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どうしたいのか自分でわかっていればこうなってない



正確な日付はもう忘れたけど、多分秋。
夏から押し込められたサテライトオフィスから本社へ呼び出され、どうでもいい内容でお叱りを受けた。あまりにも私の理屈とはかけ離れていたので「急いで辞めよう」とその日決意した。そんなきっかけで私の転職活動は始まった。

そして本日、最終役員面接まで漕ぎ着けた会社からお祈りメールをもらいました。通称「お祈りメール」そう不採用通知。書類審査→ポートフォリオ→適性検査→謎テスト&一次面接→適性検査&一般教養テスト→役員面接。という過程を一ヶ月半かけてこなして辿り着いた結果。流石にもう脱力。疲れた。

今回受けた会社からは、私の経歴を考えたら東京本社のほうが良いのではと誘いを受けた。実のところ少し心惹かれた。でも東京で今より高い家賃と半分の広さの部屋で、Gに怯えたりして暮らすのは無理だな。って賃貸サイトで東京の部屋を見ながら我に返った。札幌の事務所は東京の仕事の下請け的仕事が中心という説明だったので、私より経験がなくてもお給料が安く済む人材の方が都合が良かったのだろうと思う。

北海道は給料が安い。求人を調べても私の希望職種は少なく、今より低賃金の募集が殆どだったりする。そんな中から今よりマシになれそうな数少ない何社かに応募して、唯一最終選考までたどり着けた会社でこの結果である。できることなら年内に「やめまーす!!有休消化で一ヶ月ほど休みまーす!」みたいな宣言をしたかったけど夢に終わった。しばらくは今と同じ環境の世界が続くのが確定した。

でも、実のところ少しホッとした自分もいる

今の職場は上司が「裁量型労働制でみなし残業代が含まれているんだから、沢山残業してください」などと言い放つ社畜脳なところを除けば、正直とてもぬるい。ちなみに、みなし残業手当を入れてやっと生活できる給料しかもらえてない。しかもほとんどの人が入社してから一度も昇給していない。
どの辺がぬるいかというと、有給は申請すれば大体取れる。仕事中にイヤホンでラジオ聴いていても怒られない。基本的に放置されているので多少の遅刻、昼休みの延長、仕事中の散歩は咎められない。あと会話がほとんどない。朝の挨拶と帰りの挨拶しか発声しない時すらある。ほらぬるいでしょ?
こんなぬるま湯に浸かっている私が、ちゃんとした会社で耐えられるのか?という不安があったのも事実。


ただ現状のサテライトオフィスの業務で何年も過ごしてしまったら、他のことが何もできないBBA完成の未来も確定なのである。
今の業務内容はイラレとフォトショが使えたら誰でもできそうな成果物をひたすら数多く作り続けるというルーチンワーク。作っては出し作っては出しを毎日繰り返している。時間をかけて検討しながら作ることが減った、なぜなら質より量だから。楽だけどやりがいもない。でも会社としては一番稼げて将来性も高い。クライアントは増えていっているから、どんどん手は足りない状態。なので本社の頭を使う広告の仕事に戻る見込みは少ない。むしろ本社からサテライトに人が補充される確率の方が高い。コロナ禍で広告の仕事が減ったからこうなった。もう仕方ない。

これから、どうしようかな?めぼしい求人はもうない。あるのはいつ見ても募集してる会社。ちょこちょこ求人調べて掘り出し物を待つしかないのかな?フリーランスになるとか別業種に行くか。でも何ができるのか?現状維持は緩やかな死だってことはわかってるから何かをしなければと思うのだけど、本当は自分が何をどうしたいのかどうなりたいのかよくわからない。今と違う状況になりたいだけなのかもしれない。次の仕事決まってもいないのに辞めたりできるほどの無謀さも自分にはなくてぬるま湯から出られないでいる。

そんなわけで、これはもう少しマシな生活になりたい中年の日記です



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