妊活記録#最終回
また少し間が空いてしまいました。
ここ最近は仕事復帰もして毎日が手一杯でした。
出勤して、働いて、退勤して、家のことをする。
今まで当たり前だったことが当たり前に出来なくなって、仕事は午前勤務に変えてもらいました。
よく話を聞いてもらえて、その時の体調に合わせて働き方を変えてくれる今の職場には感謝しかないです。
午前しか働いていないのに帰ったらどっと疲れが出て、お昼寝生活。
家事はほぼ全てパスしているのに文句も言わずに、私の体調を心配してくれて家のことをしてくれる旦那にも感謝。
本当にまわりに支えられているなぁとありがたい気持ちでいっぱいです。
リアルタイムで伝えてきた妊活記録は今日で最終回です。
ここまで続いてきた妊活記録がついに最終回を迎えるだなんて…なんだか感慨深いです。
少し(いや結構笑)長いですが、丸2年の妊活・不妊治療を通して思ったこと、知ったこと、感じたことなどを私なりに書いてみました。
最後までお付き合い頂けると嬉しいです。
妊活って成功した先には妊娠があって、妊娠さえすればあとは幸せなんだと思っていました。
でも妊娠してもできることって本当何もなくて、ただ信じるだけの毎日だということを知りました。
それが時に辛くて自分を守るために信じられなくなって、ネットの本当がどうかわからない情報に助けを求めたこともあります。
そこには安心することが書いてあることもあるし、不安になるようなことが書いてあることもある。
でも何度経験しても辿り着くのは同じで、そこに私の答えはないんです。
なるようにしかならない。
わたしは無力で、いつまで経っても自分の敵は自分でした。
だから結局はお腹の子を信じることに回帰した。
ネットやSNSでよく見かける「〇〇したから妊娠した!」というのはなかった気が私はします。
でも色々なことを調べて、取り入れてみたいと思うことを試してみることはよかった気がします。
気持ち的にも「これだけ頑張っているんだから」と自分に自信を持つことに繋がりました。
今回3BCと3ACの2個移植で、病院からはグレードも良くないのでまた採卵することも視野に…と話がありましたが、結局私は移植をすることを選びました。
一般的には良くないグレードだったかもしれないけど、その子たちのどちらかと卒業することができました。
このことから自分がどうしたいか、積極的に治療に関わっていくことはとても大切だと思いました。
よくわからないから…と先生や病院の言うとおりに進めてしまうと、うまく行かなかったときにきっと誰かのせいにしたくなってしまうと思います。
そうならないように分からないことはちゃんと聞いて、自分はどうしたいか、その考えに寄り添ってくれる病院であれば、困難な事も多い不妊治療を納得して受けられるかなと思います。
とはいえ期待してガッカリすることの連続が妊活。
自己流の時も、排卵誘発剤を使ったタイミング法の時も、採卵や移植周期も、どの段階であってもそれぞれの辛さや大変さがありました。
自分よりも先の段階に進んでいる人は幸せなんだろうとか、羨ましいと思っていた時期もありましたが、いざその段階に自分が進むとそこにはまた別な悩みや不安があることを知りました。
上手くいかない妊活中はみんな辛いです。
そして治療を続ける中で私は流産の辛さも経験しました。
予定日も決まり、母子手帳をもらってきて、卒業する気で行った診察でまさかの心拍停止。
何が辛かったってお腹の中で子を亡くしたのはもちろんだけど、また最初から始めなきゃいけないのかと急に先が真っ暗になって呆然としたのを覚えています。
命を授かる事も奇跡だったけど、継続する事もまた奇跡なんだと何度も涙を流して痛いほど知りました。
1年で妊娠できる機会は多くて12回程度。
私のように排卵障害があるとそれ以下です。
だから妊娠を望む方は1回1回が全力で、妊活に対して正面から真剣に取り組んでいるからこそ気持ちが辛くなることは多々あると思います。
それは自分の思い通りにならなかった結果に対しても、誰かの幸せそうな姿やSNSの投稿に対しても。
私も経験があるし、もしかしたら私の記事でそう感じさせてしまったことがあったかもしれません。
私が妊活ブログやYouTubeを見ていて最もガッカリする瞬間は、妊娠した途端に今までのことがなかったかのように【あちら側】に行ってしまう瞬間です。
仲間だと思っていた人が急に遠いところへ行ってしまい、分断される感覚は何度も味わいました。
それはおめでたいことだし、いつかは自分も続きたいと希望を持てることもありましたが、そう思えない事も多々ありました。
かと思えば「不快な思いをされた方はフォロー解除していただいて構いません」と気を遣われると「いやいやそんな心狭くねーし!」って反発したくなったりしたことも。
相反する色んな感情が自分の中にあって、黒い感情を持つ自分に嫌気がさすことはよくありました。
多分、私はここで1人目妊活について多くを語り過ぎてしまいました。
私がnoteで不妊治療の記録を始めたのは、同じ経験をしている方と不妊治療の辛さを共有したかったからです。
不妊治療のことはリアルで話をする機会がなかなかないと思うので、私の話で共感してもらえたり、ひとりじゃないから頑張ろう!って思ってもらえたらいいなと今まで書いてきました。
これから先のことを考えた時に、私が書きたかったのは不妊治療クリニックを卒業したあとのことではありませんでした。
それに不妊治療の記録よりも圧倒的にたくさんの人たちが妊娠してからの記事を書いてくれている。
不妊治療のゴールは無事に出産することだから、クリニックを卒業したからって終わる訳ではないと思っています。
自分はこの先何の問題もなく産めると思っている訳ではないし、この先どうなるかなんてわからない。
何なら今も不安しかないし、多分ずっと続いていくんだと思います。
でもひとまず区切りがついたことに違いはない。
それで、不妊治療クリニックの卒業をもってnoteの更新も卒業しようと思います。
クリニックに通っていた時、子連れで2人目3人目の治療で通っている方も結構見てきたけど、やっぱり1人目とはどこか違うなって感じていて…
もちろん「子どもが欲しい」という気持ちに違いはないと思うけど、1人も子どもがいない身からすると「すでに1人いるんだからいいじゃん」って思いはやっぱりどこかにあって。
だからこの先無事に出産できたとして、2人目妊活を始めたとしてもここに戻ってくることはないと思います。
でも皆さんの記事はこれからも読ませてもらいたいし、よかったらいいねやコメントもさせてもらいたいし、私も今まで書いてきた記事を消すつもりはないです。
私にとって不妊治療はとても大きな経験になりました。
そして不妊治療を経験した医療従事者だからできるかもしれない新しい夢もできた。
これが叶えられるかどうかはまだわからないし、今は別の仕事があるし、具体的にどうするか決まっているわけでもない。
完全にタイミングだと思っている。
でもタイミングが来た時に思い切って飛び込めるように治療で経験した辛かった気持ちは忘れないようにしたい。
私が感じてきたことはすべてここに書いてあるから。
辛かった過去の話で終わらせず、これからの私の生き方にちゃんと反映させていきたいと思ってます。
振り返るととても長かったけど、ここまでやってこれたのは何よりnoteで出会えた皆さんがいたからだと思います。
辛い時も、嬉しい時も、みなさんと一緒に泣いたり喜んだりさせてもらったと思っています。
それくらい皆さんに支えられていました。
感謝してもしきれません。
本当にありがとうございます。
不妊治療を頑張っている方たちの努力が報われて1日でも早くお子さんを授かることができますように。
今妊娠されている方が母子ともに健康で無事に出産できますように。
本当に心から願っています。
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