書評:『フランクリン自伝』(フランクリン)

この本を読むまで、恥ずかしながらベンジャミン・フランクリンは米国の大統領の一人だと思っていたのですが、実際は違います。様々な本の引用元になっているので、読んでみました。

有名どころだと、福沢諭吉先生こと、福沢諭吉の自伝『福翁自伝』が「この本の構成をパクっている」という話を、その本の解説に慶応義塾の教授が書いています(流石、評論)。本の内容が面白いんですね。

さて、フランクリンといえば、昔の印刷屋をやっていて、有名な格言てきなものを集めてカレンダーにして売っていた、図書館の創始者的な人など、様々なことをやってきた人です。その中でも、彼が「徳」を研究して、作り出したのが、”13徳”というモノです。これは、役に立つと私は思います。

キリスト教の各宗派でも違いのない部分の善行を、なるべく狭義に定義し、13に整理したものが”13徳”です。ベカラズ集に近いのですが、それを毎週手帳でチェックして、消していくということをしたんだそうです。

私、半年以上、これをgoogle docsにうつしてやって見ているのですが、なかなかに生活改善に役に立ちます。「生活が乱れているのかな」とか、「心が乱れていて落ち着かないな」と思うような方がいらっしゃれば、是非、おすすめの1冊であり、また、13徳をチェックするというのを実践してみる事を私はお勧めします。

その他、物の言い方の工夫等、かなり実践的ですし、私の大好きなウォーレンバフェットも彼の記述をよく引用しています。ある意味、正しい徳の積み方を解説した本とも言えるのではないかと思います。

良い意味でのアメリカ的なスタンダードを学ぶことが、この1冊で出来るのではないかと私は思っています。本当は、高校生ぐらいまでには読んでおくべき一冊だったんでしょうけど。

『フランクリン自伝』(フランクリン)

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