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(Drama)Theory of love

さてさて、映画や美術館、読んだ本について投稿してきましたが
テレビドラマについてもたまに見るので、投稿していきたいと思います。

今日はあんまり体調が良くなくてずっと家にいたので
Amazonプライムで見れるドラマを見て過ごすことにしました。

本作品を選んだ理由は明確、2getherで1番好きだったマン役の俳優さんが出てるからですり


2gether映画ホームページより引用


自分のタイプと違う顔の人ってかっこよく思いますよね。顔がキリッとしてる人、羨ましいなって思います。
俺は顔がぼやっとしてるタイプなので……
相変わらずタイドラマは演技の良し悪しが分からないため、脚本演出を十分に楽しむことができます。
ではあらすじ。


大学の映画学専攻に通うサードは、初めて会った3年前から親友のカイに友情以上の想いを胸に秘めていた。だが、カイは超自己中なプレイボーイで、ガールフレンドを作っては別れるを繰り返し、そのサポートをサードに吹っかけてくる始末。友達でいられなくなるのを恐れるサードは気持ちを伝えられずにいた…。切ない恋の行方をハリウッド映画やタイ映画の名シーンをモチーフに丁寧に描く。2016年制作のドラマ「Puppy Honey」などで共演し、「オフガン」の愛称で人気を集めるオフとガンの2人が主演を務める。原作者は「2gether」のジッティレイン。

オフィシャルホームページより

えっ2getherと同じ人が原作なんだ……自動的に好きじゃん……




絶対許さないぞ優しさの搾取

優しい人って世の中にはたくさんいるし、自分も優しい人になりたいなと思います。
ただ、優しい人に対してつけあがる人間がいるというのも事実です。
自分自身、色んな人に搾取されてきたなぁと感じます。加えて、今も搾取されているなぁとも思います。
人に優しくありたいという気持ちは、人を見極めていかなきゃいけないっていうのと、セットで考えていかなければならないなと思います。

本作の主人公サードは、カイに惚れてるため何でもします。
朝から行列に並んでライブのチケットをとらされたり、映画を見に行く約束をすっぽかされたり、それでも優しく受け入れます。
結局こういう事って都合のいい人間になり下がるんですよね。絶対に感謝なんかされないし。
終始サードはなんでこんな人を好きなんだろう?という疑問に駆られました。アドレナリンがバグってるんだろうと思います。それが恋愛。
しかもカイはたまに優しいんですよね。そういう人にグッとくるの、なんかもどかしいというか、他の人好きになったら幸せなのにね!という気持ちでいっぱいになります。
でも20歳の恋愛ってこんなかんじだよな……妙にリアルというか、お酒の飲み方もわからなくて本音言っちゃうしな……


BLはファンタジー? 左利きと同人口なのに飽和するラブ

2gether見てたときも思ったのですが、「いやこんなにボーイズラブ周りにはないだろ」とツッコミたくなります。
LGBTの割合は全人口の多くて10%、これがゲイになると6%くらいまで下がります。
だからさ、男同士で三角関係って滅多に起きなくない……?どんな巡り合わせよ?とファンタジー化してしまうきらいがあります。
本作は主人公達同士しか恋愛が起きません。あとのメンバーはヘテロセクシャル(異性愛者)です。
だからこそ、自然というか、BL大集合!みたいにならず、受け入れやすいなあと感じました。
(と思ってましたが10話くらいで大集合の予感がしてきました)

第一印象から覆すには?初頭効果の効用

アッシュによる超有名心理学ワード、初頭効果があります。
人間は初めの印象を最後まで引きずるっていう効果ですね。

「初頭効果」とは、一番始めに得た印象によって、相手の人物像への全体的なイメージが大きく左右される効果のことです。

人間は、出会って数秒の間に相手の印象を決定します。最初の印象はインパクトが強く、なかなか上書きできないのです。



主に人間に対する印象形成を指す言葉ですが、ものについても似たような効果が得られる場合があります。

たとえば、「高品質だが少し値が張る商品」と「質はよくないが安い商品」の2つの商品があったとします。実際には品質重視の人がいる一方で、価格重視の人もそれなりにいるはずですが、つい値段が高い方の商品を選びたくなりませんか?

これは、「初頭効果」によって「高品質」と「低品質」という2つの印象が残り、「高い」「安い」という情報の、判断材料としての優先度が落ちるために起こるのです。

スッキリ言葉の疑問を解決するサイトより

このストーリーではカイの初めの印象が最悪です。サードをこき使いまくるし感謝もしません。
しかしながら、途中で改心をし、サードに猛アタックを仕掛けます。
やな奴がいい奴に変わるドラマでは、ここが難しい。愛されるキャラになるにはかなりの構成と役者の技量が必要です。
本作ではそれが叶わなかったように思います。カイ、酷いことたくさんしたのにそれを棚上げしてるなんて何様だ……?という印象が最後まで拭えませんでした。初頭効果の勝利です。

1度嫌いになった人を好きになるのって難しいと思うんですよね。12話しかないドラマでは正直きついなって感じです。
過去のことは葬ろう、ってそれ言うのはカイじゃなくてサードだよっておもいました。
あと、人の本質って変わらないと思うんです。キャラクターって生物的な遺伝的性格(気質)と後天的な性格(性格)が半分半分くらいなので、変わろうとしても変わらないことってあるんですよね。
だから、カイはまたサードのこと傷つけるんだろうなーって思いました。
そういうところもあって、カイのイメージは変わりませんでした。ざんねん。


登場人物を愛せるってフィクションに対してすごく重要なファクターだと思います。
にしても、演技が分からない分、役者さんのビジュアルって大事だなと思いました。
主役のカイも日本ではかっこいいに当てはまらなさそうだな……って印象で、顔がいいからモテるのもあんまりしっくり来ませんでした。
見た目の良し悪しの国際的な違いっていうのも難しいもんですね。

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