僕のラグビー人生(社会人編※ラグビーvol.2)

前回記事の続き。今回は『実際のトライアウト』について書きたいと思います。まずトライアウトの話を書く前に、どうしても書きたい印象的な二人の方を紹介したいと思います。

一人目は、吉田尚史さん(元日本代表/サントリー/三洋電機/釜石シーウェイブス/東洋大コーチ)には大変お世話になりました。当時、尚史さんが東洋大のコーチをされていた関係で、学生達に混ぜてもらって一緒に練習をしていました。練習場所がなかった僕にとって本当に助かりました。尚史さんにはこの時だけではなく、今でも公私共にお世話になっています。ここでは書ききれないくらいお世話になっているので、それはまた別の機会に🙇‍♂️また監督の高野さんや、今ヤマハで活躍している清原、篭島選手、NTTcomで活躍している石井選手、一緒に練習してくれてありがとう。

二人目は、石倉さん(元クボタスピアーズ監督)。トライアウトへの不参加の返事として電話を頂いたのですが、電話元で話を聞いて相談に乗ってくださったり、誠意溢れる対応が本当に印象的に残っています。石倉さんはそれからも、弟の試合を観に行きお会いした時に(石倉さんも弟も専修大学出身、ちなみに尚史さんも笑)声をかけてくれたりして、見た目の風貌からは想像出来ない優しい方です笑 チーム事情はわかりませんが、石倉体制のクボタの選手は活き活きとプレーをしていた良い選手が多かったような気がします。本当にありがとうございました。

いよいよ本題に入りたいと思います。出来るだけ短く簡潔に。笑

『実際のトライアウト』

①トップリーグ合同トライアウト:当時、トライアウトに漕ぎ着けるまでに営業をしていた中で最も回答が多かったのがトップリーグ合同トライアウトに参加してください。という回答でした。その様子はBS朝日のラグビーウィークリー、ワイルドな奴にも取り上げていただき、テレビを見た方からSNSで応援の連絡を頂いたりして本当に有難う御座いました。今だから言えるのですが、、、本音を言うとトップリーグ合同トライアウトには参加したくなかったんです笑 理由は、社会人がパッと学生の中に入ったとして慣れがある分、ある程度は出来るだろうし、元々派手なプレーが得意なわけではない僕は、本当にアピール出来るのだろうか?とか、逆に社会人相手に良いプレーをした学生が目立つだろうとか、そんなことを言える立場ではなかったのですが、あまり気が進まない形で受験したのを覚えています。笑あくまでこれは自分の意見ですし、それを受けて決まった社会人選手がいるのも事実。僕は学生なら合同トライアウトを受けることをオススメしますが、社会人ならフロントローと大きなLO、足の速いBKの選手、もしくはサイズがあるBK選手、それ以外の選手は自分でトップチームの扉を叩いた方が可能性はあると思います。

②トップチームでのトライアウト:僕は結論から言うと、3チームの現場でのトライアウトに漕ぎ着けました。チームはパナソニックワイルドナイツ、日野自動車レッドドルフィンズ(現・日野レッドドルフィンズ)、釜石シーウェイブスの三チームです。一つ目のパナソニックワイルドナイツ。当時、日本一のチームにトライアウトに行きました。練習が始まる前にグラウンドに行って、練習を見学した後にロビーディーンズさんに直談判して、翌日に練習に一日だけ混ぜていただきました。実はその翌日に、立命館大学でコーチをされている赤井大介さんが学生を連れて練習に参加する予定だったようで、偶然にも僕も一緒に見てもらえることになったのです。赤井さんとは実は面識があり、僕を練習参加させてやってくれとプッシュしてくださり本当に感謝しています。今チームメイトになった林泰基さんも凄く協力してくれました。余談ですが一緒に練習をした学生だった選手は今NTTドコモでプレーしています。陰ながら勝手に応援しています☺︎ 結果は、、、全くダメでした。練習不足により体力的にもスキル的にも厳しかったです。結果は残念だったけど、たくさん得るものがありました。パナソニックの懐の深さ、大きさを感じました。チャンスをくれたロビーディーンズさん、パナソニックワイルドナイツの皆様ありがとうございました。 次は日野自動車レッドドルフィンズにトライアウトに行きました。当時から監督であった細谷さんと連絡を取り、現場でのトライアウトに一日参加させていただいたり、キヤノンとの試合を見学させてもらいました。結果としては現状は受け入れられないとのことでした。当時の日本人プロ選手は山下大悟さん(現日野BKコーチ)だけで、日本人プロ選手の基準は代表経験があるかどうかだと説明を受けました。前年度の成績から考えると栗田よりも順位が下のチームであったのですが、その時からチームの強化の雰囲気や選手の雰囲気も良く、これは強くなっていくなと思いました。その後、新しく日本人プロ選手の扉を開けた君島良夫さん(現JEK代表)が加入。そして縁が有り、佐々木隆道さん(日野をトップリーグに昇格させた漢)らと同時期に加入することになったのです。実は加入前に一度、断られているという事実があるんですね笑 次に連絡が繋がったのが釜石シーウェイブスでした。ですが釜石も当時のGMの方から電話で断られてしまうのです。電話を切った後に、自分で落ち着いて考え『出前を電話で注文しているわけではない。自分のラグビー人生のことだから簡単な電話で終わるわけにはいかない。』と思い、再び自分から電話をかけました。『交通費も宿泊代も食事も全部自分で準備をするので練習に参加させてもらえませんか?』当時のGMの方は少し黙った後、『うちは大きな枠組みでいうとクラブチームだからその形での参加ならNOではない。』とチャンスをくれたのです。

ここからの話は次の『トライアウトを受けた後』に繋がっていくのでまた次の機会に書きたいと思います。

今、思い出してみてもトライアウトを通じて、ここでは書ききれない方々のサポートや応援のおかげで、今の自分があることを再認識します。改めて『おかげさま』だなと感じて今日は筆を置きたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?