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提供するではなく、方法を教える

クリエイティブリーダシップ特論Ⅱ 第5回(2021.5.10)_八田 晃_レポート    キーワード:インターフェース、プロダクトデザイン、プロトタイピング                            今日のリーダーシップ特論を参加してくれたのはインタラクションデザインの領域で活躍しているデザイナーの八田 晃さんです。プロトタイピングの話題について大変刺激になりましたと感じます。その中に印象的な話をメモしました。 

話題になってるサービスは                       必ずしも民主的なプロセスで生まれているわけではない         意見の四捨選択、方向性を決める場合はアイデアの数を絞る以外で何を工夫されていますか?

プロトタイプに限らずなんですけど、アイデアがいっぱいだった時、意見を絞るために、よく多数決で決めます。なぜなら、皆がいいと言われたアイデアなので一番安心と感じます。想定通りにはいかない場合も個人の責任にはなりません。                             しかし、「単純に民主的なプロセスってするとあんまりいい提案にならない気もしててちょっとぶつかったやつ、賛成意見と反対意見が両方とも出てるやつっていうのはあえて残す。」というのは八田さんのアドバイスでした。それは「議論を呼ぶようなアイデア」から優れたサービスが生まれるではないかと思います。

議論を言うのはその世の中で結構話題になってるか受け入れられているようなサービスは必ずしもその民主的なプロセスで生まれているわけではありません。逆に誰の強いこだわりだったりとか、アンチみたいなのもある程度いたりみたいなアイデアを残る価値があります。みんながいいって言われたアイデアは一応キープします。                             結論と言うと、賛成反対意見も出たアイデアはあえて残す必要があります。とても興味深いと感じます。                 

デザイン人類学的アプローチ                  大学、大学院の課題の場合、デザインプロセスの中で、現場に入っていくということがやっぱり課題を発見するためのエスノグラフィーの観察を行い、持ち帰って、その課題を整理してコンセプトって作って、発表して終わります。そうなることが多いですが、デザイン人類学的アプローチていうのは「課題発見のための現場じゃなくてそのものを投入したアイディアを投入した後に、ものを実際に投入して、投入した後に人がどう変化していくのかっていう報告した物です。」(八田さんの解釈)
例えば:出張してプロトタイプするとか、資料を作って現場に持っていくこととか。

作って提供するんじゃなくて作り方を教える                        デザイナーの役割は時代の流れと共にどんどん変わっていると感じます。自分はロスになったタケの残材の利活用を研究しているので、伝統的な竹細工とかいろんな資料を調べました。昔は作る人(職人)単純にその考えを形にする人です。アイデアを形にする人的なことでそれは今でもそのデザイナー必須の職能の中での強みだと思います。しかし、これからはもしかしたら皆が作れる、デザインなじゃない人たちもそのメーカームーブメントとかいろんな人にもっと作れる手段がある時代が来るかもしれません、その時のデザイナーは作って渡す、作って提供するんじゃなくて作り方を教えるとかあるいはそういう作りながら生活する、のお手本になる人に変わるかもしれません。


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