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イエスタデイ

愛と教養のラブコメ映画講座を履修するシリーズです

前回の40歳の童貞男から間が空いてしまった。連載のペース結構早いから早めに観ないと!なんて焦ってしまいそうになるけどマイペースにたのしみます

「売れないシンガーソングライターのジャック(ヒメーシュ・パテル)が音楽で有名になる夢をあきらめた日、世界規模で12秒間に及ぶ原因不明の大停電が発生。暗闇の中で交通事故に遭った彼が昏睡状態から目を覚ますと、なんとそこはビートルズが存在しないパラレルワールドだった。世界中でビートルズを知っているのはジャックただひとりだけという状況下、彼は記憶を頼りにビートルズ・ナンバーをレコーディングして自らの作品として発表。徐々に世間からの注目を集めていったジャックはあきらめかけた夢を叶えようとするが…
(ラブコメ映画講座より引用)

ビートルズといえば学校の授業でやった。 gleeでコリーを失った回で特集を組んでいたわね。曲は聞けばああ聞いたことある。でもこれがどのタイトルでどんな意味の曲かは知らない。そんなレベル。ちょうどアマプラで配信が始まって、職場の子が観たらしく薦められていたので観ることに

まず、最初に見始めてアレ?ってなったのは説明なしに主役がインド系ってところ。5年くらい前なら理由があってインド系だった気がするけど、もうそんなことは説明いらないくらいに2019の映画では普通なんだと思う。

普通に面白かったんだよね。普通に面白くて過不足なくて嫌だなってこともなくて、憤りとかなくて語ることが少ないかも。ビートルズファンとかだと色々出てくるのかもだけど。SFだけどちゃんとロマンテック。ヒロインのエルの気持ちをギリギリまで伝えない様子とか、後ろめたいからこそ強く気持ちを出せないジャックとか、この辺はイギリス感なのかな?アメリカだとすぐ調子になって痛い目見てからの気づき相思相愛!って流れな気がするけどそこまで行かなくてもどかしさでジワジワなんだよね。リチャード・カーティスの作風なのかな?ノッティングヒルも大昔に観たっきりで記憶がうつろなので見返さないと…。

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個人的に好きなシーンはトンネルで2人がぐるぐる踊るところ。現実のしがらみから目を背けて2人が楽しかった時だけの気持ちで回っている感じ。すごく可愛い。あとハローグッバイが通り抜ける演出もいいよね。でも観ている時に脳にナイツのハローグッバイネタもあの時に流れてしまったんだ。そういえばナイツはニッポン放送で昼の帯やるのねすごいね。ちゃきちゃきは続けるよね??大竹さんのラジオはどこの曲だっけ??DAYSが終わってしまってアンディは大丈夫かな?なんてTBSラジオリスナーは色々考えてしまいます。脱線しすぎたわね。あとジャックの両親が良かった。彼らは別に息子が成功しようがしまいが変わらなくて、音楽を辞めても続けても息子が望んだことならそれでいいと思ってるからあのスタンスなんだろなって

ジャックは自分がミュージシャンになってスターになることを望んでいるって思っていた。けど本当は彼女のそばでずっと歌って暮らすことが望みだったのに。自分でも気がついていなかった。世の中の常識とされる成功が自分の夢だって勘違いしてた。でもこういうことってよくある。自分のことなのに自分が何を望んでいるか時間が経つうちにわからなくなってしまう。私もイラストレーターになりたいって思って学校通っていたのに、気がついたらデザインの仕事についてた。今もこれが望みなのかと聞かれると何か違う気がしてる。でも年齢を重ねすぎてしまって自分の望みと向き合う勇気が出ないで目を逸らしている。

なんだか私はラブコメ映画講座を観ながら、恋愛より自分の人生の筋道について気がつく気がしてきたわ。でもイエスタデイ面白かったよ。ビートルズの理解少なくても全然いける。知らなくても知ってる。知っていたらまた別の面白さの深みはあるんだろうけど

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