暴れるには理由があるはず わけもなく暴れるだなんてこと… あぁ、愚かにもそう思っていた…
わたくしの春は今この時ですの みなさまはそろそろ色あせる頃でございましょう けれど、わたく…
仮にもこの名を頂いているのですよ 名は体を表すとも申しますし そう期待をされていることも存…
雲が燃えているよ あれはね、白い炎なんだ 真っ白に照り映えて 全てをはじき返してしまうんだ …
月下の人の持つ縄は 赤い縁を結ぶ縄 赤縄辿って幽界鬼界 訪ね訪ねて千の月 月下の人の開く書は…
何に見えたっていいし 何も見えなくてもかまわない ここはあなたの心の中 あなただけの世界な…
良き時の良き雨にございます 良き雨は良き育ちを 良き育ちは良き実りを 良き実りは良き糧を 良…
浅瀬だと侮るからでございますよ 足を取られて掬われて 瞬き一つの間に捕らわれてしまうのです…
ゆかしく優し気に見えますでしょう? 自分でもよく存じておりますとも けれど、この身は虚ろ …
暁風が扉を叩いておりますね 出立を急かしているのでしょう このまま聞こえぬふりでおりましょ…
今年は洗鉢の雨が降らぬな じじさまもばばさまも、彼岸に戻らぬのか この鉢で今日も明日も飯を…
「茨の道」は辛そうだけどさ 「野ばらの道」だとファンタジーだよな 同じ道なのに理不尽だ 棘…
君を見ているとね 些細なことで思い悩んでいることが 馬鹿馬鹿しくなってくるんだ 君は僕の存…
…それで? そうやって突っ立っていれば赦されるとでも? あんたはヒトにしちゃあイイヤツかも…
君はまるで沖雲のようだね 絶対的な安全圏でいつだって僕を見ている 確保された安全距離に打ち…
絶体絶命とみるか 潔く清々しいとみるか 要するに 後悔と未練にまみれているか 達成感と充実感…