6月29日:コンテンツに飢える

今日はなぜか渋谷で3時間も空き時間ができてしまったので、ひたすらコンテンツに飢えてしまった。

大阪から去年出てきたので、1年住んだといえどまだ渋谷には慣れない。
しかし、なまじ大阪という都会から出てきてしまったこともあり、渋谷という街にほとんど新鮮さも感じないのだ。

はじめの1時間は図書館で1、2冊本でも読もうと思い過ごすのだが、いかんせん睡眠欲が強くなってしまい、ひたすらあくびをしていた。

困ったことに、私はあくびを一度すると止まらなくなってしまい、さらにあくびをすると涙がボロッボロ溢れてしまうという体質を持っている。

そんな状態でボロッボロ涙を流しながら「フツーの子の思春期」という本を読んでいたのだが、明らかに怖い人だったと思う。渋谷の大和田図書館の皆さん、怖がらないでください。

一瞬、通りすがりの女児が顔を見つめてきた。
おじさんはね、悲しくて泣いてるんじゃなくて眠いんだよ。

その後あまりに眠くなってしまったので、とりあえずヒカリエにでも行ってみようと思い、行ってみた。
しかし、私は物欲がうんちのようにないので来た段階でまた虚無に陥ってしまった。

8階に「ハチ」という展示スペースみたいなものがあるというので行ってみたが一ミリも興味がわかない。いつも思うのだが自分自身のこの興味関心のなさはサイコパスか???と思ってしまう、しまうま。

ひとまず8階のソファでゆっくりしていたのだが眠さの極限が来てしまい、ネムネムの実の能力者となって寝てしまった。
ヒカリエのソファで爆睡する人、この世広しといえどほとんどいないだろうな。「ヒカリエのソファで爆睡する人」としてアイデンティティを確立した。

そんななか、結局スタバのチケットを使いに今スタバに来ている。
スタバなんて個人的に、能動的に行くことはほとんどないというのに、あまりにコンテンツに飢えすぎて「フラペチーノでも飲むか…」とここにたどり着いてしまった。

渋谷という、いうなれば「なんでもある街」においても、こうも俺はコンテンツに飢えてしまうのか…と思ってしまった。ただ、世界は僕を中心に回っているので渋谷が面白くないのが悪いんです。

ネット、本、街、色々なコンテンツに溢れていても本当に自分のリソースを割かなければいけないことはどれくらいあるんだろうかと思う。

人それぞれであっていいと思うのだが、貴重な渋谷での時間を「ヒカリエのソファで寝る人」として過ごすのも、きっと悪くないんだろうなと思って、帰路を歩く。

おか



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