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大河内清輝くん

 私がこの名前を知ったのは、土居健郎(どい・たけお)の本を通してでした。1994年、当時、中学生だった大河内清輝くんは、いじめを苦にして自殺したのです。当時は、「いじめが原因で、子どもが自殺する!」って、それほどの「大ニュース」だったのです。いまはどうでしょうか。「子どもの自殺」って、大ニュースではなくなってしまいました。当たり前のことになってしまいました。でも、子どもが自殺するのが当たり前な社会って、なんですか。おかしいのではないですか。NPO法人キッズドアの渡辺由美子さんもおっしゃっていました。もっとわあわあ騒がなくてはいけないと。

 アフターケア事業「ゆずりは」の所長の高橋亜美さんが、NHKの「プロフェッショナル」に出ているということで、1年くらい前の話ですが、ちょっと見てみました。「こういう分野も脚光を浴びるようになってきて喜ばしい」とは私には思えません。逆です。社会がどんどん闇になっていっているのです。

 いまの子どもたちの置かれている状況を思うと、心が痛みますね。「助けて」が言えない。「できない」が言えない。「困った」が言えない。「つらい」が言えない。いまの子どもって、そうなのです。

 せめて、今の私にできることは「寄付」くらいですけど、そんなこともできないくらいに、金銭的にも困窮していますからねえ。私自身が、「ヘルプ・ミー!」です。

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