New Jewelry TOKYO 2021に行きました
この記事、書いて下書きに放置しそのまま年を越してしまいました。だから文中の「今年」は昨年、「来年」は今年です。今更ですが公開します。明けましておめでとうございます……。
毎年12月に催されるNew Jewelry TOKYO。
誰が言ったか「ジュエリー界のコミケ」という表現がピッタリのこのイベント。
貧血でバッド入っていたので今年は見送るつもりでしたが、今年のコミケは今年だけ、今年のニュージュエリーも今年だけ、行かずに年が越せようか……と急にエンジンがかかり家を飛び出しました。
今年はSpiralと3331どちらの会場も見られたので、その中でも個人的に刺さったブランドを書き留めておこうと思います。
順不同。
----------
①Miki Asai
静物画がそのまま陶器のブローチになったような作品を販売されていました。
個人的な第一印象は“身に着けるモランディ“。
「うつろう世界のひとかけら、つかみどころのない瞬間の感覚をジュエリーとして具現化しています」というコンセプトだそうです。
陶製のジュエリーは最近わりと目にしますが、こちらの作品は単純に完成度とトキメキ度が高くて惹きつけられました。
同じように惹かれたのであろうお客さん達でブースが常に賑わっており、直接お話することは叶わず。
コンテンポラリージュエリーに分類されるようなので、前述したコンセプトをどうしてこの素材でやろうと決めたのか等々、ぜひご本人の説明を聞きながら手に取ってみたいです。
----------
②RITUAL
https://www.ritual-dolmen.com/
水引を使ったジュエリー。
たしかに水引の蝶結びとか梅結びとか、もうそれそのものが可愛いですよね。
でも和柄とか和モチーフとか、オタク兼バンギャの魂を持つそこまでオシャレ上手じゃない人=私が身に着けると、「そぉ~ですね!」っていう感じにしかならないワケ!
しかしRITUALの作品は、水引をあくまでもマテリアルとして捉えて自由に組み合わせた、グラフィカルで洗練された装身具です。
限られた色・素材の中でなされる多彩で無限の表現が、40KBのスーパーマリオのように美しい。
(実際にハートモチーフのピアスは、ゲームのHPライフから着想を得たのだそうです)
当日は3331でリングを購入した後だったので我慢したのですが、結局諦めきれず次の週末にピアスをオーダーしてしまいました。
上でピーピー書いたわりに選んだモチーフは髑髏です……。
でもきっとこちらのデザイナーさんはオシャレに仕上げてくれるので、楽しみに待っています。
追記。もう年越しているのでとっくに仕上げて送っていただいてます。最高可愛いです。
----------
③terra
https://newjewelry.jp/nj2021/3450/
2022年ローンチのブランドの先行お披露目だそうです。
コイルのようなリングの形やセットされたダイヤの上をナナメに横切る地金が工業製品っぽい趣、それでいてエレガント。
リングという小さい小さい作品の中で、まだまだ新鮮なデザインを生み出せるんだなと感動しました。
追記。その後オープンした公式サイトを拝見したところ、ラボグロウンダイヤにフィーチャーしたブランドのようです。私個人の好みとしては……このデザインでナチュラルダイヤだったらなぁ。
----------
④Ryo Yoshida
https://www.instagram.com/ryo_yoshida12/
私事で恐縮ですが、有機的な形が似合わないし、好きでもなくて……なので持っているジュエリーはほとんど直線的なイメージのものばかりです。
こちらのジュエリーは手作りの揺らぎ・温かみがあって、それはたしかに(私が苦手な)「有機的な形」とも言えるのですが、厚紙で作った定規で引いた線のようにどこか直線も感じられるんです。
天然石を止めたシンプルなリングはごまんとありますが、その揺らぎでこの人の作品と分かるのが素敵だと思います。
天然石リング以外の作品も作られていて、その中に真ん中にぽちっとK18YGが付いた「明け」「暮れ」というシルバーリングがあります。
経年変化を利用して、シルバー部分にかけられた黒いコーティングが剥がれていく「明け」と、シルバーが黒ずんでK18部分が際立っていく「暮れ」。
ストーリーがあって良いですよね。
ストーリーと言えば、会期中にこちらの作品を一点購入しました。
お気に入りの天然石屋さんが販売していたある石、SOLDになったと思ったら、ほどなくしてこちらのインスタグラムに仕入れた石の一つとして掲載されていて、また少し経ったらNew Jewelry TOKYO 2021のメインビジュアルになっていました。
同じ石種のジュエリーは複数持たないよう心掛けているのですが、さすがにこれはうちに来るストーリーでしょ、と決断したのでした。
それがこの記事の見出し画像でございます。
----------
以上、独断と偏見のニュジュエレポでした。
来年も素敵なジュエリーをたくさん見られたらいいな!
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?