
2024冬サンフレッチェ広島補強展望
去年に引き続き今年も批評家になったつもりで簡単に考察してみました。
去年はこちら(大橋の移籍が当たりました)
更新履歴
25/1/3契約状況更新
25/1/3追加考察
24/12/16投稿
守備
・失点43はリーグ6位で、去年までの鉄板3バックに合わせて中野もCBとして戦力化
・大迫、佐々木のベスト11選出と荒木中野の優秀選手賞受賞など数字上は安定
・川村・野津田の移籍で満田・マルコス・加藤などがボランチをするシーンもあったが、川辺復帰・泰志の台頭・中島も出場時間を伸ばし、終盤戦は安定
・先制されると間延びし、オープンな展開から追加点を許すシーンが目立った
攻撃
・得点72はリーグ1位、大橋・トルガイの爆発や加藤の活躍もあり、チームとして多くのチャンスを作れた
・夏に海外に移籍した大橋を除き2桁得点者はゼロ、シーズン通して得点できるエースの不在
・チャンスの数に対しては決めきれないシーンが目立ち、決定力不足は去年と同様解決できず
・ドウグラス・エゼキエウの契約満了が発表され、ピエロスも同様の報道がでており、入れ替わりが多そう
GK
大迫、田中、川浪、薄井の4人で挑んだシーズン。
大迫はフル出場し日本代表も継続して招集された。
ベスト11にも選出されサンフレッチェの背番号1にふさわしいシーズンを送った。
カップ戦は川浪、ACLは田中と分散されているが、田中の実力を考えると3rd GKに甘んじる選手ではないので出場機会を求めて退団する可能性もあり。
横浜FMのポープウィリアムにオファーを出したものの断られ(報道)、横浜と契約更新した。
1/3追加
ヒルの新加入に加えて、大迫田中川浪も早期に契約更新が発表されたため5人体制にする予定だったか?
年を越して有力な選手は埋まってきているが、駆け込みでGKの補強があるかもしれない。
1大迫→契約更新HG
21田中→契約更新
22川浪→契約更新
39薄井→レンタル移籍満了
??ヒル袈依廉→加入内定(早稲田大)
確定 4人
補強候補 GK 後藤雅明(モンテディオ山形)
→長崎へ完全移籍
2025年はリーグ・ルヴァン・天皇杯・ACLtwo24/25・ACLE25/26で最低50試合戦う必要がありGKは最低4人、5人いても全く多くはない。
上述の通り田中の去就次第ではあるが、マリノスのGK事情を見ているとこれだけ多くの試合をこなすためには、リーグ戦ではベンチ入りしない3rd GK、4th GKといえど高いレベルが求められる。
山形の後藤は30歳の中堅で田中と同年代
大卒で湘南に加入も金沢にレンタル、復帰後もJ1 での出場は3試合にとどまり金沢に完全移籍
そこからJ2で4シーズンフルで戦っており、体格を活かした圧倒的なセーブ力が売り
平均失点数1を下回る山形の守備を最後尾から支える選手
DF
塩谷、荒木、佐々木、中野、ヘンリー(、山﨑、木吹)の5人で挑んだシーズン
序盤に山﨑が怪我をしWBに新井を補強、その結果中野がCBとして定着した。副産物として塩谷ボランチと併用や荒木不在時のリベロ問題の解決などMVP級の活躍をした。一方活躍のしすぎで海外移籍がちらつき、来シーズンもいてくれるかは不明。
問題は塩谷('88)と佐々木('89)の年齢
シーズン大きな離脱こそなかったものの、さすがに全盛期を振り返ると衰えが見えてきて、カウンター対応の怪しさも見えた。
長いレンタル修行から復帰したヘンリーは怪我でベンチ入りもままならず戦力になれず。
木吹はシーズン中にプロ契約を結びACLでデビューしたものの、監督の基準に達していないのかトップでは中盤起用。まだCBとして計算はできない。
住吉はJ2ベスト11、清水J1昇格の立役者の活躍。これだけ活躍すると帰ってこない可能性も。その場合移籍金が発生し、そのお金で補強することになる。戻ってきてほしい。
質の高いCBは市場に枯渇していて、マリノス(チアゴマルチンス、エドゥアルド)や神戸(トゥーレル)、町田(ドレシェヴィッチ)を見るとCBに外国人を据えている。上位のG大阪も中谷を補強して堅守を誇り、町田も代表の中山を補強したが、都合よく代表級の選手は補強できないのでCBの一角を外国人に頼るのも1つの手だ。
1/3追加
住吉が清水との契約を完全移籍に切り替え、木吹はいわきとレンタルとなったが、補強の話は全く出てこない。完全移籍加入が決まった、菅・田中共に前所属で3バックの左を務めることもあったため、中盤から誰か1人下ろす形で対応するかも。
3山﨑→契約更新HG
4荒木→契約更新HG
15中野→契約更新
19佐々木→契約更新
27ヘンリー→契約更新HG
31木吹→レンタル移籍(いわきFC)
33塩谷→契約更新
レンタル組
2住吉(清水)→完全移籍(清水エスパルス)
確定 6人
補強候補 DF 馬場晴也(コンサドーレ)
ヴェルディアカデミー育ち、アンダー代表でキャプテンマークを巻いたキャプテンシーも五輪は出場とはならず。
ミシャ札幌ではボランチでも多くプレーも田中駿太とは逆でおそらくCBが主戦場。181cmと身長は並だが空中戦も強くまだまだ伸びしろもあり、本人はJ1でCBとして戦いたいのでは?
去年もリストアップした選手今年こそ、、、!!
ウイングバック
左は東、志知、柏の3人体制
東が定位置をつかみ取り優秀選手賞を獲得、こちらも海外がちらつき実際に夏にオファーがあったようだ。
志知は監督の信頼を得ることができず途中出場・夏以降はベンチ外が続いた。広島2年目で契約が切れるタイミングで新天地を探すことになりそう。オファーはあるでしょう。
柏は終盤ベンチ入りが続くも契約満了がすでに発表
功労者を感動的な送り出し方ができた。
東を軸にしたいが誰も確定はできない状況で、札幌の菅が契約満了になるとすぐオファーしたとすでに報道が出ている。神戸もオファーを出しているようでどうなるか。
右は新井、越道、茶島の3人体制
当初は中野がスタメンだったが山﨑の大怪我もあり新井を補強。
シーズン終盤新井が怪我をすると中野がポジションを埋めたが、来年の軸は新井だろう。
越道はストッパーに挑戦し、いい楔を入れられるようになり守備も改善してきたが、リーグで出場する基準はまだ超えていなかったようだ。プロ3年目を迎えるためレンタルの可能性もある。
茶島は今年も夏頃に出場のチャンスを得るが、結果を残すことができず、コンディション不良もありチャンスをつかむことができなかった。
16志知→レンタル移籍(アビスパ福岡)
18柏→契約満了(完全移籍→ヴァンフォーレ甲府)
24東→契約更新
🆕菅→完全移籍加入(北海道コンサドーレ札幌・契約満了)
確定 2人
13新井→契約更新
25茶島→契約更新
32越道→契約更新HG
確定 3人
補強候補 WB 杉岡大暉(町田ゼルビア・レンタル元:湘南ベルマーレ)
→柏レイソルへ完全移籍
湘南で定位置を掴み切れず町田にレンタルされ試合に出続けたものの、同ポジションに中山が補強され難しい立場に。
左WBとストッパーを高いレベルでこなせるためサンフレの補強ポイントの合致している。
補強候補 WB 増山朝陽(V-ファーレン長崎)
→長崎と契約更新
高卒で神戸に入団しウイングとしてレンタルを繰り返したがJ1で出場機会をつかみきれなかったが、大分・長崎と守備を改善し3年フルシーズンを戦った。長崎では毎熊の後釜としてSBとウイングを行き来する器用さをみせ、豊富な運動量とフィジカルの強さで圧倒的なパフォーマンスを見せている。WBにピッタリの選手。年齢的にももう一度J1でチャレンジしたいはず。
ボランチ
大弥、青山、泰志、川村、野津田、中島、細谷の7人体制
中島は当初シャドー、細谷はシーズン通じてCBで出場しそれぞれの課題に向き合った。中島は終盤ボランチでの起用も増え、来シーズンは計算できるだろう。
夏に川村・野津田が移籍するも川辺が復帰。
ホーム最終戦で引退する青山から背番号6を引き継いだ。
オフなしキャンプなしでの合流で期待ほどのプレーを見ることはできなかったが、来シーズンは6番にふさわしいプレーに期待。
前線の得点力不足からか夏に加入したトルガイはシャドーでの起用が続いたが、本来は中盤の選手。前線の補強で来シーズンはボランチで見れるかもしれない。
川村の移籍後は泰志のチームだったが、川辺・トルガイの加入で覚醒。優秀選手賞を受賞し、名実ともにチームの核へ。
山﨑の復帰でボランチ起用もありえ、補強は必要なさそうだが、川村の移籍で迫力を失った中盤の運びや守備の強度が心配、夏のウインドウで名前の挙がった湘南の田中聡へのオファーが報じられている。
井上詩音(横浜FC)の補強報道がある。ボールを運べるMF、キックの質も高い。トップ下が本職と思われるが、昨シーズンはボランチでの起用も多かった。
5大弥→契約更新HG
6青山→引退
14泰志→完全移籍(浦和レッズ)
34細谷→レンタル移籍(愛媛FC)
35中島→契約更新HG
66川辺→契約更新HG(背番号6へ)
レンタル組
27土肥(今治)→契約満了
44仙波(群馬)→レンタルバック
🆕田中聡→完全移籍加入(湘南ベルマーレ)
🆕井上詩音→完全移籍加入(横浜FC)
確定 6人
シャドー
マルコス、エゼキエウ、小原、満田、加藤の5人体制
大橋のシャドー起用とトルガイの加入で層は問題なし
エゼキエウと小原の怪我、満田の不調でドリブラー・快速系不在でロングカウンターや状況を打開するプランBを用意できなかった。
加藤は優秀選手賞を受賞しなかったのがおかしいくらいの活躍。
言動やプレーも含めて荒木とともにチームを引っ張る存在に。
来年は20点に絡む活躍を期待。
東京Vのドリブラー山見にオファーを出していたものの東京Vに完全移籍とすでに報道がありシャドーのドリブラーの獲得を模索している模様。
10マルコス
11満田→契約更新
14エゼキエウ→契約満了
30トルガイ
40小原→契約更新
51加藤→契約更新HG
??中村→加入内定(明治大)
レンタル組
28棚田(いわき)→レンタル移籍(ガイナーレ鳥取)
確定 4人
補強候補 シャドー 福田翔生(湘南ベルマーレ)
→湘南と契約更新
下位カテゴリーからキャリアを駆け上がり、ブレイクした選手
身長は低めだが、スピードと当たり負けしないフィジカルが武器。
昨年はJ3からの飛び級ステップアップをしたがJ1での得点はなかった。
今年はJ1に適応し二桁得点を記録、残留のかかる大一番広島戦で点を決めるなど途中出場が多いながらも結果を残しており、さらなるステップアップや出場機会を求めた移籍をする可能性もあるのでは。
補強候補 シャドー 荒木遼太郎(FC東京)
高校卒業後鹿島で出場を重ねていたが出場機会を求めてFC東京にレンタル中のパリ五輪代表
前半戦からフィットし攻撃の中心となっていたがシーズン通して途中でベンチに下がることが多く、松木の移籍後は破壊力が落ちている。
五輪後のキャリアを考えると、契約が切れるであろうこのタイミングで新たな一歩を踏み出す可能性もあり、狙い目。
CF
ヴィエイラ、ナッシム、ピエロス、大橋の4人体制
シーズン開幕直前のナッシム移籍と大橋のシャドー起用
ヴィエイラ、ピエロスの怪我と大橋の移籍により、加藤が0トップのようにプレーする試合もあり、シーズン通して定位置を掴む選手はいなかった。
ゴンサロパシエンシアを補強してある程度フィットはしたが、キャンプなしでは絶対的な存在とまではいかず。
(CFが定まっていないのにリーグ最多得点は異常)
ヴィエイラの契約満了は発表されピエロスの退団の噂がある中、ゴンサロのみが決まっている現状。
中国新聞から磐田のジャーメイン良の獲得報道がすでに出ており、リリースは時間の問題。スピードが武器だったが、横内体制で動き出しやCFとしての資質を高め、日本人トップの19得点を挙げた。クロスへ合わせるだけでなくロングカウンターを完結させることもできる、数少ない左利きのアタッカー
9ヴィエイラ→契約満了
36井上→契約更新HG
20ピエロス→契約満了
99ゴンサロ
🆕ジャーメイン良→完全移籍加入(ジュビロ磐田)
レンタル組
23鮎川(大分)→レンタル延長(大分)
確定 2人
補強候補 CF 一美和成(ファジアーノ岡山)
→岡山と契約更新
大橋の退団でCFの日本人はゼロ
ガンバ、徳島時代期待されていたが京都移籍後は奮わず夏にファジアーノに移籍、その後は先発出場を続け5位フィニッシュでPOの立役者となった。
得点は1点のみだが3421の頂点として体を張り周りを生かす彼らしいプレーが戻ってきた。
※岡山がPOを勝ち抜きJ1昇格を決めたため獲得は難しいか、、、
補強候補 CF パトリック(名古屋グランパス)
→金沢へ完全移籍
名古屋契約満了が発表された、年齢も来年38歳を迎えるがここぞというときの得点力は健在。ドウグラスの退団後、ジョーカーの補強は必須。
今なら時間を限った采配も受け入れてくれるか、空中戦や勝負強さはピカイチ。
まとめ
・佐々木、塩谷に胡座をかいていられない(2年連続)
・東とスタメン争いできる左WB
・局面を打開できるシャドー
・シーズン戦えるCF(2年連続)
・劣勢時のジョーカー