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”かわいい”プリクラが撮りたい

2001年、中学2年生になりました。そこで急に「かわいいプリクラが撮りたい」という気持ちが湧いてきました。単純に可愛い人が写れば、すぐに可愛いプリクラができるでしょう。しかし、そうではなく、女の子が思うかわいいは顔だけではない、かわいいと一口で言ってもたくさんの種類があると私は思います。

中学1年生から友達とプリクラを撮る機会が増えました。撮ることに慣れた私は、普通に撮ることに飽きはじめた頃でした。もっと違うもの、プリクラはプリクラでも、かわいいのが撮りたい。そう思っていた時に、同じようなことを考えているBちゃんがいました。意気投合して「かわいいプリクラを撮る」という共通の目標を立てて、一緒に遊ぶことになりました。

当時のプリクラは2つの要素、写真と落書きから成ります。つまり、かわいいプリクラを撮るにはこの2つ、もしくはどちらかが可愛ければ良い訳です。今回の記事は結果として、写真にかわいいの重点を置いたものです。

プリクラを撮るにあたり、どうやったらかわいいプリクラが撮れるか二人で考えました。まず浮かんだのは、可愛いものを持って撮れば良いのではないか、という考えです。相談した結果、お菓子のチョコレートm&m’s と財布、この2つのアイテムを持って撮ることになりました。

まず、お菓子と財布を使ったプリクラを撮ります。撮ったものは1画像あたり15mm×22mmというサイズで出て来ました。いくら小物が単体で可愛くてもプリクラになるとサイズも小さく、落書きで補足しないと何が写っているか分からず、印象が薄いと言う結果でした。

そして、再び二人で話し合い、もっと大きい可愛い物だったら良いのでは?となりました。中学生でお金もそんなに持ってる訳ではなく、プリクラにもお金を使いたいので、安いというのも条件でした。お店の中を探して散々歩き回り、店の外にまで範囲を広げて探しました。中々思うようなものが見つからず諦めかけていた時に、中古品を売る店で赤いものが目に入りました。「アレだッ!」私は思わず声をあげました。

それはキョロちゃんです。自分の顔よりも大きい、キョロちゃんの貯金箱が置いてありました。すぐに値段を確認し、800円でした。2人で割れば、買えない値段ではないですが、プリクラの為だけに買うのは気が引けました。丁度、誕生日が近い子がいたので、プレゼントとして買うことになりました。プリクラで使うけど大丈夫かな、と互いに良心が咎めたのですがそもそも中古でした。この2点は可愛いラッピングをして、カバーしようという話になりました。若いってすごい。

このキョロちゃんのプリクラは、小さく印刷されたプリクラでもとても目立ち、求めていた「かわいいプリクラ」として仕上がりました。目標を達成し、さらに友達の誕生日プレゼントも手に入り一石二鳥、満足度は最高でした。また、プリクラ交換の際にも、キョロちゃんいる!かわいい!と配る度に言われ、撮った甲斐のあるプリクラになりました。

「かわいいプリクラを撮る」ことに関して言うと、昔よりも今の方が撮りやすいと思います。プリ帳という昔の女子が持ち歩き、友達同士で見せ合う文化は今は無くなりましたが、インスタ内でプリクラを共有し合うことが出来ます。名前も学校も知らない子のプリクラでさえも、プリクラ関連のタグで検索すれば何十万枚も出て来ます。元々、存在すらも知らない人のプリクラを見ることが出来るのです。自分は他校の可愛いと思う子のプリクラが欲しくて、手に入れるのに苦労したので本当にすごいことだなと思います。

また、そのプリクラについているタグを辿っていくと、同じ系統の可愛いプリクラに辿りついたりします。昔だったら、撮って、身近な人に配り、見られても数人(友達の友達位まで)で完結していました。しかし、今はインスタの中で、かわいいプリクラが女の子達の手によって、いいなと感じるところを取り入れてまた違うプリクラを撮り、またそれを見ていいなと感じた子が取り入れて、と永遠に続くような気さえしてきます。

写真と落書きから成っていたプリクラですが、現在はそれに画像加工が加わります。この画像加工がプリクラの機種ごとに微妙に違います。何をかわいいと感じるかは人によって違うので、自分が思うかわいいプリクラを撮る為には、ここをきちんと押さえていく必要があります。最近の機種についてはまた紹介していきます。読んで頂き、ありがとうございました。


ELIE

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