作品の届け方やヒットの生まれ方を考えてみたい

3連休中に「情報大爆発」という本を読みました。

この本が出版されたのは2007年。出版から12年経っていますが、この本に書いてある内容は、インターネットが普及にしたことにより、ブログやポータルサイトなどのメディアの数が劇的に増えた。その結果、情報量が多すぎることによってむかえた「情報過剰時代」であること。
そして、商品などは成熟期に達してしまったものがほとんどで、機能や性能による差別がが難しくコモディティ化している状態。差別化できたとしても、その情報が消費者に興味をもってもらえない。

その中で、消費者からいかにアテンション(注意)を持ってもらえるかが重要である。その施策や仕組みなどが内容に書いてあります。

個人的に面白いなと思ったのは、ヒットの法則について。

著書の中で紹介されているヒットの法則は「雪だるま式」と「ブロックバスター式」の2つ。どちらも映画を事例に紹介していたので、印象に残っています。笑

「雪だるま式」(例:電車男)
ローカル・インタラクションが起こる(自分ゴト)

仲間内で情報が作られる(仲間ゴト)

コミュニティで発生している情報をマスメディアが広い話題になる(世の中ゴト)
「ブロックバスター式」(例:ジュラシックパーク)
作品に関する話題性(演者・監督)でマスメディアに取り上げられ、作品に権威づけされる(世の中ゴト)

ローカル・インタラクションが起こる(自分ゴト)

仲間内で情報が作られる(仲間ゴト)

流行の作られ方が、「雪だるま式」がボトムアップで、「ブロックバスター式」がトップダウンのようなかたちでしょうか。

昨年の映画シーンは、「雪だるま式」になりそうな映画作品がたくさんあったと記憶しています。大手シネコンで配給されている作品ではなく、単館映画で配給されている作品が仲間内で語られるようになり、マスメディアが取り上げられ、ヒットされる流れですね。

このあたりは、公開規模数も徐々に広がっていっていた記憶があります。映画だけでなく、エンタメ作品全般は良い作品であれば、届け方に戦略をもたせることで、「雪だるま式」のヒットが狙えるのではないかなと考えています。

このあたり、届け方について思ったのは、最近劇場に観に行った「イエスタデイ」で感じました。

良い作品の届け方を考えていきたいと改めて思いました。

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