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(Book)✨最強の仕事術

子供の頃の夢って具体的にはなくて、ざっくばらんに言うと仕事の出来る大人になりたかったんです。
(無理やり書かされる時はアナウンサーって書いてました)
今は教員という仕事になって仕事ができるっていうものの定義が凄く多種多様(優しいことが吉にも凶にもなる)なので難しいのですが
私達の中での仕事ができるって、生徒達が成長する為のかなと思います。
そんなことを思いながら読み始めました。


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Yahoo!商品紹介ページより引用


会社はあなたというサブスクリプションサービスの契約者

会社から選ばれるには給与の価格を下げるか、自分の市場価値を上げるの二つしかありません。ビジネスの現場において、あなたが生み出す付加価値の総量を大きくし、ぜひうちで働いてもらういたいと、数多の企業から思われるような人材になることが必要です。

17ページより引用

仕事ってどうしても選ばれる感覚を持っちゃう人が多いように思うんですよね。
せっかく雇ってもらったしみたいな。新卒から働いてる人達が一番強く持つイメージがあります。

しかしながら、お給料と同程度の労働をすれば、ぶっちゃけいいんですよね。
だってサブスクなんだもん、月給。だから労働に似合わない対価が来た場合は職場を変更しちゃえばいいんです。
つまり、労働時間が長いだとか、給料が少ないだとか、職場環境が良くない場合は別の場所に転職すればいいんです。
だから輝ける場所を見つけられる能力というか、どこでも輝けるし、自分に合った場所を見つけられる能力が必要な気がします。


市場評価を意識したら、安定を求めない

巷でよく聞く、安定した会社に就職したいといった声ですが、これは市場価値が下がっていく思考です、会社で言うところの安定性のようなものに頼り切る、近視眼的な考え方をした時点で成長は止まります。

45ページより引用

以前、中高生がなりたい職業の1位が公務員になって騒然とした出来事がありました。
理由は安定しているから。でも、安定が始まると、成長とは程遠くなっていくような気がします。
例えば一つの企業で勤め続けることって、安定はしているけれど、成長する人はほんのわずかだと思います。
なんでかっていうと、市場価値より会社内での価値を優先してしまう行動に走ってしまうことが多いからです。

前の職場で校長先生に気に入られれば昇進するような状態が常態化していたのですが、そのために色々な野心や希望をしてることはできませんでした。
はっきり言って全く尊敬できなかったんですよね。セクハラやモラハラも多かったし。(辞める日に結婚するのはいつだねとか聞いてきたり、学校説明会で男性教員はモテない男ばっかりと話すなど)
だからこそ、前の職場では絶対に媚びを売らないということを目標にしながら(笑)、自分の信念をきちんと貫き通して働き通したように思います。

もちろん会社に合わせるということもできたように感じています。ですが、根本的な軸は絶対に曲げないというか、自分が一般的には正しいと思う行動を貫き続けたことが、今の職場でも生きているように思います。
今現在、周りにいる人だけに好かれようとするのって、ロングスパンで見ると偏りのある人間になるというか……だからこそ、外部の人達ときちんと連絡を取ったりして、高いアンテナを張り続けた状態でいたいと思います。


自責感情をもつ有用性

ミスを起こしたり、トラブルを起こすことは極力避けたいところですが、自分の甘かった行動を見つめなおし、その原因を突き止め、それが今後起きないように注意するのではなく、仕組みを作るというのは実は貴重な成長機会でもあります。

50ページより引用

自責の感情を持つと、仕組みをどうすれば良かったという、全体最適を考える様になり、成長スピードが圧倒的に早くなり、慣れれば精神衛生面も良くなるそうです。
自分にできることをできるようにするというのって、すごく大事ですよね。
自分を責めるって、負の感情のように思いますが、きちんと分析をして自分の持てる力を発揮するというベクトルに考えていくのが大事なように思います。

他人を変えるっていうのは無理な話なんですよね。結局他人を変える種を植え付けることしかできなくて、その種に水をやるかは、他人ですからね。
どうしても他人を変えようとしてイライラしちゃう人ってよく見るんですよね。
前で話している時に生徒たちが話を聞いてくれないっていう先生もいますが、それは話し方の問題だったり日頃の信用の問題だったりするように思います。
今は大事な話をしているなぁとか、この人の言うことをしっかり聞こうと思ってもらえる自分の改革をすることが大事だと思います。


フェルミ推定のできる生徒を育てたい


フェルミ推定とは「感覚的に予測することが難しい数値を、論理的に概算すること」を指します。

なお、上記の定義は「感覚的に予測できない数値を推定する」「論理的に推定する」「概算する」の3つの性質で構成されています。

たとえば、「日本のマンホールの数は?」という問いが出題されたとします。フェルミ推定はこのような予測するのが難しい数値でも、論理的思考力を活かして推定することで概算は出せるのです。

一方で、導き出した数値があまりにも非現実的である場合は、フェルミ推定とは言えないことには注意が必要です

ポートキャリアより
https://www.theport.jp/portcareer/article/26091/



私は仕事のできる大人を育てたいと思っているんですが(仕事のできる人って、社会貢献度が高いと思うんです)
最近よく見るのがフェルミ推定なんですよね。本書でも紹介されていました。

仕事が遅い人は、仮説を持てていないのかもしれません。変化の激しい業界では、スピーディーに立案して検証するサイクルを回す力が威力を発揮します。

本書チャプタース3より抜粋


数学的思考法を身につけるということが非常に重要な社会だと思います。
よくある数学の勉強法で答えが書いてあって、そこまでの解法にたどり着くというものがあります。
つまり、答えを出すのではなくて、途中式をきちんと書けるようになるっていうやり方ですね。


質のいい質問をできるようにしよう

いい質問と悪い質問を分ける大きな要素は、自分で仮の答えを持っているかになります。仮の答えを持って質問するというのはある種、質問する相手と一緒に答え合わせはブラッシュアップするプロセスだということです。

150p~155pより引用

高校3年生を担当していた時に
「文法の質問をしてくる時は、自分なりの解釈を持ってきてください。でないと、どこがどうわからないのか、私も不明なので、回答のクオリティが下がってしまいます」
と伝えたところ、授業アンケートで
「質問のハードルが高すぎて質問しに行く気になれない」
と書かれて非常に驚きました。
というか、そのクラスはリーダー格の子が私のことをすごく嫌いで、クラスの大半で授業アンケートに教師をやめろと書いてきたクラスでした……私もすごく苦手なクラスでしたが、半分は嫌がらせも入っていたように思います。

なぜ驚いたかというと、お客様気分だったからです。座って話を聞いて、わかるわからないの二分法だけで判断し、疑問を持って話を聞いてる訳ではないのだなぁと驚きました。
多分暗記だけで乗り越えてきたのでしょう……それでは、学んだというより、ただ記憶しただけなので、何にも活かせない学習法です。

例えば分詞構文の質問をされた時に、能動受動がわからないのか、動詞が副詞になるところがわからないのか、そもそも副詞が分からないのかなどなど様々な原因が考えられます。

きちんと自分で仮の答えを持って質問をしに行くということは、大人になっても重要です。
というか、あまりにも質問をしない若者が多い気がします。答えのある質問(会議の日程など)はするのですが、どうやったら魅力的な授業を展開できるかなどを、キャリアの長い人に聞いた方がいいと思います。
とにかく自分でやってみるというのも大事ですが、PDCAのPの部分をきちんと満たしていくのも重要だと思います。

とまぁ色々書きましたが、非常に面白い本でした。
この本から抽出したことを学級通信に書いたり、ホームルームでも実践したりしていきたいと思います。

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