サケ鼻軟骨に含まれる保水成分 プロテオグリカン
プロテオグリカンは、コラーゲンやヒアルロン酸と同様に保水性に優れており、最近注目されている成分の一つです。
日本では、サケ鼻軟骨からの抽出技術を利用したプロテオグリカンの製造・販売に大手企業が参入したことでプロテオグリカンの広がりにますます拍車が掛かっています。
プロテオグリカンとはどんなものか?
プロテオグリカンは、動物の皮膚や軟骨に豊富に存在しています。プロテオグリカンは、保水性に優れているため、皮膚では、ハリや弾力、潤いを与える役割を担っています。そして、軟骨では、緩衝作用により関節の動きを助けます。
プロテオグリカンは、現在、化粧品、健康食品、医薬品の原料として使用されています。
プロテオグリカンの歴史
プロテオグリカンは、19世紀末に発見されました。かつて、プロテオグリカンは限られた部位からしか抽出することができず、非常に高価であり(1 g当たり3,000万円以上)、広く普及しませんでした。しかし、近年ではサケの鼻軟骨(氷頭:ひず)から安価で効率よく抽出できるようになりました。
これまで、20種類以上の異なったコアタンパク質を持つプロテオグリカンが発見されており、これらはそれぞれ異なった分子構造と機能を持っています。
プロテオグリカンの性質
プロテオグリカンには、「グリコサミノグリカン」と呼ばれる糖が多数含まれています。この糖は水となじみやすいため、スポンジのように多量の水を保持することができます。
また、プロテオグリカンに含まれるコアタンパク質は、分子中にヒアルロン酸結合を持っているため、保水力のほかに、衝撃を吸収するクッションのような機能を持っています。
これらの機能によって、皮膚では弾力が与えられ、関節の軟骨では衝撃が吸収されます。
プロテオグリカンの4つの効果
1.美肌効果
コラーゲンやヒアルロン酸と同様に保水性に優れているので、プロテオグリカンには美肌効果があると考えられています。
2.変形性関節症の症状を緩和する効果
プロテオグリカンには、変形性関節症の症状を緩和する効果があります。プロテオグリカンは、軟骨を構成する成分の一つであり、関節において発生する衝撃を吸収するクッションの役割を果たしています。
3.炎症を抑制する効果
プロテオグリカンは、炎症を抑えるサイトカイン(細胞から分泌されるタンパク質)の働きを促します。この働きによって、炎症を抑制し、特に大腸炎などの疾患に対する予防効果が期待できます。
4.生活習慣病の予防・改善効果
プロテオグリカンには、体重を軽減する働きや、血糖値の上昇を抑制する働きがあります。また、これまでの研究により、糖尿病の判断基準となるHbA1c値の上昇を抑制する作用があることも分かっています。
プロテオグリカンの商品・サプリメントが色々と販売されていますのでぜひ一度試して見てください。
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