなので、いつの間にか推しの話を聞いてくれる人というジャンルで顧客が増えていた笑

大好きなSMAPが色々なことに巻き込まれてごたついたあの頃、同じようにSMAPを愛していたお客様と色々な話をする中で、私は少しだけ疲れていた。本人達の口からは何も発信されていないのにどんどんと世の中のよくわからない人たちが彼らを叩いたり、引き離そうとしたり、中にはその情報に影響されてファン同士が揉めたり、蔑みあったりするのをたくさんのSNSやワイドショーで見なければいけなくなっていた。本来であれば現実の嫌なことや辛かったことも忘れさせてくれる幸せの源である彼らが、不本意な形で未来を選択できなくなっているのを遠くで見ながら私はなんて無力なんだろうと悲しくなったりしていた。こんなにも私の人生を支えてくれたのに、私は彼らに何もできないんだなと辛くなってTVやネットニュースを見ることをやめ、自分の好きなものだけを見て働く生活を続けていた。それでいいんだ。この情報が溢れる世界で、悲しいことや理不尽なこと、自分を不幸にする全てから距離を置いたっていいんだ。幸せでいることが大切。

目の前で増え続けるARMY(BTSのファン)

一緒にSMAPの話で盛り上がっていたお客様が、SMAPが解散ということになった年末が明けて数ヶ月後のある日「私、BTSにハマっちゃったんだよね〜」と幸せそうにニコニコとお話してくれた日を今でも鮮明に覚えている。もちろんSMAPは好きだし、これからも応援したいけれど、今はどうすることもできない暗闇にいるような状況で、私はこのお客様が光を見つけたんだと素直に嬉しかった。

お客様の好きなものなら少し勉強してみようかな?とも思ったけれど、KPOPのクオリティーは少し見ただけでも素晴らしいものだとわかるそれなので、やっぱりだめだ、そこはもう沼だ。とやはり距離を置いていた。正直SMAPの件からしばらくオタク活動に身が入らなくなっていた。

長年お世話になっているお客様の中にはずっとKPOPが好きで、ハイタッチ会があるとか握手会、お渡し会といろいろな接触イベントがあることなどを会うたびに教えてくれた方もいたので、そんなの好きになっちゃうじゃないですか!!と何に対してか分からない叫びを返しながら楽しそうなお客様とお話ししている時間が私にとっては宝物だった。私はハマらないけど、大切なお客様をこんなに幸せにしてくれてありがとう、名も知らぬ韓国のアーティストさん達、、、と思ったりはしていた。

韓国語を数年勉強しながら、美容やファッションのために年に何度も韓国へ行っていたお客様もアーティストや芸能人にハマったことはないんだよねーと言っていたのに、2020年が明ける頃に突然BTSにハマったことを報告してくれた。なんなんだ、何者なんだBTS。オタク気質な私ならわかるが、今まで誰にもハマったこともなくコンサートにも行ったことないというような人まで魅了してしまうBTSって一体なんなんだ!?やばい、絶対に近寄ってはいけない。と自分の中で無意識にBTSにはなんらかの中毒性があってさぞかし魅力的で素敵な方達だろうからその眩しさに目が眩んでしまってはいけない、、、と高く高く壁を作っていた(今思えばフラグだったのだね、、、。)その頃にはBTSのファンのことをARMYと呼ぶこともなんとなく知っていた。

耳に残るサウンドと圧倒的歌唱力とダンスの魅力

余談が長くなってしまったけれど、私がBTSのメンバーをちゃんと認識したのは最初に書いたTHE  MUSIC DAY のDynamiteだ。それまでに、ずっと推していた俳優の新作映画の主題歌がBTSに決まった今年の初夏、お客様とその話題に触れてこのアルバムに入ってるよと教えてもらってサブスクで落としていたMAP  OF THE SOUL : 7 ~ THE JOURNEY ~ を一度聞いてはいたのだけど、勝手にキラキラアイドルなイメージでいたのでゴリゴリのRAPで始まった曲にびっくりして、すぐ聞くのをやめてしまっていた笑。本当にびっくりしたんだもの。まだメンバーの人数も顔も名前も知らなかったので、え???何???すごいRAPだという印象しかなかった。ちなみに私はどんなジャンルの曲も聞くのでRAPが嫌だったわけではなく、キラキラアイドルだと勝手に思っていたのに、力強い印象の曲と低音ボイスがいきなり聞こえてきて戸惑っていただけだ笑

推しの映画の主題歌を歌ってくれるんだもの、どんなグループなのかは把握したいし、できればその映画もHITして貰いたい。きっと大人気なBTSが主題歌を歌うということだけでもすごいことなんだ、よく分からないけど。と思いながら見ていたTHE  MUSIC  DAY。曲が始まる前の紹介で「ビルボード1位」というワードに激しく驚いて「え?ビルボード???すごくない?そんな方々が推しの映画の主題歌を歌うの???え???????」となりながらTVを見ていた。

肌が白い、足が長い、ダンス上手い、歌も圧倒的に上手い。こんな高音も出るの?そしてやっぱりRAPもあるの。顔の見分けはつかないけど、みんなそれぞれに美しく個性もあるのもわかる。あぁだめだ。これ以上見たらいけない。え?KPOPではこれが当たり前なの?どうしよう何も事前知識がないからこれがすごいという印象しかないけど、普通なのかな?普通?これのどこが普通?でもすごい、この曲、可愛い。あれ?あのサブスクで聞いた曲とまた印象が違うな?というのがDynamiteを初めて聞いてBTSのメンバーをまじまじと見た私の素直な感想だった。その日は曲名も覚えないままBTSは7人組で「あれがお客様達がハマっているビルボード1位を取れる実力の持ち主達、、、」と脳内にインプットして音楽の日見ましたよ〜とお客様にお話ししようなどと考えながら眠りについた。

あちらこちらに張り巡らされたBTS沼への誘い

THE  MUSIC  DAY でBTSを初めてきちんと認識してからも、私は推しの俳優やジャニーズ、歌手の配信ライブや各SNSチェックに忙しく、正直やっぱり私はBTSにはハマらないんだと思っていた。10月になってすぐの頃、お世話になっている美容室を予約して、そこへ向かう途中で、ふと「BTSのあの曲、可愛かったよな〜でも曲名覚えてないな」と思いながら出来心でApple Musicを開いて、そういえばMVも見られるよね?とDynamiteのMVを発見してそれを再生してみた。なんだ?こんなにイケメンだったか?牛乳を飲んでるだけなのに美しい、、、とびっくりしつつそのまま電車の中でMVをみていた。本当にこの曲可愛いなーと思っていたけど、見れば見るほどメンバーたちも可愛い。でも衣装が変わると誰が誰かわからないんだよな。と思いつつ、他のMVもみてみようかな?と思っていたらB-sideと書かれたもう一つのDynamiteのMVを発見。なんだ?と思いながら再生したら途中にNGシーンやメイキングが入っているじゃないか。なんだこれ、公式が優しすぎやしないか??オタクはメイキング大好きなんだぞ!!!!という衝撃(ジャニーズはメイキングは初回限定版の特典だったりで基本的に課金しないと見られない物だと思っていたの)で本当に身の危険を感じた(ここから抜け出せなくなるような)

そのまま美容室に着いたので再生もやめて、帰りにCafeにでも寄ろうかな〜など考えつつ馴染みの美容師さんに近況報告をしながら過ごしていたら、本当に唐突に美容師さんから「私、BTSにハマっちゃったんですよ〜」と切り出されて、一瞬、未来の私が急に話しかけてきたのかと思った(どんな幻想)

あまりに驚いて一瞬黙った後に「私、今ここに向かう途中BTS聞いてたんです」と思わず白状してしまった(いや、別にいいやん。悪いことみたいにいうな。)それに美容師さんも爆笑して「えー?なんの曲ですか?」とBTSの話題で盛り上がり、話をし始めたら、なんとその美容師さんもTHE  MUSIC  DAYでたまたまBTSをみて、曲が気になってYouTubeで見始めたら止まらなくてもう毎日BTSの動画をみていると・・・。あぁ、未来の私、こんにちは。DynamiteのMVを初めて観たけど、とにかく最初のイケメンも美しいしと切り出したら「あ〜それはグクちゃんです」とニコニコ教えてくれて「やめてください!プロフィールとか知ったらもう抜け出せない!」と笑いながら、私のお客様から教えてもらっていたBTSの魅力などを話しつつ、楽しくその時間を過ごして、結局帰り道もずっとDynamiteを聞きながら過ごしたのでした。この後に、どんな沼が待ち受けているのかも知らずに、牛乳を飲んでいる子はグクちゃん、か。覚えてしまったなーと全然困ってないのに困ったふりをしていました。


思った以上に長くなりそうなので(ただの覚書です)2に続きます。こんなダラダラとした文を読んだ方々は人が沼にハマる時ってこんなあっけないものなのかと思ってください笑

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