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悲しかった誕生日

このケーキの画像を見て、このタイトル?と思うかもしれないけど、誕生日当日は本当に悲しかった。

ケーキを作ったまだこの時は2017年12月3日、20歳。大学3年生一人暮らし。
誕生日が近くて実家に帰省した時に妹と二人で誕生日ケーキを作った。
米津さん好きな人はわかると思うけどキャラクターたちをアイシングクッキーにしてみた。

家族、おじいちゃんおばあちゃんもいて、みんなにおめでとうと祝われ、21歳を楽しく迎えられる準備ができていた。
ありがたいことに、いい人たちに恵まれ、支えられ、今まで大きな病気やケガ、事故などにもあわず生きてきた。

しかし、人生そう簡単に上手くいき続けることはなかった。

12月5日誕生日前日、大学の講義を受けてバイトへ。
だんだん首が凝ってきて頭が痛くなった。
首や肩の凝りなんてよくあることだったから、あー、またきたか、しょうがないと無理して昼から夜まで痛みに耐えながら仕事を頑張った。

家に帰って長崎のおじいちゃんが送ってくれた魚を冷蔵庫から出して刺身にして食べた。
早く食べないと悪くなるから今日しかない!捨てるのはもったいない!って思って体調悪いのに食べてしまった。あんまり美味しくなかった。
捨てた。ごめんなさい。
大好きな刺身さえ食べられなくて、気分が悪くなってもどしてしまった。ごめんなさい。

おかしいなって思って熱を測った。
熱があった。珍しい。
一人暮らしで熱が出るなんて…
こういうときどうするべきなんやろ…

12月6日。あ、誕生日…
気づけば日を跨いでいた。
悲しかった。こんな悲しい誕生日初めてで一人で泣いた。

いろんな人からおめでとうのメッセージをもらった。電話ももらった。嬉しいはずなのに素直に喜べなかった。

とりあえず寝てみたら朝がきた。今日の2限にあるゼミはなぜかボーリング(交流会的な感じ)で、誕生日にボーリングなんてなかなかないし、嬉しかったのに体調は優れなかった。無理して行った。(アホ)
この時熱があったのかは覚えてないけど途中、吐き気と戦っていてなんとか耐えた。

本当は5限もあるから大学で昼ごはんを食べるつもりだったけど食欲もないし気分が悪すぎたので家に帰って速攻寝た。

目が覚めた…。
いつの間にか外は真っ暗になっていた。

寝たら良くなると思っていたのに逆に酷くなってきたような気がする。

さすがに親に連絡するべきか…?
いや、でもまた心配をかけさせるしなぁ…。
でもなんか風邪じゃないような気がする。まさかインフル?
自分が出演する部活のライブも控えてるから早く治さなきゃいけないし…、と思い母に電話をかけた。

母が心配して、一人暮らしの私のアパートまで2時間かけて迎えに来てくれた。夜間の救急病院で診てもらったけど、特に異常はなくインフルエンザでもなかった。
点滴だけしてもらった。点滴、なんか途中腕から漏れてたから看護師さん呼んだ。
帰りの車の中でも真っ直ぐ座ってられなくて、後部座席で家に着くまで横たわっていた。
実家に帰って寝た。


あのアパートに戻ることはもう二度となかった。

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