4月21日
8時過ぎに起きる。姉はまだ寝ている。深夜、リビングから麺を啜る音が聞こえた。
姉の生活リズムは完全に逆転し、毎日昼過ぎまで寝る生活になっている。僕はもはや特殊な生物を目撃している感覚が強く、面白いとさえ感じているが、母は全くそうではない。どうしても「母」のままだ。そのため姉は「子供」に帰る。しかも、幼稚園児の様な姿を表すのだ。
布団の中にいる姉に対し、早く起きるよう促す母。すると、姉は
「あああーー!!!!」
と母の声をかき消す様に大声を上げる。そして時には床を叩く。まるで、駄々をこねる子供のように。
奇声を上げれば、母が黙ることを我々兄弟は幼い頃からインプットしている気がする。それは父の影響が強い。父は事あるごとに、暴力で言葉で自分に不都合なことを黙らせてきた。そして自分にとって面倒なこと主に「仕事」をサボる姿を我々子供たちに見せてきた。
“嫌な事、苦手なことからは、逃げるという手段がある。自分の思うように相手をどうにかすれば良い。自分は変わる必要はない“
次女と私はその価値観が体に沁みわたっているのだと思う。
一度体に染み渡ったものは中々抜けない。それは何かの依存症のように、抜け出すのは困難なことだ。
私は躁鬱病の疑いありと医者から診断された。だからか、金がないにも関わらず勢いで使ってしまう。深夜、姉が麺を啜る音が聞こえたのも、ちょうど金を使っていたからだった。何に使っていたかは馬鹿馬鹿しくて書きたくない。朝、その行為を振り返り馬鹿馬鹿しい自分を笑った。
笑いには、メタ的になりながらも自分の心を安定させる作用がある様に思う。自分の身体から意識を少し切り離す。意識が意識として存在し出す。
自分自身で、苦痛なことをし、それを笑う。まさにドM。その苦しみを楽しむことで僕は、今回落ち込む事を回避した。いつもならば、ここで罪悪感を感じ、自分を蔑むところだ。ただ、そんなことをしてもやってしまった事は戻ってこない。ならば、この痛みを楽しむ、他人事化するしかない。他人事化まで言うと良くないので、この状況を笑っておく。あくまでも、落ち込む瞬間を回避するために。
時間は進む。そのためその瞬間落ち込まなかったとしても、その後しばらくすると、また考えることがある。今はまさにそうだ。ただ、笑うという瞬間対処法を知っているので、いつもの様にはならないのだ。成長してる!えらい!
ここで、友人からの声が聞こえる。
「いや、根本をみつめろ」
確かにそうだ。そこを見ない限り、一生同じことを繰り返す。繰り返してしまうから、病気と言われるのかもしれないが、そこを見つめないことには何も始まらない。それを、「現実を見る」と言う。
現実を見るとは、問題の本質、問題の重要度がどこにあるのかを設定する作業。
すぐには解決しない。大事なのは、解決のために取り組んでいるか、ただそれだけ。そこを僕は忘れていた。大事なのは、取り組む瞬間なのだ。
このnoteだってそうだ。この取り組む時間、ただ夢中で買いている時間が本当に楽しい。ホームページ作ってそこでやれば良いことを、noteでやっている。noteでやるから人目を気にし出す。ただ、本来の目的は、「書くこと」ただそれだけだったはずだ。
僕は去年の11月、約1ヶ月間毎日原稿用紙5枚以上文章を書いていた。それは誰かに強制されたものではなく、自分が好きで夢中で行ったことだ。それにより、僕は長い文章に抵抗がなくなった様に思う。自分の文章力も確かに上がった。スタート時点の能力が低すぎるので、未だに見やすい文章は書けてはいないが、続けていけば、日々努力をしていけば、上手くなるのは当然なのだ。ただ、変化していかないと飽きがきて辞めてしまう。自分で変化に気づける様に、常に勉強をする。それが楽しい。
僕は今覚王山のスタバにいて、文章を打っている。完全に夢中である。あらゆることができる気がしている。気分がいい。ついさっきまで、バイトの面接を受けなぜか涙が出たにも関わらず。
僕にとって大事なのは、夢中になる環境を整え、ただそれを行うこと。夢中になれるものを見つけるために、まずは試すこと。英語だって話たいのに、全く取り組めないのは、取り組み方を知らないからか?いや、その英語を試す場を意識していないからだ。試す場を意識する。自分が何かにとりくむときに試す場を設定することが、環境を整えることなのかもしれない。
好きなことを設定→試す場を設定→ゴールを設定
文章が、内容はともかくとして、ここまで書けるようになったのも、書く場、が設定されているからだ。
自分の心の、様々な欲も含めてしっかりと設定しよう。それはクソみたいなプライドの仮面を捨て去り、あるがままの自分でいることから始まる。
昨日、久しぶりに深澤先生からLINEが来た。「ドライブマイカー」を見たこと、「チタン」を見るか迷っていることが書かれていた。そこから話は発展し、お互いに今日「チタン」を見に行くことになった。
なので今日はそれまで、勉強。
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