群衆の一人になったとしても最低限のモラルは失いたくない
仕事の帰りにスーパーに立ち寄ったときに思ったこと。
最寄駅近くのスーパーでは、夜9時になったタイミングでお惣菜の一斉セールが始まります。
割引シールを持った店員さんたち2、3人がお惣菜コーナーにやってきて、片っ端から半額シールを貼っていく、かなりアツいセールなんです。
店員さんがシールを貼るのを、みんながお行儀よく待っているかというと、そんなことはありません。
めぼしいお惣菜を我先にと手に取り、半額シールを貼ってもらうべく作業中の店員さんの前に列を作ります。
この光景自体は、もはや当たり前になっているんですが、今日初めて気づいたことがありました。
それは、店員さんがシールを貼る機械であるかのように振舞う人が、あまりにも多いということです。
何も言わずに店員さんにお惣菜を差し出し、シールを貼ってもらうと何も言わず受け取って去っていく。この光景を見て、とっさに「気持ち悪っ」と思いました。
差し出したお惣菜にシールを貼ってもらう行為、これは決して当たり前のことではありません。
それどころか、店員さんが本来するべき作業を遮っているので、申し訳ないなと思うべき行為なんです。
それなのに、自分の目的が達成されたら、一言も発さずにその場を立ち去っていく大人たち。
そこにはおそらく、「みんなやってるやん」っていう群衆心理が働いてるんだと思います。
こういうケースの群衆心理は忌むべき存在ですが、歴史を振り返ってもさまざまな事例が知られています。
群衆の一員になったときモラルが欠如してしまうのは、心理学的に考えればしょうがないと見なすこともできるでしょう。
でも、自分が体験した今回のケースにおいては、ただ「お願いします」「ありがとうございます」の二言を発すればいいだけのことなんです。
群衆の一員になっても、それぐらいのことは難なくできる人間でありたいなと思いました。
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