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タバコと私

私はタバコを吸う人間ではない。

タバコといえばカッコよくて、少しワルそうな大人のもの。
私の中ではそんなイメージがあって。
私にとっては、ちょっと憧れのモノだった。
私が好きなアニメ、サイコパスではかなり重要な位置を占めるアイテムだし、
ブラックラグーンの例の一コマもめちゃくちゃカッコいいと思う。
後者は見たことないけどね。

憧れはありつつも、嫌なイメージもある。お酒よりも体に悪そう。
高校まで曲がりなりにも運動部に所属してきた身としては、思う様に運動が出来なくなるのは少し嫌だ。ただでさえ平均よりも体力がないのに、これ以上走れなくなってたまるか、という想いがある。

そんな風にタバコに対して煮え切らない態度を取っていたが、たまたま先輩から
タバコをもらってしまった。
「要らないからやるよ」みたいな感じで、一本だけ吸った残りを箱ごとくれたのだった。

家に帰って、試しに一本吸ってみる。

うげぇ。なにこれ。

口内に広がる独特のかおり。喉の奥がスースーする。
吸いすぎているのか減りも速く、10分と保たなかった。
なんとなく肺に入れない様にして吸ってみたけど、気を遣いすぎたせいかあまり
おいしくない。心臓も早くなった。

あんまりいいもんじゃないな、と少し夢破れた私に残ったのは
鼻の奥の痛みと喉の奥のイヤな臭いだった。

という訳で、去年の暮れにもらった箱の中にはまだ半分以上も巻紙が残っている。
久々に吸ってみたので、これを書いています。

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