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「絶対に軽作業に就いてはいけない」が、「軽作業しかない」

 きょうの午前中は、ハローワークに行ってきました。この地に来てから、3回目のハローワークです。発達障害専門とおとといは言われましたが、正確には、精神障害の専門のかたもおいででした(発達障害を含む)。とにかく担当のかたは親切です。そこで、改めてわかったことがあります。

 まだ、住んでいる地での就業センターでは言っていないことですが、私が仕事でうまくいったときというのは、これはほぼ例外なく、ほぼ100%、私自身の「得意なこと」でうまくいっているのです。いまの職場でうまくいったこと、すなわち、何万回も叱られていますが、この16年で、2回だけ、仕事でほめられています。そのうちの1回は、監査の前の「間違い見つけ」で、これは私の「間違いを見つける」という才能が発揮された場面です。もう1回は、極めて煩雑な計算を、私がエクセルのマクロを書いて効率化したとき。これは「プログラミング」という私の才能が発揮されています。そのほか、校正校閲や、ライターとしての仕事も、私の「才能を生かした」仕事だと言えるでしょう。逆に、「軽作業」と言われる、「だれでもできる簡単な仕事」というのは、逆に私は向いていないわけです。障害者求人で「掃除」という仕事は多いですが、私は「掃除」はかなり苦手です。職場でも、掃除で叱られた経験はたくさんあります。それから、「いちごのパックづめ」にしても「猫のエサの袋づめ」にしても、私は不器用ですから、かなり苦手だと言わざるを得ません。ひとつはっきりしているのは、「私は、軽作業に就いてはダメだ」ということです。しかし、世のほとんどすべての障害者求人は、「軽作業」ばかりなのです。これは悩ましい。冗談ではなく、本気で悩ましいです。

 2019年3月24日(日)(コロナの流行るずっと前です)に、秋葉原で、障害者の就職・転職フェアがあり、行ってきました。(せっかくなので、少し早めに行き、午前中は、隣駅の、カトリック浅草教会に行き、評判の高い、晴佐久昌英(はれさく・まさひで)神父のミサに出て来ました。その日の説教は、まったくのノーヒットでしたけど。)そのフェアでも、ほとんどの会社が提示しているのは「軽作業」でした。「障害者の個性を生かして」とかいうのは、看板だけなのです。

 きょうのハローワークの人も言っていました。あなた(私)は軽作業にだけはついてはいけない。「だれでもできる仕事」だと思われているから、障害者にやらせるのだし、だから賃金も安いのだ。そして、その軽作業も苦手ということになると「あなたこんなこともできないの?」ということになって、ますます不利になる。おっしゃる通りです。しかし、現実は、障害者の求人は、軽作業しかない。ほぼそれしかない。とくにこの地ではそれしかなく、以下は皆無だと言っていましたが、もう少し大きい都市なら、ほんとうに「障害者の個性を生かした」求人というのは、なくもないそうです。(聞いたことがあります。シリコンバレーみたいなところでは、あえて才能のある発達障害の人を雇うっていう話。まあこれは外国の話ですけど。)しかし、上で述べた通り、秋葉原のフェアでも、ほとんどは「軽作業」だった。そして、私が仕事で力を発揮できるときは、ほぼ100%、自分の才能が発揮されたときだ、ということも考えると、私の求職活動で最大の課題は、「絶対に軽作業に就いてはいけない」が、「軽作業しかない」ということになります。これは悩ましいです。冗談や笑いごとではなく、本気で悩ましいです。でも、なんとか自分の才能を生かす方向で次の仕事を探すしかない、ということははっきりしてきました。

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