“真面目”であることがそんなに良いことなのか?悪いことなのか?
「もっと真面目にやってもらわないと困る」
私が一番言われたくなかった言葉。
「不真面目」の烙印を押されたような言葉。
他人から「真面目だね」と言われることがよくある。
それはそれで嬉しいし、ありがたい。
ただ、私の中ではそんな自覚がない。むしろ不真面目だと思っている。
だからこそ私は何事にも真面目に取り組むようにしている。
それなのに、どうして。
そのように言われてしまった背景
2019年の春。
某予備校にて教務スタッフのアルバイトとして、
働きはじめて2年が経とうとしていた頃のことでした。
そのアルバイト先では、
年に3、4回のペースで定期的に集合研修を行うのですが、
「ここ最近、全体的にミスが多すぎる」ということで、
緊急の集合研修を実施することに。しかも全員参加必須の。
普段の研修では、先輩スタッフも職員さんも主体となって行うのですが、
その時は、完全に先輩スタッフが主体となって行いました。
そして、定期的な研修は「他に予定がある人は、無理に参加する必要はないが、できるだけ参加してほしい」というスタンスのものでしたが、
その時は、「みんなでスケジュール調整をして、必ず全員が参加できる日に実施する」というスタンスのものでした。
なぜ、「必ず全員が参加できる日を実施する」のか。
きっと、連帯責任も込めてのことなんでしょう。
全員参加できる日がなさすぎて、それでリスケもしたくらいなので、
それくらい重要なことなんでしょう。
本当は参加したくなかったけれど、
「参加しなければ、何か不利益が生じるのではないか」
と思いながら、参加しました。
迎えた当日。恐る恐る研修の部屋に入りました。
いや、もう怖すぎて今でも忘れられない。
この研修の部屋にいたのは、
先輩スタッフ4名と後輩スタッフである私たち9名
(と完全なる見守り役の職員さん2名)。
本来ならば、もう2名のスタッフも参加するはずだったのに、
そこにはいなかった。
(その2名は、後日やめさせられました。本当です。)
すると、先輩スタッフIさんはこう言った。
「この場に一人いないだけでもおかしいのに、本当にやる気あるの?」と。
これだけでも、怖い。こっちだってやる気出して取り組んでいるのに。
たった一人のせいで。
さらに研修を進めていくと、
真面目に取り組まない人も出てくるのですが、
(談笑したり、足を組んでいたり、、、)
先輩スタッフSさんはそれらに目をつけたかのように、冷酷な表情で、
「今このようにして研修をやっていること自体異常なのに、態度が悪すぎる。もっと真面目にやってもらわないと困る。」
とみんなに向けて言ってきた。
無力感に苛まれた。
私はSさんが嫌いだった。この研修を通してSさんがさらに嫌いになった。
Sさんは「楽しいことに真っ直ぐで、それでも仕事をちゃんとこなす(いや私もやん)」、オンとオフの切り替えがしっかりしている人でした。
一方で、真面目な性格が裏目に出たのか、ちょっとしたミスを見つけては、ネチネチと注意をしてくる。そんな人でもありました。
(ちなみに、Sさんは大学卒業後、地元県庁の職員になりましたが、今はどうしているんだろう。。)
そのように言われてしまった結果
と言ってはアレですが、思えば20歳を過ぎてからずっと調子が悪い。
「まずは自分が何事にも真面目に取り組むことからはじめよう」
「ただし、Sさんのように後輩を追い込むようなことはできるだけしないようにしよう」
と決意を新たにしました。
本当は、この時点で「辞めてしまいたい」とも思っていましたが、
自分がやりたいと思ってはじめた仕事だけに、
辞めたら辞めたで後悔しそうだったので、辞めませんでした。笑
(いや、こんなことで辞めていたら
「どこに行っても続かない」とか「社会で通用しない」とか言って
非難されそうで、そう考えるとどうしても辞めることができなかった。)
そんなこんなで、バイト先では後輩に慕われることが多くなったということもあり、どんどん楽しくなっていた。
(実際、Sさんからも「このバイトは、学年が上がるにつれて
楽しくなっていくけど、一番楽しいのは3年」って言われたのもある。)
バイトが楽しくなったのは良いものの、
他の活動にて影響が出はじめます。
叱られることも多くありました。
落ち込むことも多くありました。
ただ、「叱られて落ち込む」様子を表に出すわけにはいきません。
その考えが積み重なったのか、
ある日突然、
何も言われていないし、
何もいていないのに、
勝手に涙が出てきました。
「あ、これは何もかもやめた方がいいのでは?」と思いましたし、
「もういっそ死んでしまいたい!」とすら思いました。
その様子が家族や友達に見つかるのですが、
これが私の生き方を変えるきっかけとなりました。
生きているだけで幸せなことってたくさんある。
だから、自分のやりたいことに次々とチャレンジしよう。
そして、いい子をやめよう。
近くにいた家族や友達のおかげで、そう思えるようになりました。
とりあえず、予備校でのバイトに関しては、
長くても大学4年生の3月までしか続けられなかったので
それまで続けることにしました。
辞めたら辞めたで後悔すると思って。
そして、迎えた最終出勤日。
私は後輩スタッフに向けてこんなメッセージをLINEに残しました。
「本日は21歳最後の日であると同時に最終出勤日です。
4年間本当にありがとうございました!
まさか自分が4年間続けられるとは思っていませんでした。
と言うかこの1年は“まさか”の連続で、最後までやり遂げることができる か非常に不安でした。
しかし、“最後までやり遂げなければ自分が後悔する!”と思い、今日まで続けてきました。
最後までやり遂げた今だから言えますが、後悔はしていません!
これから色々と大変なことはあると思うけど、みんなが頑張っている様子を私は知っているので、もう“頑張れ”なんて言いません(涙)
どうか“悔いのないように”学生生活を駆け抜けて行ってください。
しばらく東京を離れる予定なので、(同期の)IとかKとかのように“飲みに誘ってね!”なんて気軽には言えないけど、またどこかでお会いできたら嬉しいです。」
と。
いかがでしたか。
今回は、予備校バイトでの経験を機に「いい子でいよう」としたけど、結局その考えに限界を感じ「いい子をやめた」お話でございました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
それでは!
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