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先生からのメール

大学の卒業を前に、半年間だけある授業のTAをしていた。受講生と担当の先生とのコミュニケーションが多く、主体的に授業にかかわるようなTA業務を終え、お世話になりました、とお礼のメールを担当の先生に送った。

その返信が、ほんわか嬉しいものだったから、その嬉しさをここにも記録しておこう。

卒業前に「自分が成長できた」と感じる経験ができたのは、とてもよかったし、私もうれしい気持ちです。コロナで大変だけど、自分次第でできることがあるということですね。
社会に出てからも辛いこともたくさんあるけれど、大学生活を経て、「自分が努力できたら、得るものがある」と信じられるはずです。また、Aさん(TAの後輩)を育ててくれたのも、大学への置き土産でした。今後もAさんの活躍を応援しつつ、「ご縁」としてつながっていってくれたらです。
「人とつながりながら生きる」は孤独感を乗り越える方法論です。

ありがたい。

最後の一文は、自分を表現したり、振り返ったりするための「方法論」を実践的に学ぶ授業だったからこそ、「方法論」という言葉で表現していたのだろう。

先生は以前、世間はグレーばかりで、はっきりとした白か黒を見つける方が大変だよ、とおっしゃっていた。「でもね、○○(世界的超有名企業)に入った卒業生は、『先生、グレーばかりとおっしゃってましたけど、黒ばっかですよ』って言ってよ。まあでもその子は10年もそこで続けているんだけどね。だから、ブラックだって思って入るのがちょうどいいんだと思うよ。まあ、そうやって言ってるから学生からは嫌われるんだけど、そう言ってあげないと、理想的なのを思い浮かべてたら大変になっちゃうから。」

そんなことを語る先生からのメッセージだからこそ、胸に刻まれ、ほっとあたたかくなる。

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