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📖✨笑の解剖

教員たるものユーモアがなければいけないと思っています。
このユーモアというものが非常に難しく、誰かにとっても面白くても誰かにとってはつまらない時があります。
極端な話をするとイジメも人を面白くしようというユーモアから始まったのかもしれません。
まあ、そもそも人で笑いを取ろうという時点でその人自身は全く面白くないんですけれどね……

ということで、経済学者さんが書いた笑の解剖という本を読んでみました。
笑についての理解を深めることで、もっと面白い授業というか笑いの絶えない授業が作れるのではないでしょうか。


笑うって実は大変なことなのです

「4つのステップ」という独自の発想で、“知ってるようで本当はあまりよくわかっていない謎"を氷解させるユニークな“知的探検"!

● 人はなぜ笑うのか――。考えてみると、実はよくわからない「笑い」という現象について、経済学者が独自の発想を披瀝。笑いとはどのようなプロセスから生まれるのか、そのメカニズムを「笑いの四段階説」というオリジナルな手法を用いて解明を試みる。

● さらにそこから「笑いがビジネスになるための条件とは」「厳粛な式典で笑いそうになったら?」「“ピン芸人"に必要な能力とは?」「くすぐられると笑うのはなぜ?」「夫が笑うと妻はキレる?」「笑うと健康になるのか?」「AIは人を笑わせられるか」など、身近な笑いから落語や漫才などのビジネスまで、興味深い50のトピックを精選して、「笑う」とはどういうことか、笑いから何を学べるかを徹底解説!

Amazonより引用


アマゾンの写真がうまくダウンロードできなかったので、スクリーンショット


人はなぜ笑うのか?

笑うというか、面白いものってなんなんでしょうね。
筆者は四つのステップにカテゴリー化し、この笑いについて言及しています。

  1. 不自然さを認知すること

私たちが日常生活の中で考えているスタンダードの物事から外れたことが面白いと認知するようです。
例えば朝ご飯を食べる時に、こんばんはと言ったら、不自然で面白くなるというところですね。

2.不自然さをもたらす主体に親しみを持っていること
知らない人が隣の席でご飯を食べる時にこんばんはって言ってたら狂気の沙汰ですよね。
これは仲のいい人など親しみのある人だから笑いが起こるという現象です。
内輪笑いみたいなものって、頻発すると思うんですけど、同じ現象ですよね。

3.不自然さに対する非当事者性があること
例えばご飯を食べる時に、こんばんはということを「あなたもやりなさい」と、突然強制されたら恐怖の感情に苛まれます。
自分の知らないところで勝手にやっているから笑えるという感じですね。

4.不自然さから、心の解放ができること
心の解放というか、納得みたいなものに近い気がします。
なんでこの人はご飯を食べる時にこんばんはって言ったんだろう、納得できないっていう時には笑いは発生しません。
変なの、アハハくらいの時に笑いが発生します。


いただきますの代わりにこんばんはの例は5秒くらいで考えたので全く面白くないのですが、ざっとこんな感じです。
この中で一番合点がいったのが、当事者性がないことだと思います。
自分の近くで起こっていることとして、関係なかったら面白いんですよね。いじめの傍観者とか、そんな感じなんだと思います。自分はターゲットになってないから面白いと誤認してしまう。
あとは親しみやすさみたいなもんかな。クラスで発言力のある人が声を上げた時に面白いと思うかおもしろくないと思うかは、その人に対する親しみだと思います。

この本を読んでからというものを面白いって何だろうっていうものを常に考えます。
例えば天丼っていう、笑いの取り方がありますよね。同じギャグを重ねて笑いを取っていくっていうやり方ですが、天丼が重なると面白くなくなるのは同じギャグが日常になっちゃうからなんでしょうね。
結局面白いっていうのは新規性と親和性との戦い。親しみやすいけれど、自分に害がなく、でも、常に新しいっていうものですね。


最近授業のマンネリ化をどうにかしたいなと考えていたので、新しい何かを入れてみたいと思います。

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