MONOEYES@仙台GIGS

こんにちは、こんばんは、おはようございます。今回の投稿はセトリ等ネタバレ含むので、これから先のツアーに行かれる方は注意してください。

今までライブレポなんて書いたことなかったんだけど、ライブに行きたくても仕事柄行けない人や、この状況下でキャパが大幅に制限されてしまい、残念ながらチケットが取れなかった人も多かったみたいなんで、ちょっとしたライブレポ書きたいと思います。素人の乱筆乱文なので読みにくい点はご容赦ください。あと、ちょっと長いのでお暇な時にぜひ。

自分のライフワークであるロックバンドのライブがなくなり早8ヶ月。自分が望んでいたライブの形ではないがついにこの日が戻ってきた。

久しぶりのライブはMONOEYES Semi Acoustic Live Tour 2020。今回のツアーは全席指定、さらに同行者でもイスをひとつ飛ばしで座らせ、声も極力出せないなど、これでもかというほど感染対策はばっちり。

開場しライブハウスに入り、自分の席をクラス替えの初日みたいに探す。入る前からわかってはいたが席は最後列だった。"俺って運悪いよな..." "いや、当たったんだから運はいい方か"なんて自問自答していたが、結果的にこの席は中途半端な席よりは確実にいい席だったと断言できる。その理由は後ほど。ステージに目をやるとステージは夏祭りをイメージした作りで提灯なんかがぶら下がっている。何も楽しいことがなかった今年の夏のほんの少しでも思い出になってくれたら、なんて細美さんの思いが透けて勝手にエモくなる。

定刻ちょうど19時。甚平姿の細美さんが1人で登場し、今日の注意事項だったりを前説してくれた。注意事項と言っても、大声禁止と演奏中立ち上がるの禁止。この2つぐらいだったと記憶している。また、"公演途中でビールの売り子が席を回るから楽しくなったら一緒に酒飲もうぜ"と細美さん。もちろん客のことを考えてのこともあるだろうが、なによりこの状況で苦しいライブハウスに少しでもお金を落とそうとしてくれているんだろうなと勝手な私見ながらそんなことを思った。細美さんの優しさに心があったまったところで前説が終了した。

前説が終わり19時5分。暗転し、登場SEが響きメンバー全員が登場し、会場のボルテージが一気に上がる。私も漏れなく万雷の拍手で迎えたがSEがいつもの曲と違うことに気づく。なんだこの曲は?と一瞬頭に?が浮かんだが、すぐに謎が解けた。実は曲は変わっておらずいつもと同じスターウォーズのSEのアコースティックアレンジだった。それはそれはディズニーで流れてきそうな多幸感溢れる明るい音色で、久しぶりにライブが観れる喜びを更に助長させてくれた。そんな細かなところにも遊び心を入れてくるメンバーを思うと心が温かくなる。

そしてついに本編スタート。1曲目はGet Up。最初の一音目からもう涙がこみ上げてステージ上のメンバーが霞んで見えてしまった。個人的にもGet Upは思い入れのある曲で久々のライブ1曲目が、Get Upで嬉しくなった。

2曲目はRun Run。普段のライブならダイバー必至のこの曲がしっかりと聴かせる曲にアレンジされていて驚かされる。

3曲目は"スコットが決めるぜー!"からのRoxette。MONOEYESで個人的に1番好きな曲で切ない歌詞がよく映えるアレンジでいつもはブチ上がる曲だが今回は涙が出そうになる。

4曲目のInterstate46を挟み最初のMC。"今年は1度も沖縄に行けなくて寂しい"といういかにも細美さんらしい話から始まり、このツアーの開催を決めた心境なども話してくれた。細美さんは"ツアーをやるかギリギリまで悩んでいたために発表が遅れてしまい申し訳なかった"と謝っていたが、こちらとしてはこのご時世に音を鳴らしてくれるだけでありがたい。声には出せないので会場中が大きな拍手で感謝を伝えていた。

MCが終わり次のブロックは新曲の連投からスタート。Fall Out、Castles in the Sandと新譜の中でもアップテンポの曲が続く。特にFall Outは新譜の中でも私が好きな曲でもあり、オリジナルではサビで爆発するところでもしっとりと歌い上げ不完全燃焼感がすごかった。もちろんそれでも素晴らしいのだが...。この曲を聴いてより一層本来のバンドセットでのライブが待ち遠しく感じた。

Two Little Fishes、明日公園で、といつものキラーチューンが続く。何度も聴いてきた曲だが初めて聴くアコースティックアレンジで新鮮な気持ちで聴けた。

曲が終わりここで2回目のMCに入る。ここでは前説で言っていた売り子タイムに突入。売り子さんはもちろんライブハウスのスタッフさん。野球場では大きな声を出して売り上げを伸ばす売り子さんだが、この日はもちろん無言でお客さんと目を合わせ、目が合った客のところへ見るからに重そうなお酒の入ったカゴを持っていく。そんな健気な姿に私もお酒を買いたかったが、車で来ていたため泣く泣く断念。売り子タイムが終了すると細美さんの音頭で乾杯。いつもと変わらない細美さんの姿になんだかホッとする。その後、おもむろに細美さんがスコットとToddyに話を振り、なんの話の流れからかToddyが1曲歌うことになった。歌ったのはBIGIN大先輩の恋しくて。Toddyの意外にも?甘い歌声と間奏のギターソロに不覚にも性別を越えて変な感情が湧き上がるところだった。Toddyの歌が終わると細美さんも負けじとBIGINの涙そうそうをカバー。改めて聴くと涙そうそうめっちゃいい曲。今年行けなかった沖縄への思いをこれからも各会場で歌って解消していくのかと思うとなんか面白い。

完成度の高すぎる学園祭のような時間も終わり本編に戻る。Borders&Wallsでは細美さんが"レッツゴー祭りをするぞ"と客席に呼びかける。なんの説明もなかったので最後列から見ていて客席の8割は???が頭を駆け巡っていたように思う。レッツゴー祭りとは曲を知ってる人なら想像つくだろうが、曲中の入れれるところに"レッツゴー"をひたすらねじ込み、拳を振り上げる。ただそれだけだ。歌っているスコットが困った表情で明らかにいい感じに酔っている細美さんをチラチラ見ているのがなんかツボだった。この曲はいつもはスコットがキメるのだが、この日は細美さんが完全にキマっていた。

Iridescent Lightでは、アカペラで4人でハモってみたりと、とても高度なことをサラッとやってのける。ここにきて新たな見せ方を提示してくる姿勢、バンドの引き出しの多さに感動を通り越し、恐ろしささえ感じてしまった。

リザードマンでは、序盤のRun Run同様、しっかりと聴かせるアレンジになっていてより歌詞の意味が心に響く。これからも細美さんの"行こうぜ"に背中を押されることだろう。

そして本編最後はMy Instant Song。普段ならシンガロングで会場がより一つになるのだが、この日はそうはいかない。しかし、声は出せないが会場の誰もが心の中で飛沫を飛ばしたことだろう。無言のシンガロングが終わると曲が終了し、夢のような時間はあっという間に過ぎてしまった。

本編が終わり、袖にはけた直後から鳴り響いた拍手に迎えられ4人がステージに戻ってきた。アンコールは彼は誰の夢からスタート。この曲はコロナ禍以前に書かれたものなのかは不明だが、歌詞が今の時代にマッチしていて本当にグッとくる。いつになるかわからないが、コロナ禍が収まり以前のライブハウスの姿に戻ったときにまた聴くこの曲はきっと聴こえ方も違うのだろう。

彼は誰の夢で終わりかと思ったが細美さんが"もう1曲やるわ!今日最後の曲です"と言って披露されたのはグラニート。座ってる足が勝手に動き出してしまうぐらい何度も聴いた曲。昔行ったフェスやライブで聴いた懐かしさや、もう終わってしまう寂しさが押し寄せる。曲の最後、細美さんが笑顔でギターを弾いているのがとても印象的だった。

"また絶対会おうぜ"と細美さん。
こちらこそ会いたいのでチケットの当選お願いします。

書くと言ってまだ書いてなかったので、最後列で良かったと思った点を書き留めておく。今回のライブは着席でのライブということで後ろから見ていて、後ろの方を気にして手の挙げ方が控えめな人の姿がチラホラ見受けられたが、私は最後列だったので何も気にせず手を挙げることができてよかった。(ほんと強がりではなく)
レッツゴー祭りは誰よりもレッツゴーしてたと自負している。笑
私の隣の席の人は自作のタオルを掲げてその姿が石井麻木さんにばっちり撮られてMONOEYESの公式インスタ載ってるし(これは羨ましい)
ほんとにいい写真なのでぜひ見てほしい。

最後に今回のライブを観て改めてMONOEYESのメンバーの能力の高さ、そして楽曲の完成度の高さを感じた。
一瀬さんの的確なドラム
スコットの美しいコーラス、ベース
Toddyのギター(特にアルペジオ)
細美さんの歌の強さ。
そのどれもが絶妙なバランスで成り立っていた。すべての楽器が輝くのも楽曲の良さがあってこそだ。

そして、やっぱり私はライブハウスが好きだ。それも客がパンパンに入った密の状態の。こんな時代が終われば演者、客の鬱憤が爆発してすげーライブが観れると思うとワクワクする。みんなで暴れられるその日までもう少し生き抜こう。

セットリスト
1 Get Up
2 Run Run
3 Roxette
4 Interstate46
5 Fall Out
6 Castles in the Sand
7 Two Little Fishes
8 明日公園で
9 恋しくて(BIGIN カバー) 
10 涙そうそう(BIGIN カバー)
11 Boderland
12 Boders&Walls
13 Iridescent Light
14 リザードマン
15 My Instant Song
en
16 彼は誰の夢
17 グラニート















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