母と私と宗教のこと⑤

宗教を信仰している母との関係を振り返ったときに、印象的な出来事がいくつもあります。 前回のブログにも記載した私の友人を勝手に導こうとした事もその1つですが、

母とわたしと宗教のこと④|HARUMI #note https://note.com/3186st/n/nf195e7ef74d4

今でも思い出すと腹が立つ出来事は、宗教に従事させようとして、私の将来を勝手に決めようとしたことです。

当時高校3年だった私は、資格を取るために進学を希望しており、いくつか学校を受験していましたが、残念ながら第一志望の学校に落ちてしまいました。 その時言われたのが、「神子になりなさい」でした。 母は曰く、神子さんはある年齢までの未婚の女性しかなれない、以前教会に参拝した時に(私が)神子さんの袴の色について聞いてきたのは興味があるからに違いないと思った、受験が上手くいかないのも神子になれという事だ、と語るのです。 しかも、神子になれば礼儀作法も身につくし、教会の幹部候補の人とも知り合う事ができるかもしれない、そうすれば信仰の歩みも深まる、とかなんとか自分の理想?願望?を語り始めたのです。 正直、愕然としました。 受験が上手くいかずこの先どうしようかと落ち込んでいる娘に対して、「神子になれ」って。「お導きだ」って。 進路に関しては、今まで反対されたことはなく、好きにやりなさい、という姿勢を取っていたので、なおさら驚きました。 と、同時にまたしてもなんとも言えない違和感と反発心がわきあがりました。
そして、「まじで、こりゃまずいぞ」という思いと共に焦りが生まれました。 本当ならば、大喧嘩してでも自分の意志を貫き通せばよいのでしょうが、この頃の私は「この人に何を言っても無駄だ」という思いがありました。 なので、ひっそりと志望する学科を変更し、合格する事ができました。

そして、母の言葉を借りれば、これも「お導き」だったのでしょうか。 四年後、私は資格を取得し家を出て1人暮らしを始める事となります。