ジュエリーを買う
令和元年は私にとってジュエリー元年だった。
以前より金銭的な余裕が出てきたこと、生活が変わって何かを作る元気もまとまった時間もなくなったこと、ほしい気持ちが積もって一定量に達したこと……質の違う色々な理由が重なりに重なり、ついにジュエリーという安くはない趣味の扉が開い(てしまっ)たのだった。
数年前までは自分で買った唯一のジュエリー・ポメラート(※1)か祖母の遺品の指輪を代わりばんこでごくたまに着けるくらいだったが、今では指に何も着いていないとテンションがだだ下がりである。
繰り返すが、この趣味は本当にお金がかかる。
何も作り出せない心のスキマを買い物で埋めているんじゃないか・と言われれば絶対に違うとは言い切れない……というか、まぁそういう側面もある。
しかし!
宝飾品店の折り込みチラシを舐めるように見て「この中でひとつだけもらえるならどれにしようかな」と無駄すぎる妄想をしていたあの時の、
セーラームーンのおもちゃに埋め込まれたキラキラをうっとり眺めていたあの時の、
翡翠のストラップをめちゃくちゃ大事にしていたあの時の、
最古の記憶まで遡れば、幼稚園の砂場で採掘されるカドの取れた小さいガラス片を「ダイヤモンド」と呼んで集めていたあの時の、
女児心が蘇って今の私を元気にするんだよ!!!!!
暫くこのnoteは一消費者目線でのジュエリーの話ばかりになりそうだ。
どなたかお一人でも、お付き合いいただけたら嬉しいです。
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※1:ポメラート
イタリアのジュエリーブランドで、「ジュエリーにもプレタポルテを」のコンセプトのもと創業(販売員さんに聞いた)。
だからアメシストやトパーズなど比較的お手頃な石がよく使われているのかと納得した反面、製品は庶民にはそこそこのお値段だが……とも思う。
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