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1月19日



あの店に寄る前に
一緒に並んで歩いてゆこう
家に続く緑道
君の目で見てる春の街 胸高なる
開いた蕾は君を知らなかった
長いときを忘れたのです

うすい茶色の君の目のトンネル

春のせい/坂口恭平

ここ数ヶ月?一年? “あったかさ“がなんなのかをずっと考えている。
そして、その“あったかさ“をどうしたら映像にできるのか、伝えられるのかを感がている。日々の自分が感じた、“あったかさ“を日記に残せば、何か形が見えてくるだろうか?
上記の曲を聴いて、私はあったかいと感じた。優しさを感じた。
詩の中の君に対しての優しいあたたかさ。


夕方過ぎ、
祖母がリビングのテーブルで雑誌をめくる。
その奥では母が夕食の準備をしている。ネギを切る音がする。
私は祖母のすぐそばで、じっと祖母を見ている。
これまで幾度も経験したような光景。

鏡を見た。ついさっき。
私の顎には髭が生えている。一人旅をしてから生やしている髭。

これまで経験していたようで、私自身確かに変化している。しかし、あたたかさは変わらずここにある。そう感じた。ゆったりと流れる時間。

祖母と目があった。
祖母は、ぷっくーっと頬を膨らませた。
じっーと目を見ると、そのようにする。祖母の癖のようなもの。

その姿が私は好きだ。自然と笑顔になれる。心が満たされるのだ。
これが幸せではないか、と常々思う。
この状態を、もし、心に苦しさを抱えている人に届けることができたなら。
私今の夢のひとつです。

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