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【パチンコで借金300万⑮】自家用車50万で売却もギャンブルで溶かす

時は2020年 春

不動産の仕事や勤め先にも慣れてきた頃、とにかく私はカネがなかった。
原因は相変わらずパチンコ、競馬、ボート。

そんな日々の中で13年乗っていた自家用車のJZX100チェイサーが故障しました。車の故障は過去に多々あり、その都度自分で修理したりディーラー等で修理してましたがここにきてカネがない。ただそれだけの理由で嫌気が差し、車捨てたいなとか思いました。

チェイサーは悪くないんです、その時の私の経済力では面倒見れなくなってきたので、ケガしない程度にガードレールに突っ込んで車を壊し、全損させ車両保険金を手に入れたいなど良くない事も考え始めました。

だがそんな事できるワケなく故障と同時期に車検も切れ、修理費や車検代の事を考え払えるカネが無い為に一時抹消をしました。

一時抹消と同時に激安の車両を購入し、チェイサーは実家にナンバー付いてない状態で放置していました。

激安車両は地元にあるアヤシイ謎の中古車屋から約4万円で購入したスズキのワゴンRで、実際に何の問題もなく活躍しました。

一時抹消したチェイサーは捨てる気はなく、まとまったカネが手に入る冬のボーナスで修理・車検を行い再度登録してまだまだ乗る予定でいたのです。13年も面倒見てきた車、絶対に100のツアラーVが欲しいと思い購入した21歳の頃。自分で手をかけ直してきたし、多数のパーツや部品の交換、10tトラックに当て逃げされたりと色々あった。

しかし、ナンバーなしで実家に放置していると謎の外国人が売ってくれ!!
と突撃訪問してきたり、そこらの中古車屋も売ってほしい(廃車として)など言ってきたりで実家の両親も迷惑していました。
実家は太い道路沿いにあり、道路から見える所ににナンバーなしで多数の改造がされた100系チェイサーが連日駐車されていたから売ってほしい連中が来たと思われる。

両親からも車なんとかするよう言われたが、カネがない為なんともできず。
だんだん手放そうかと考え始め、ちょうどその頃くらいからスカイライン、シルビアなどのスポーツカーの中古価格が爆上がりしはじめていたのに気付いていたので、いったんヤフオクに出品して30万以上になるなら売っても良いかもと思い出品しました。

この時は欲しくなればまた買えば良いとカネが無いくせに思っていたのが大間違いでした。

2024年現在ではもう値段が上がりすぎて買えないです。80スープラRX-7などはハンパじゃない額ですし、同じエンジンの30ソアラも玉数が少ない為に高額です。破産手続きをしていた時は底値で全く価値のなかった鉄くず同然の車両が今や200万近い値段になっているなんて誰も予想できないでしょう。

ひとまずヤフオクに3,000円払い車両の出品が出来るようにし、いざ出品ッ!!

私のチェイサーは本当に状態が良く、意味不明な改造などはしていなかったし、無茶な運転もしませんでした。

前置きインタークーラー
TRDのフロントバンパー
ファイナルコネクションの車高調
フジツボのレガリスというマフラー
レイズのゲノムという18インチホイール
後付のメーターやらは一切なく、シートやハンドルは後期型の純正でした。

日々の通勤で乗っていたので走り屋が好む仕様にはなっていなく私のチェイサーは自分好みに仕上がっていたのです。

そしてヤフオクではガンガン入札されている。10万円スタートしたのがあっという間に35万円までなっていました。

もう複雑な気持ちです。

カネはない。だが今は修理車検はムリだ。カネがほしい。だが車を手放す実感がない。本当にワゴンRで納得か?

そんな中、日に日に値段は上がっていく。
条件として、修理、車検が必要。私の実家まで取りに来る。
そんな条件でついに503,000円で落札され、嬉しいやら悲しいやら。

チェイサーとサヨナラする事が決まり、車両引き渡し当日は現ナマ持参で落札した人とその父が搬送車で来ました。

その後まとまったカネを手にしたクズを極めた私はパチンコ屋へ。

もう覚えていないが、結局その50万もほとんどが競馬ボートパチンコで溶けてなくなりました。本当にゴミの中のクズ以下の人生。

それからクズ精神は全く治らず、とうとう気持ちを入れ替えらざるを得ない出来事が起きました。

祖母の死。

子供の頃からじーさんばーさんの家で過ごす事が多く、実家の隣がじーさん家だった事もあって小学生〜転勤する26歳頃までほぼ毎日会っていました。

大人になってから祖母にカネを借り、そのカネでパチンコした事もある。

もう居ないんだと…

当たり前に居た人が居なくなる。こんな悲しい事は今まで無かった。

いずれ両親も死ぬ。

このままだと近い将来に自分の人生完全終了の可能性あるよなぁ…
真面目に生きなきゃマズイよな…

真面目に生きなきゃいけない事を実感しつつ
時は2020年秋、友人4人で旅行する事に。

その旅費が無い事にヤバさを感じ、血迷ったのか母に通帳とカードと暗証番号を預けました。

旅行に行くから。ただそれだけの理由で通帳を預けたのが最後。私の通帳やカードは自分の所へ戻ってこなくなりました。

旅行はフツーに楽しかったです。

つづく

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