「絵をうまくならなくする方法」2024年4月8日から2024年4月14日

イラストレーターとして活動しているけど、とくに絵がうまいわけではない。もっともっと自分の技術を磨かないと仕事は広がらないんだろうな……。そんなことを思っていた。

考えが変わったのはGENSEKIマガジンでthe rocket gold starさん(サイゼリヤの間違い探しの絵を描いている人)にインタビューしたときだ。

おれが「自分の絵をもっと魅力あるものにするにはどうしたらいいか?」と質問したらthe rocket gold starさんはキッパリとこう言ったのである。

「あなたは、もうこれ以上うまくならない方がいい」

えっ……。うまくならない方がいいの? 本当に……? と一瞬思ったのだが、確かに世の中に絵がうまい人なんて、大量にいる。うまくなればなるほど、「大量にいるイラストレーター」の一人としてコモディティ化してしまう。だからうまくならない方がいい、というのはそうなんだろう。

そこからは「うまくならないように」と思って絵を描いているのだけれども、うまくなろうとしないのも、本当に難しい。実際にthe rocket gold starさんもこう言っていた。

「うまくならないようにする」って、ものすごく難しいんです。一番難しいかもしれません。

なぜうまくならないようにするのが難しいのか。それは、世界は絵をうまくさせる方向に作用しているからだ。

たとえば、絵を描いて数日後に見返す。すると「……なんか改めて見ると、ちょっとイマイチだな~。もっとこうすればよかったかも」なんて思ってしまう。こう思った瞬間に、おれの絵はほんのちょっとだけうまくなってしまっている。

街中でうまい絵を見る。「へ~。この絵のこういうところがうまいな~。すごいな~」こう思った瞬間にもまた、おれの絵はほんのちょっとだけうまくなってしまう。

うまくなろうとしている人からすると、まったく足りないくらいの上達なんだろうけど、うまくならないようにしている人(おれ)からすると、大問題だ。

巷には「絵のうまくなり方」のノウハウはたくさんあるけど、「うまくならなくなり方」は見たことがない。そういう書籍などあったらぜひ教えてほしい。

2024年4月8日

おれのお尻にいろいろな問題があり(ここの部分についてあまり深く突っ込まないでください)、家にウォシュレットを取り付けることになった。早朝に業者がやってきて、ウォシュレットを取り付ける。取り付けが完了した後に業者が言った。

「取り付けは問題なくできたのですが、タンクから水が少し漏れるようになりました。ただ、これは私が作業したから漏れるようになったというわけではありません。以前から異常があったのだと思います」

……ん? と思いつつ、業者をそのまま帰してしまった。

マンションの管理会社に電話して修理を頼む。管理会社がやってきて、水の漏れている場所に洗面器を置いて帰っていった。後で提携の水道業者に詳しく見てもらうとのことだ。

ずっと更新が滞っている『のんちゃんデイズ』を進める。もうそこまで期待されていないかもしれないけど、これを描かとおれは先に進めないのだ。

夜に友人2人と飲み会。「ムーさんの蒸気鍋館」という店に行く。いろいろな海鮮を特殊な鍋で蒸しまくるというコースを選択。おいしいし、楽しいんだけど、普通に炒め物とかにした方がうまいような気がしないでもない……。

その後に池袋西口公園で缶ビールを1本飲む。桜が咲いていて、思わぬところで花見になってよかった。友人の一人が合気道を始めたというので、技を掛けられたりする。

友人はおれがコンクリート上で受け身をとることに驚いていたが(おれは少林寺拳法二段)、コンクリートの上でやれないと受け身の意味はない。

2024年4月9日

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