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刻まれし時計の音の大きさに 驚きし我を誰ぞなぐさむ 夜更けてひとり起き…
慣れぬ手で編み始めしセーターの ぬくもり感じ針を運ばん
待ちわびて少しく唇尖らせし わが頬にさす風は冷たし 羽田より今着きしとの…
着物着て慣れぬ足元気にしつつ 自ずと心ゆかしくなりけり 炉開きの床を飾りししらたまの つぼみの固さ冬の来たらん シュンシュンと湯のたぎる音部屋に満ち 茶の心得を我に説く母