第26回 In Times of Uncertainty |Guest:吉川めい glenwood “HEART TO HEART”2020/06/22

長谷川潤ちゃんのpodcast glenwood “HEART TO HEART“第26回 In Times of Uncertainty |Guest:吉川めいさんの回の内容が目から鱗で、コロナ禍でもやもやと感じていた不安や将来に関する心配が落ち着いて、自分は焦りすぎていたんだな、とマインドリセットすることができました。内容をちゃんと理解したくて書き起こしたものを部分的に共有します。

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先が見えない不安の時をどう乗り越えればいい?20代でヨガに魅了され、その後南インドに住んでトレーニングを積んだヨガインストラクターの吉川めいさんが今回のゲスト。長谷川潤さんの親友であり、人生の先輩でもあるめいさんと、お互いの体験談をもとに本音で語り合います。

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潤ちゃん:皆さん、元気でしょうか?私はね正直、アップダウンを感じております。2週間に一度、飛行機に乗っていたバタバタした生活からガラッと変わり、お家でじっと過ごすようになって、それからはやりたかったハーブを植えてみたり、新しいレシピに挑戦してみたり、お庭の植物をとって花瓶に飾ったり、身も心もすっごくほっとするそんな時間が増えました。何より、子供たちのちょっとした成長が毎日見られることに感動。シンプルなことに大きな幸せを感じています。
でも、その反面、自分の時間が少なくて、ストレスやイライラもすごい。これからのキャリア、このままでいいのか、変化が必要なのか、不安で頭がいっぱいになります。忙しいときには見て見ぬふりができたこと、自分の完璧主義なところとか、ネガティブな考え方、気づいてさえいなかった自分の悪い癖もこの自粛の期間をきっかけにどんどん見えるようになってきました。湧き出てきたいろんな感情とこの先どう向き合っていったらいいのか、すごくもやもやしています。
人それぞれ、内容は違っても先が見えない不安って誰でも感じますよね。なので今日はそんな不安との向き合い方、乗り越え方について、これまでもいろいろな相談をしてきた私の親友でもあり、人生の先輩でもある吉川めいさんとじっくり語り合いたいと思います。テーマは「In Times of Uncertainty」。
今回もそれぞれのお家からリモートでお届けしますので、皆さんぜひよろしくお願いします!

潤ちゃん:それでは始めましょう。今日はこの方と一緒にたくさんお話ししたいと思います。ヨガインストラクターで、南青山にあるコンセプトスタジオVEDAを主宰している、吉川めいさんです。Hi Mei.
めいさん:こんにちは~。
潤ちゃん:なんか不思議だね、日本語で話さなきゃいけないから。
めいさん:そう、私もうドキドキしたの、潤ちゃんが私のことめいさんとか、めいちゃんとか呼ぶのかなっと思ってI was like no way~!
潤ちゃん:そうそうそう、私もちょっと考えてたんだけど、めいでいい?
めいさん:もちろん。
潤ちゃん:okay
めいさん:always
潤ちゃん:今日のテーマはIn Times of Uncertainty。日本語にすると、先が見えない不安の時。みんなそれぞれにいろんな不安があるよね。
めいさん:そうだね、今は特にそうだよね。
潤ちゃん:たしか、2016年に友達の紹介でめいに初めて会ったんだよね。私はアシタンガヨガにすごくハマっていて、めいのヨガスタジオVEDAによく遊びに行ってたよね。
めいさん:そう、朝から会えるのいつもフレッシュだった。
潤ちゃん:仕事が始まる前にスタジオに行ってヨガして。なんか、懐かしい。
めいさん:時々朝ごはん言ったりもしたよね。
潤ちゃん:そうそう、でその一年後、2017年から私離婚の成立までそこから2年間かかったんだけど、ほんとにその2年間暗い時期に私は入って...めいは私のすごく支えになってくれて、まず本当にありがとうっていう気持ちを伝えたかった。
めいさん:ありがとう。なんかすごく本当に不思議なご縁で、潤ちゃんと共通のお友達がいたっていうのもそうだと思うんだけど、初めて会ったときからすごくソウルなコネクションだったよね。なんかこう、お互いのことを知りあわなきゃとか、人生経験がとか、そういうヒストリーとか経験とかももちろんたくさん語ってきたと思うけど、それ以前になんか家族のように姉妹のように、always been a sister to me、なんだろうね、すごく共通の筋みたいなのがあって、だからきっと人生の中でもいろんなことがあるけれども、これは大丈夫とか、このつながりは変わらないとか、安心していていいんだよっていうことをお互いに伝えられるような立場であったのかもしれないね。
潤ちゃん:そう。
めいさん:私はその期間、二人目の子供の妊娠もしてて、妊娠中のいろんな潤ちゃんがDULAのあずささんのこと紹介してくれたりとか、お産場所の話とか水中お産とか、そういう話もいろいろしてたから、いろんな意味でディープだったよね。
潤ちゃん:そう、だって知り合って1年しか経ってなかったのに、離婚すると決めた時に割とすぐにめいに電話して相談した覚えがある。その時は私すごく人間不信にもなっていたから、誰にでも電話をすることもできず、相談することもできず…でもめいは本当にautomaticだった。
めいさん:覚えてる私も。潤ちゃんに電話もらった時にスタジオにいたんだよ。でも電話受けた時にすぐ声で分かったの。You were like I need to talk. Now I was like okay、2分経ったら掛けなおすから」って。一度スタジオ出てそこから2時間くらいかな、お話聞いたりして。すごくすごく潤ちゃんにとって大きな大きなことだし、家族にとっても大きなことだし大変なことだと思うだけど、でもそれでもその最中でも、in the middle of all of that. You never lost yourself. 私からしてみると、私が知ってる潤ちゃんってそのごたごたの最中でも、私からしてみるとね、自分自身を失ってたってことは一度もなかったと思うの。感覚的に自分の中で迷ったりとかわからなくなったりどうしようっていうのはいろんな選択肢の中ではあったと思うんだけど、それでもいつも帰ってくるところは自分自身の中心にあるとか、そこから進む方向は後ろではなくて前にしかないっていうのはいつも感じられていたよ。
潤ちゃん:もう、暗すぎて覚えてない、そんなこと…。でもなんかめいにいろんなアドバイスとか貰ったけど、何よりも分かるって言ってくれたことが心強かった。私もって。
めいさん:私も離婚を経験したことがあって、その時すごく突然でショックで信じられないことが一気に、人生が180度変わるような想いをしたことがあったし、それが潤ちゃんに起こる数年前のことだったので、具体的な内容は違ったとしても分かったんだよね、気持ちの面で。一番信頼していた人が思っていた人じゃなかったとき、とか、子供を連れている中で母親としても選ばなければいけない未来とか、この先どうしようっていう…。でもそれってきっと私たちだけじゃなくって、今多くの女性たちが、男性もだと思うけど、そう感じている人がいると思うから。潤ちゃんのポッドキャストの中で、前にvulnerabilityっていう脆弱さ、柔らかいsensitiveさの中で、それを弱さとしてだけ受け止めるのではなく、それが生々しくても人間の在り方なんだよね、っていうことにまっすぐに素直でいることがどこかその脆弱さの中に芯の通った強さがある、みたいな。それってやっぱり今の時代とかこれからの時代、私たちだけじゃなくて多くに人にすごく大切なコンセプトになっていくと思う。文化的なことかもしれないけど、よく私は潤ちゃんと英語で話すけど、日本語で話すとき、日本のカルチャーにおいて感覚が違うことがあって、例えば日本ではまだまだ離婚のことはバツイチとかバツニとか、すごく否定的というか…。それに対して比較的欧米カルチャーの方が、個人主義というか、「合わなかったら次進もう」みたいなあっさりしているところがあったりして。良い悪いではないんだけど、日本の方にも自分のこれまでのストーリー、生い立ち、物語に汚点がついたから、バツがついたから隠さなきゃとか、望ましくないとか、そういう風に思って自分の未来を生きるのって、自分が一番息苦しくなる。それって、喜びとか明るさっていうのを自分で消してしまうから。そうじゃなくて、こんな大変なことがあったけれど、This is me. これが私なの。っていう生き方っていうのは、I’m really proud of you.潤ちゃんがそうやって抑えないで発信していくこと、自分のストーリーをこうやってポッドキャストでシェアしていけるのは本当に素晴らしいと思う。
潤ちゃん:Thank you. 離婚の時もそうだったんだけど、先が見えない不安、恐怖の感情ってどうやって向き合っていけばいい?
めいさん:それって真髄をつくクエスチョンだよね。もしかしたらリスナーの皆さんは私のこととか私の活動のこととか知らないかもしれないですけど、私コンセプトスタジオVEDAというスタジオを訳10年前に表参道につくって、健康とかウェルネスのプログラムを伝えている一店舗だけあるスタジオなんですけど、そのスタジオをオープンする前にも、12年間とか割と長い間南インドにいる大先生のもとでずっと伝統的なヨガを学んできたの。ヨガってみんな今ではフィットネスとか、ボディのトレーニングとかストレッチの一環として思う方が多いと思うんですけど。実は何のためにヨガをやるの?というのはメディテーションとか、心を静かにするために全身の期の巡りを整えていく一つのメゾットがそこにあって。さかのぼればそもそもなぜ私がヨガに魅了されたのかというのは、20歳くらいの時に体を壊したことがあったんですね。いろんな体の不具合の症状があって、不眠とか肩こりとか冷えとか…。実はそれって精神的なストレスがすごく大きな要因だった。体の症状に薬を塗って治すみたいに、心の事柄って薬を塗って治すことができなくて。もちろん人によっては精神安定剤とか抗うつ剤とか、アメリカでも使う人が多いと思うんですけど、症状を抑えたところで根底にある要因the real reason why you are sad or depressed or angryそれが治らないって思った時に、息詰まって悩んでた時に私はヨガに出会って。すごくシンプルなんですけど呼吸を整えていくこと、全身を使って呼吸を整えていくことで、無料で(笑)、何にも道具を使わずにこんなに心って晴れるんだ、というのを実体験として感じてから、どんどんヨガにハマっていって、そしてヨガの延長線上にあるメディテーションという心を静かにしていくという方を心身のプラクティスとして心と体を合わせて行うものとしてすごくハマっていったの。だから20代の間はインドにもお家を持っていたし。
潤ちゃん:えー!
めいさん:そう、インドに6年くらいお家持ってて。すごく安いのインドのお家。だからインドと日本を行き来してたんだけど。そこで私がたくさん練習を重ねて身に着けたものっていうのが、この先が見えない不安の時に役に立っているものだなって思うの。だから今ね、潤ちゃんが聞いてくれた中で先が見えない不安とか心配とかこの気持ち全部どうしたらいいの?って人間だったら絶対みんな感じると思うの。逆に言うと、みんなそれについてどうかしたい、理論的に答えを出すみたいに「怒りがあったらこうしてください。ステップ1,2,3…これで解消できます」とか「悲しみがあったらこうしてください」で治りますと言ったらみんなうれしいのかもしれないけど、人の心ってit's not so simple.
潤ちゃん:not so simple.
めいさん:それをわかっちゃいるんだけどどうしたらいいの?っていうクエスチョンで。I can only suggest、私は答えだよっていうことは言えないの。ただ、私自身の全部の経験からsuggestionをみんなに捧げるとしたら、I suggest you be with it,with every color of your emotion. 皆の中に芽生えるすべてのカラーの感情、それが怒りでも不安でも心配でも悲嘆でも悲しみでも、もやもやで分からないでも、グレーでもハッピーでも、一時的なハッピーでもざわつきでも、何色でもいいから、一度、この色は嫌だから避けようとか、この感情は嫌だからなかったことにしたいとか、そこで排他的にならないで、一度自分の中にあるすべてのカラーを、ただそういう色なんだとして受け入れるというか、just catch like accepted and to be with it.というのが一番最初のsuggestion。
潤ちゃん:うん。多分人生で一番つらかったのはさっき言っていた離婚の時なんだけど、本当に一気に全部の暗い感情を感じたんだけど、ヒーリングプロセスの時に自分自身と向き合った時に気づいたことがあって。
嫌な感情があるのが嫌だから、私特有のキラキラパワーをかける。
めいさん:(笑)
潤ちゃん:なかったことにして(笑)キラキラさせる、嘘でも。それを私子供のころからやってたんだっていうのを気付いたり。coating mechanismだよね、自分を守るための子供のころからの癖。だけどそれは気づいてなかった。
だけど、感情って感じるものって知らなかった。
めいさん:そう!潤ちゃんが今さらりと言ったことってどデカいことだと私は思うんだけど、潤ちゃんはまず自分の中にこんなダークなドロドロな気持ちがあるんだっていうことに気づいちゃった。そしてそれについてなかったことにしようとしている自分とかキラキラパウダーをかけて変化させちゃおうとしている自分のちょっとしたズルさとかごまかしとかをも同時に察知して感じているの。
人によってね、潤ちゃんが今言ったcoating mechanism は、しのぐために使う手段。
潤ちゃん:「しのぐために使う手段」
めいさん:Yes,something to get by.例えば気をそらすとかもあるけど、人によってはクラブに行くとかお酒をに走るとか、タバコ吸うとか、やけ食いするとかいっぱいあるでしょう。
潤ちゃん:あと、お笑い?コメディを使う人もいない?
めいさん:いるいる。だから手段はいろいろあるんだけど、We've all done it.人間だったら絶対何かしら使ったことがあると思うの、何らかの手段を。向き合いたくなくてとか、受け入れたくなくてっていうときに。
まずそれに気づいているっていうのがすごいことだと思うの。あの時、潤ちゃんは自分の中でダークすぎてヤバすぎて、everytime you call me, it was like「ねえもうヤバいの」っていう状態だったと思うんだけど、私はそういう時にかけがえのない光みたいなものも感じてたの。Let me remid you.忘れてそうな顔してるから。例えば、あの「どうしようもないことになっちゃたの、めい私、離婚する」っていう一番最初に電話もらって2時間半くらいぶっ通しで話してた時に、あの同じ一本目のphonecallで潤ちゃん私に言ったの。「めい、いつか私ポッドキャストでこの話する」って言ったの。覚えてる?
潤ちゃん:覚えてる(笑)
めいさん:忘れてない?(笑)「何考えてるの?」って言ったの。何で?って言ったら、「いつかは離婚とか大変なこととかも、そういうダークな角度からじゃなくて、日本の皆に『こういうこともあるんだよ。そしてその中でも明るくいられるんだよ。前向きにいられるんだよ』っていうメッセージを伝えなきゃ」って私に言ったの。すごいパワーで、すごい勢いで言って、しかもその勢いの中では来月収録するくらいの感じだったの!それで私は、全部それを受け取って「うん、うんすごい同感だしよく気持ちわかるけど潤ちゃん、たぶん離婚ってもっと時間かかるよ」って言ったの(笑)ね、ちゃんと大人の意見でしょ!私「たぶん1年以上かかるよ、2年くらいはかかる」って言ったよね(笑)
潤ちゃん:(笑)でも私はその時、めいはそうかもしれないけど私は違うからって、頭の中では言ってたよ(笑)絶対ないでしょって。私その時ってまだ、今思うとね、ショックの時期だったから、結構エネルギーがあったし、私結構平気かもっていう変な強さがあった。けど、それってたぶんそういうつらい時期の…よくできてるのかな?人間がやらなきゃいけないことをちゃんとできるためのエネルギーと自信がつくのかな。
めいさん:そう、本当にそうなの。潤ちゃんそれが絶対強いし、私もあると思うんだけど。でもリスナーの皆さんにも、すべての人間にも絶対そのパワーってあると思うの。ちょっと大げさに言ったら、火事場の馬鹿力じゃないけど、いざという正念場の時に自分の力以上の力が働くみたいな。もしかしたらアメリカとか宗教色のあるところではgod's powerみたいに言うところとか、私はインドで過ごす時間が長いけどインドの人たちもby the power of Ramaみたいに、言ったりもするかもしれないけど(笑)自分よりも大きな流れに身をゆだねていても、一番大変な時でもなんとかなるさっていう。
潤ちゃん:でもその、god's powerは一時的だけだった。
めいさん:(笑)
潤ちゃん:(笑)もう覚えてないんだけどそのあと2,3ヶ月後、半年間は結構ずっとキラキラだったかも、キラキラ?キラキラじゃない、全然キラキラじゃないけど、変な力はあった。でも半年くらいたって、ドーンと、暗い中に入って、食欲がなくなり、とか全然動けない、何もできない、ご飯作ることもできない、自分のケアもできない、歯ブラシさえすごく大変だった。だから歯ブラシしない時もすごいあったり(笑)もう一個一個小さなことができなくなっちゃうっていう…。その順番はみんな同じなの?
めいさん:同じなのっていうか、like an ebb and flow.
潤ちゃん:Yes ebb and flow we used to talk about this! The waves 波!
めいさん:そう、潮の満ち引きがあるように、生き物にそういうリズムがあって、何が大事なの?っていわれたら、リズムに逆らわないことが大事なんだと思う。で、普通の時とか自分のパワーがあるときは、疲れていてももうちょっと頑張ればいいかなとか、責められることがあってもでも私がここで耐えればいいのかなとか(思えるけれど)。だけど本当につらいとき、それが離婚であっても、悲しい出来事があった時かもしれないし、もしくは今みたいにね、全世界が不安に包まれていて経済的にも危機が起こっているとき、例えばそれくらいどん底な時に、「潤こら歯磨きしなよ」ってとかって言われても歯磨きできないくらいどん底なわけじゃん。戦いたくても戦えないみたいな。それって別に人にっていうわけじゃなくって自分の心の中の声が、昨日までだったらYou make yourself brush your teethっていう声があって、それが歯磨きをさせられてた自分もいたんだけど、でも超どん底な時ってそれさえもできない。
でもそれさもできない自分を責めちゃったりするときもあるのね。でも人生を、毎日を美しく生きなきゃいけないっていうハードルを自分で自分につくっているものでもあったりして。私が今までの自分の経験から感じることは、そのハードルとか枠組み、そうでなければならないことが試される時って、一番自分で自分の殻を破るときでもあるんだよね。一番従来の自分の在り方を超越というか、一歩外に出ようとしているときに起こることでもあって、もちろんその最中では大変なことなんだけど、やっぱりそれも過ぎるんだよね。だから潮の満ち引きじゃないけど、潮が引いているときに、その引いていること、悲しみがあること、重たくて歯磨きもできない辛さには変わりはないんだけども、いつかはまた満ちるんだ、っていうちょっとの知識っていうか、それを知ってる、分かっているというのを忘れないでいるだけども気持ちの楽さ、自分のペースの取り方が変わってくると思うんだよね。
潤ちゃん:たしかに。毎回忘れる気がする。潮が引いてると、幸せだった時とか元気だった時の自分を本当に忘れちゃう。毎回。
めいさん:分かる。一巻の終わりだっていう風になるの。落ち込んでいるときにYou are like it's over!you know.
潤ちゃん:I feel like I’m gonna get stuck!それがいつも怖いの。抜けられないのかも。これがずっとこのままなのかな?って。でもバカだよね、毎回必ず明るい日は来るっていうのを知ってるんだよ。知ってるんだけど毎回不安になるの。
めいさん:でもそこのヒントって、経験を重ねてっていうか、私はそういうのが20代よりも30代になってからの方が楽になったと思うの。経験によって気づきがあるから。まだこれからだけど、きっと40代とかその先も、嫌だなぁとか、年を重ねるのが怖いなぁとか全く思わないのね。それはなぜかっていうと、その知恵のぬくもりとか落ち着きにすごい安堵感を覚えているから、これでいいんだって安心できるんだよね。でもみんなくると思うよ、そういう時は。
潤ちゃん:そうね、だからじゃあ感じる。
めいさん:うん、いろんな色、感情に対して、reseptacleになるの。全部の色がアリなんだなって思えるかどうか。たぶんそこに至るちょっと手前のところでは、黒色は嫌、グレーなもやもやは嫌とか、自分の心の中に許せるカラーと許せないカラーがあるでしょ?
潤ちゃん:ある~、うん。それって何?私例えば怒りが許せない色なの。怒りっていうのがすごく怖いの。怒りの感情を持っている自分がすごく汚い、良くないって思って、感じないように(してる)。これは離婚で気づいたことなんだけど。あと、そういうもやもやを感じるとI think something wrong with meって。
めいさん:それすごいキーワード!「私ってどうかしてる」とか「自分がおかしい」って疑っちゃうんだよね。
潤ちゃん:そう、それすごい多い。それ一番強いかも。
めいさん:潤ちゃんだけじゃなくて、全人類ね、おそらく、多くの方が。多くの場合、怒りはダメとか、受け入れられないとかが、chances are they didn't even come from you.例えば自分で何歳のときから怒りって許せないって思った?例えば10歳のころからそういう風に思ってた?
潤ちゃん:わかんないけど…でもね私すごくこう、性格をとか感情を、子供のころトラウマから守るものはキラキラパウダーだったのね。だから私は結構明るい子だったの。家の事情は暗かったけど、私は明るい子だったの、ですごく夢を見る子だった。ダークサイドを見ないようにキラキラパウダーを全てにかけてたの。親にもかけてたし状況にもかけてた。でも結構自由な子でもあって、あまり恥ずかしがらない、堂々としてた。で、日本に引っ越してガラッと世界が変わって文化が変わって、芸能界に入り、私は結構繊細だからすぐに分かったの。日本はこういうスタイルだ、日本はこういう女の子を受け入れるんだ。こういう女の子を愛するんだ。私は勝手にだけど、かわいくしている、静かにしている、あまり物事をストレートに言わないとか、ソフトにソフトに…自分をそういう風に作り上げたの。意見を言わないとか、我慢するとか。これが実際の日本の文化って言っているわけじゃない。私がそう受け取っただけ。それが私の性格になってて、今それを一個一個レイヤーを剥がそうとしている。
めいさん:言い換えたら、その時は良かったけど長期的に維持できるやり方じゃなかったってことでしょ。
潤ちゃん:最終的にね。
めいさん:要するに本当の自分じゃなかったから、やっぱり長谷川潤ポッドキャストやりたい、自分の声届けたい、自分のままでありたい、人に合わせてばかりじゃなくて自分のことを発信したいってやっぱり思っちゃったんでしょ?
潤ちゃん:そうかもね(笑)
めいさん:そうしないでいられなかったんだよね、because it's who you are.
潤ちゃん:Like I was dying inside.
めいさん:そう、要は言いたいことはそういうジャッジメント、こういう風にあったほうがいいのか、怒りはダメだとか、我慢してたほうが皆と合うんじゃないかとか…。What i'm trying to say it is not original to you. 潤ちゃんだけじゃなくて、私だけじゃなくて、みんなにとってそういう基準、怒りは許せるとか許せないとか、感情をどう表すのが良いとか悪いとか、その基準はすべての人間においてオリジナルじゃないの。生まれながらにそういう基準を持っているものではないの。生まれた後に、親や家庭やカルチャーによって纏うの。洋服を着るかのように、このカルチャーではこういう在り方がいいかな、でもアメリカに行ったらもっと発言したほうが聞いてもらえるとか。そういのは後から身につけるものなの。でもそこで自動的にそうでなければならないんだと思い込みが発生しているから、それを窮屈に感じたり、こういう風に生きなきゃいけないんだっていう風になるの。でも少し大人になってくると、待てよ、もっとこういう自己表現もあるし、どんなに怒りをなくそうとしても怒りの感情があるときはあるし、怒りの感情自体がなくなることはないでしょ。待てよ、もうちょっと違うものの捉え方をしてみないと、何かがおかしいって感じるでしょ。そういう時に、「あ、今まで纏っていた洋服を脱ぎ捨てて変えてもいいのかも。新しい在り方が入ってくるっていう変化の時でもあると思うの。
だけど、私が一番言いたいのは、怒りであっても感情のカラーとどう付き合うべきかの答えは、最初から決まっているオリジナルなものではなくって、進化していって時と場合によって変えていいものなの。

潤ちゃん:こういうすごく大きな人生の傷だったり変化だったりショックだったり、そういう時にそういう質問がどんどん湧き出てくる。
めいさん:そう、絶対そう。
潤ちゃん:生まれ変われるチャンスなんだよね。
めいさん:そう、my suggestion is それを最強にパワフルに明るく使ってほしいの。
潤ちゃん:どういう意味?
めいさん:例えば、私の自分の人生が最高の例になるよね。私が14歳の時に両親が離婚したの。この時私が思春期真っただ中だったこともあって、ものすごい精神的にショックだったのね。誰を信じていいかわからなかったの。愛し合っていたと思っていた親がそうでなくなってしまった時に自分の心の基盤が崩れてしまって。
その時に私の中で生まれたbeliefが「自分は絶対離婚したくない」だったの。
潤ちゃん:はぁ、わかる、一緒!絶対成功してやるって。
めいさん:(笑)絶対同じ目に遭いたくないって。で、自分なりにこの人なら大丈夫だって思った人を選んだつもりだったの。でも思っていた血痕がそうではなくなってしまった時に、究極の選択じゃないけど、私は一生我慢して不幸せな結婚生活をこの人と送るのか、それとも市場に屋だった離婚を選ぶのかと思った時に、当時私の長男がまだ0歳だったの、6ヶ月とかで小さかったの。
その時に私の筋になったのが、この子供を育てていくうえで、子供は親の背中を見て育つじゃない?子供にね、毎日毎日悲しんでいるママの姿を見てほしくなかったの。
潤ちゃん:分かる。
めいさん:その時に私は離婚を選ばなきゃいけないんだって思って。そこで離婚を決意したんだけど、でもほんとは自分の一番嫌だったことなの、一番恐れていたことを選んだの。選んだ後に、自分の考え方を変えなければ永遠に自分の存在を自分で否定することになっちゃうじゃん。そこからは何年越しで時間がかかったことかもしれないんだけど、「こういう人生もアリだな。この先ももっとあるんだ。これで一巻の終わりじゃなくって、またページをめくって次の章が始まって、次の出会いがあるかもしれないし」ってまだ次があるんだ、っていう可能性に自分の心を開くことが始まりだったの。でも私も最初は時間かかったな~(笑)
潤ちゃん:(笑)
めいさん:怖いよね~、最初は。
潤ちゃん:怖い。
めいさん:そう、でもそういうう風に自分が変わりはじめてからは、自分にだけじゃなくて他の人にも、離婚をした自分の親に対しても、他のバツがついている人に対しても(笑)より寛容になれたのね。自分のこともacceptできるようになったから。だから怒りとかグレーな嫌な感情とかも、怒りを認めたからって怒る人になるんじゃないんだよね。怒りがあるっていうのを見て認められたから。怒りという感情があってもオッケーでいられる人になる。それってものすごくピースフルなことだと思うの。
潤ちゃん:Beautiful.
めいさん:ほんとうに大事なことだよね。
潤ちゃん:うん。完璧主義とか、神経質とかそういうのが、今いっぱい動いていない、家に閉じ込められているときに湧き出ているのね。悪い癖とか、ネガティブな考え方のループに入っているなとか、そういう気づきが出てきているんだけど。完璧主義の下には同じ不安や恐怖があるの?私は全てをきれいにしていたい、とか、家の中もそうだし。あと、それをやっていない自分とか疲れたな、休もうと思うと、休むと同時に罪悪感!罪悪感と、休んでる感じ。どうしたらいいの?
めいさん:じゃあちょっとだけスローダウンして、整理していこう。なぜなら急いで答え答え答えと求める忙しいマインドの方に癖が働いているから。
潤ちゃん:もう一回言って?
めいさん:Let's slow downって言ったの。完璧主義で神経質で整えていたくって、でもついていけない自分でぐだっとして休んでしまう時もあるんだけど、休んだならば罪悪感が働いてバランスを失うことがあるの。
そしてそれが今のコロナ自粛のせいで浮き彫りになっているの。さあ、どうしたらいい?答えは?っていうクエスチョンをしているマインドがすごくスピーディで必死。So  I‘m just saying okay みんな今大変だよ、みんな今まで気づかなかったことが浮き彫りになっているよ。
And let's slow down.答えがあるかないかで言ったら絶対にあるの。ここで少しだけトリッキーなのがはね、じゃあ今答え頂戴ってなるでしょ?人のマインドって。でも答えが今ではない時があるの。たとえ話ね、潤ちゃんが畑を耕してるとするじゃん。土を耕して、さっさと植えてさっさと収穫したいの。でもまだ植えたばかりの種に「早く出て来いよ、今食べたいんだ。答えを出せよ」って言ってもnothing is sweet. Now is the time to wait.今はみんな土壌を柔らかくしているときなの。今はみんなお家にいて心を柔らかくして落ち着かせてふわふわにしてる。今大切なのは、そこに何の種を植えたいか考えることなの。今植えたい種は自分に厳しい種を植えたいんじゃないの。今植えたい種は自分のいろんなカラー、感情があっても、大丈夫大丈夫って、ふんわり耕してほしいの、ね。
潤ちゃん:Oh my god that was so good.すごい!しっくり来た。
めいさん:それができたら、次に植えたい種は何の種?でね、そこが皆逆説的なところから始まっていいの。
今の潤ちゃんの話で明確になったのは、完璧主義の種はもう植えたくない、自分に厳しい罪悪感の種ももう植えたくない、ね。自粛の時期に入って気づいたんでしょ?今まではハワイと日本を2週間毎にに行き来して超忙しくしてたけど、もうちょっとペースダウンしてた方が自分に優しいのかもしれないっていうのも気づき始めてるよね。
潤ちゃん:はい。
めいさん:(笑)
潤ちゃん:はい(笑)心の中見られてる感じがするんだけど(笑)
めいさん:だから、潤ちゃんもそうだし、私もそうだし、今は全世界がこの時期をいかにふんわりと柔らかく心の中にスペースを作って過ごして、次に植えたい種は何なの?っていうのを私はこの時期を使って全世界の皆に次の自分のために一番最高な種を植えてほしいの。
And that's a seed not of self-judgement.それは自分に厳しい種ではないはず。
自分に厳しいよりは優しいはず。きついよりは寛容なはず。急いでるよりはマイペースでいいはず。人のために合わせなきゃっていうよりは、自分の命は自分で選んでいいんだ、っという確認作業だと思うの。Thenまたそこにはthere's grace太陽があって雨があって何週間、何か月が過ぎてあったまってきたらいい種をいい時に植えてたからちゃんとおのずと伸びてくるから。Thenまた季節が変わったら収穫の時が来るから。Call me up then we can have a party!
潤ちゃん:(笑)
めいさん:そしたら収穫祭しようよ。
潤ちゃん:いいね~。めい、that was so beautiful.i love that story. i love that visual.ビジュアルがすごくわかりやすいし。
めいさん:ね、でも潤ちゃんだけじゃなくて皆が今そうだと思うの。だから、今答えがほしい、今収穫したいっていうそれはある意味、資本主義や物質主義のトラップだよね。すぐ報酬が欲しいとか、すぐ結果出さなきゃって。子育てとかもそうじゃん。2歳の子とかにさ、「さっさとおむつ取って自分で行きなさい」とかさ(笑)
潤ちゃん:(笑)
めいさん:人間みんなそうだと思うの。そういうリズムとか季節があって、今はちょっとスローダウンして、家に戻って部屋に入って、自分の心に入ってみて、何色があるんだろう何を感じているんだろうっていうのを、そこの土壌をまずふわふわにしてあげる時なの。
潤ちゃんもそうだし今多くの生徒さんとオンラインでも繋がっているんだけど、このすごく大変で心配もある自粛の中で多くの方が素敵にこの時間を仕えている人もいると思うの。だからパラドックスなのかもしれないんだけど、この世界的な一時停止をポジティブに使っていく、ギフトのように使っていくこともしてもいいことだと思うし、そうすべきだし、そうするしかない。そうしたときのアフターコロナの世界を楽しみに思うよね。
潤ちゃん:i love that.