満員電車の中における健康的な自閉について
満員電車の話題は2回目だが、あまりにも辛いので書く。
現在通勤に2時間かかりその内1時間満員電車に乗っているのだが、正直言って正気の沙汰ではない。
特に今の季節、夏に、何が嬉しくて汗まみれの肌同士で密着しなければならないのだと思う。
もちろんそう思っているのは僕だけでなく、みんな思っているとは思うのだ。
だからこそ、観察してみると各々十人十色な“自閉”の仕方をしている。
自閉と書くと物議を醸しそうだが、そもそも僕は自閉すること自体不健康なものとも全く思っていない。
たとえば、上司の長い無意味とも思えるようなお叱りを右から左に聞き流す時にも、頭の中で動物を遊ばせたり、全く別のことを考えたりしながらやり過ごす方々はたくさんいるのではないだろうか。
満員電車でも同じだ。皆それぞれスマホや音楽、または外の景色を見てぼーっとしたり頭の中で何やら考えていそうな顔をしてじーっと耐えている。
かくいう僕もノートを記入することで現在進行形で耐えている。うそだ、1秒でも早く出たい。
まだスマホを扱う隙間がある僕はましな方なのだろう。スマホや外の景色にも頼れない位置にいる方々は自閉に入りたくても入りにくい状況にいること必至だ。
それでも、頭の中で色々夢想したり、楽しいことを考えたりしながら過ごされる方々もきっとたくさんいる。
上記のように、自閉とは僕らのめちゃくちゃ身近にあるし、みんな無意識的にか意識的にかうまく利用しているのだと思う。そうでなければ耐えられないことが社会には多すぎる。
きっと昨今流行っているマインドフルネスや座禅もそうなのだろう。
僕たちは今健康的な自閉を生み出す技術を使い、“健康的に”生きることを余儀なくされている時代にいるのだろう。
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