実習後の礼状
これは賛否分かれるところではありますよね.
実習のみならず,何かに対してお礼状という文化は私は個人的に嫌いではありません.
ただ,必要ないんじゃない,と思われる方の気持ちもわかります.
「形骸化していて」「定型文すぎる」のがなんだかなあ!ですよね.
手紙文の文化自体が消えつつある世の中なのでメールでも悪くはないかもしれません.
1つ思い出があります.
昔,実習指導者し始めた頃に担当した作業療法実習生がいました.
成績は良くないし,字も汚いんだけど,やたらとコミュニケーション能力高くて気が利く「超実践型?」の学生さんでした.どうにか,数週間の実習を乗り越え学校に帰って行きました.
数日後,汚い字面の手紙と共に自作の置物(何かの動物だったと記憶しています)が送られてきました.作業療法の授業か何かで作成したのかな.
「お世話になりました.〇〇さん(レポート書かせていただいた対象患者)にお渡しいただけますでしょうか.ベッドサイドで眺めてくれたら嬉しいです.」
そんな,内容だったと思います.
OTとしてのセンスはあるな,と少し暖かい気持ちになりました.
もちろん患者さんは大変喜んでおりました.
ものを送るかどうかではなくて,「気持ち」ですよね.やはり.
数年前何かの学会で登壇した後に声をかけてくれたのは,その時の学生さんでした.
立派な中堅OTになられていました.
勉強させられたのは私の方だったなあと思います.
by ぎしちょ
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