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(Movie)✨2gether the movie

今日は一味違います



さてさて、いつも小真面目に堅苦しく社会を論じている、こちらのノートですが
今回は2022年で一番ハマったと言っても過言ではない2gether映画版について語っていきたいと思います。
今、英語版の小説を読んでいるところなので、ストーリーについてはそちらで言及しようかなと思っています。
多数のネタバレを含みますので、ご了承ください。


というわけであらすじ

可愛い女の子とのバラ色の学園生活を夢見ていたタインは、ある日、同級生の男子グリーンから告白される。グリーンの猛アプローチに困り果てたタインは、友人たちの勧めで”ニセの彼氏“を作るという作戦を立てる。狙いを定めた相手は、学園一のイケメンで人気者のサラワット。突然の、そしてしつこいタインのお願いにそっけない態度をとり続けるサラワットだったが、それには秘められた理由があった。

公式ホームページより引用
再生数8億回突破してるらしい。すごい。


いつも2000字を目安にしてるんだけど、収まるかがどうか心配です……ドラマ版なんて2週間で3周したからな……


なぜタイBL? 〜言語を超えて〜

学生が出てくる映画ってあんまり好きじゃないんです。理由は演技が下手だから。
この間言及したソロモンの偽証も演技の稚拙さが目立ち、集中して見ることはできませんでした。

しかし、洋画となると話は別。表情の演技は分かりますが、声の演技の善し悪しは全くと言っていいほどわかりません。
英語の映画なら理解できるんですが、タイ語なので全く理解できません。そのため、役者の声の演技について、テンションが下がることがなく、見れるところがタイドラマのいいところです。

そして、性別が数多あるで有名なタイ。


アベマタイムスより引用

こんなに性別があるので、男性同性愛者なんてもはや、マジョリティーです。
だからこそ恋愛の形を周囲が受け止めるのも、ファンタジーの世界だからではなく、現実世界でも受け入れられるんだなぁと思い、フィクション性を消してくれます。
ということで、とっても見やすいです。本当にただの恋愛ドタバタコメディー。
ストーリー自体はとても王道なので、絶対誰でも楽しめます。

みんないいやつ、たまにやなやつ

好きな映画って主人公みんないいやつなのが好きなんですよね。
でも、現実世界においても、いつも常にいい奴っていうのはいないんです。イライラしてる時に話しかけられたら、無愛想な態度をとってしまいますし。
その塩梅がキャラクター全員絶妙なところがとても好きです。
例えば主人公のタインはいいやつだけど自尊心が低いタイプです。
普段は、モテる男とか自称してますが、いざ、自分に好意を向けられると信じられなくなる、いわば蛙化現象を引き起こします。
恋愛が成就したシーンによくありがちですよね。まあタイン183cmあって筋肉バッキバキなのにヒロイン体質で面白い。
そんなマッチョなのに……かよわき乙女みたいなこと言うんかい……(これも偏見ですが)と思わざるを得ないところが魅力的なキャラクターです。広告写真で言うと下ですね。
特にマンっていうお調子者キャラが1番好きで、シャイなモテ男、サラワット(タインを好きな人、写真上)の後押しをしまくるの、ほんとにめんどくさくて好きです。

scrubbの曲との親和性

このストーリーは著者が大好きなスクラブというアーティストの歌に沿って仕上げられています。
だから、めちゃめちゃ歌うんですよね。サラワット軽音部だし。
なかでもeverythingという曲が大好き。

この曲はサラワットがタインに向けて歌うんです。バーで。
そのときタインは女の子(ペアちゃん)を狙ってる話とかをちょいちょいするんです、自分の事狙ってる人に対して。やなやつですよね。そういうやつなんです。
2回登場するんですけどこの曲、1回目はペアちゃんと一緒に聞きたい為にリクエストするんです。しかも途中から聞いてない。後から知ってサラワットブチ切れ。そりゃそうだ。
2回目はバーで「1回目歌った時聞いてないから」と言って歌うんです。それがもうほんとにいいんですよ。
歌詞の和訳がこんなかんじ

僕はどんなことでもする
どんなことでもやるのさ
いろんなことが分かってくる
恋がどんなことかも
君に好きな人がいようと気にしないさ
ただ僕を見ててよ
それで僕はもう幸せなんだから
君に恋人がいても気にしないさ
ほんとのことなんて関係ない
君は僕の心の中にいる

YouTubeの歌詞英訳より和訳

重っ……気にしないさなんて嘘やん絶対……

というのが初めて聞いた時の感想でした。
20歳ぐらいの恋愛って本当にこんな感じですよね。周りが見えなくなるというか。
絶対にもっと他にいい人はいるのに、その人のことしか考えられないみたいな。精神衛生上全く良くない状態ですね。

主人公の後の恋人、サラワット君も盲目なんですよね。一目惚れして、同じ大学に入れるよう勉強して、出会っちゃうみたいな。
人はそれを若さというけれども、31歳からすると羨ましく思えてくるものでもあるなと思います。
どんどん社会的な立場というか、周りのことを気にかけなきゃとか、いろんなこと考えちゃいますが
学生って失うものないんですよね、本当に。だからこそ自分のやりたいこととか本能的に進みで行きたいことに邁進していくっていうのは、いいことだなと思います。
もちろん壁にぶち当たるんですよ。サラワットもタインと出会えてわーい!ってなったのに「俺は女が好きなのに男から言い寄られて困ってる」って話をしてぶっ潰されますからね。かわいそう。
でも、その壁を乗り越えたり乗り越えられなかったり……10年後には全部甘酸っぱい思い出になるんじゃないかなと思います。

こんな感じでたくさんの曲が出てくるので、ストーリーを思い出しやすくてとても見やすいところがあります。
ちなみに映画版は1時間半くらいがストーリーの概要紹介、30分くらい新しく撮り直した感じでしたね。
続編がありそうな終わり方をしたので、この映画版で学生生活をきちんとハッピーエンディング(ストーリーでめっちゃこの言葉言う)にしてくれてありがたいなと思ったのです。

恋っていいな、と思わせてくれる映画です。是非見て頂きたい。ドラマから。

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