12.合併症と網膜症

糖尿病にはいろいろな危険がありますが、3大合併症の中の網膜症についてです。
糖尿病と診断されて、初期の状態では何の症状も現れないので「網膜症」に注意してね! と言われても、スルーすると思います。
 
しかし、糖尿病は病院では治せないので何十年も患います。下図は闘病期間と発症の割合を示しています。
網膜症は初期の段階では自覚症状はありませんが、高血糖で網膜の毛細血管が少しずつ詰まって血液が流れなくなります。
さらに悪化すると視力低下や飛蚊が起こり、さらには最悪眼内出血で失明に至ることもありますが前兆がないので突然に起こります。
 
ではどれくらいの年月で発症し始めるのかは、厚労省H16年度研究事業報告書では下図のように早い人は1年、8年経過後には約30%の人に発症しています。

さらに空腹時血糖値250mg/dL以上や薬で血糖値やHbA1cが下がらずインスリンが必要になった場合は、熊本大学の研究結果がありますので参考にしてください。

図中の1次予防軍とは網膜症や腎症のない場合、2次介入群とは単純網膜症と微量アルブミン尿のある場合です。
赤線の従来群は一般的なインスリン使用方法、黒線の強化群は一般な方法に加えて食事で上昇するのに合わせてインスリンを追加する方法です。
 
このグラフから分かることはインスリンを打ち始めると、一年もしないうちに網膜症が発症し始め、10年も経たないうちに60%以上の人に現れています。
すると現れてくるのが、ぼやけたり かすんで見えたりします。

 
そして怖いのは増殖網膜症です。新生血管が現われ、血管が硝子体まで伸びてきますが、その血管は非常にもろいので「牽引性網膜剥離」や「硝子体出血」の発症原因となり、視力が低下し、進行が進むと失明する場合もあります。
 

糖尿病は病院では治せないので、早い段階でのご自身による糖尿病との決別をお勧めします
人生の質を低下させないために!
https://note.com/314611/n/nb3c6b9926562

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