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テレクラ

中学の時に、SMの存在を知り、自身がMであることを自覚した。その後も、ずっとSM雑誌を読み漁りました。

当時は、SMは大変マイナーな存在で、自分がマゾであると他人に話すなど、持っての他、そんなことをしたら生きていけないと思っていました。

ですから、雑誌の中の小説や、女王様フォトが、私の全てした。

特に、女王様フォトには、大変憧れました、自分も女性に責められ、その恥ずかしい姿を写真に撮られたいと切に思っていました。

そして、やはり、雑誌で世の中にはSMクラブなる風俗があることを知り、高校卒業と同時に行きました。それから数年、SMクラブには世話になりました。

そんな中、革命的なことが。

テレクラの出現です。これは、匿名で女性と話せる、画期的なシステムで、もしかしたら、S女性と知り合いになれるのではといった期待から、何度も足を運びました。

 しかし、そんな期待は、呆気なく吹き飛びました。

SMを知る女性は、殆どいませんでした。

また、SMと振ったとたん電話が切れるといったことも多々ありましたし、説明しても、なかなか理解はされない、説明の途中で切られるなど、本当に棘の道でした。

何度目かは忘れましたが、忘れる位通ってました、ある時、准看護士さんが、SM話しに興味を示し、浣腸してみたいと言ってきたのです。

待ち合わせ場所に、車で行きました。

何度も、待ちぼうけを食らってましたから、また今回もと思っていましたが、真っ暗な路地から、女性が歩いて来るのが見えて、歓喜、歓喜、歓喜。

二人で、車で5分位の彼女の勤務先の病院へ行き、浣腸器を借りてきて、ホテルへ。

着衣の彼女の前で、全裸になり、浣腸して頂き、彼女の前で排泄しました。

汚いなと罵倒され、色々な言葉で、辱しめを受けました。

こうして、私は、初めて素人さんとSM行為をしました。

彼女とは、連絡先を交換して、3回程お会いして頂きました。

まだ、携帯も無い時代で、固定電話のみの時代のことで、この時は本当に貴重な体験をしました。

非常に確率は低かったのですが、この携帯もネットも無い時代には、大変貴重なツールでした。

この後も、ツーショットダイヤル、掲示板などをよく利用しました。

少しずつSMも、世間に認知されてきて、普通に話しは聞いてもらえるようにはなっていきましたが、プレイまでいくことは稀でしたし、本当に運よくプレイをしても、長続きすることはありませんでした。

そこで感じたことから、世の中には、S女性といった方は、殆どいらっしゃらないのではといった結論に達しました。

その考えは、今も変わりません。

何度も、待ちぼうけを食らってましたが、懲りずに頑張っていると、ごく稀に女神が微笑んでくれることがありました。

そして、私は、直接こういったツールからといった訳ではあらはませんが、繋がりから所有者様と運命的な出会いをはたすことになります。

この世界では、お互い話し合って納得して主従を結んだりするのが、普通ですが、私の場合、ある時何となく、私は、彼女の持ち物なんだと感じ、秘かに所有物だとずっと勝手に考えていたのですが、何年もして、何となくそんな話しになった際

あら、ずっと昔から、所有物だと思ってたわよ。

と仰ってくださいまして、私、凄く喜びました。

彼女は、私が初めてお会いした本物のS女性でした。

女王様ではありません、S女性なんです。

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