コーヒーと牛乳の深淵なる世界
貴方がカフェに行ったら、何を注文するだろうか?
カフェラテを注文する、という方、多いのではないだろうか。
いつもカプチーノを注文するという方もいらっしゃるだろうか。
ところで、アイスカプチーノを注文するという方は、どれくらいいらっしゃるだろうか。
インドネシアには、結構いらっしゃる。
日本で勤めていたときの肌感覚では、カフェラテをご注文のお客様が5名いらしたら、カプチーノをご注文されるお客様は1名くらいの感覚だった。
その感覚のままだったから、こちらの国のカプチーノがえらくポプュラーであることに驚いた。
そもそもカフェラテとカプチーノの違いは、ミルクの温め方にある。
フォームミルクと呼ばれる、蒸気で温めたミルク。
カフェラテはミルクの甘みを引き立てる温め方をして、カプチーノはミルクにより空気を含ませて泡状に温める。
分かりやすく言うと、カフェラテはコーヒーの苦味とミルクの甘みを楽しみ、カプチーノはコーヒーの苦味と泡の食感を楽しむものだ(と、こっちのバリスタが言っていた)。
日本ではカフェラテのほうが市民権を得ているが、こちらでは同等、コーヒー好きはむしろカプチーノを注文するそうな。
だから、アイスカプチーノなるものの存在を聞いて驚いた。
通常アイスカフェラテはエスプレッソに冷たいミルクを注いで完成する。
だから、アイスカプチーノって?牛乳温めるの?と不思議に思ったものだ。
なんてことはない。
アイスカフェラテにフォームミルクの泡の部分を乗せるというだけだった(店によって違いはあるが、エスプレッソの量を増やしたりもする)。
むしろカプチーノを出してる日本のカフェならどこのカフェでもできるメニューなのだが、全く知られていないのは不思議だ。
国も変われば、コーヒーの飲み方も変わってくる。
(だいたいどのカフェでもあるアイスカプチーノ。ただミルクだけじゃなくホイップクリームが乗っていたり、バリエーションは様々。)
余談だけど、カフェオレというものはこちらではメジャーではないらしい。
カフェラテとカフェオレの違いはエスプレッソを使っているかドリップコーヒーを使っているかだ。
そして、カフェオレに該当するものはこの国ではKopi susuと呼ばれる。
意味は「コーヒー牛乳」。
カフェオレもフランス語で「コーヒー牛乳」。
しかし、インドネシアの「コーヒー牛乳」はコンデンスミルクを使ったり、つまり甘く作られたりする。
ちなみにカフェラテはイタリア語で「コーヒー牛乳」。
どれも同じ「コーヒー牛乳」だけれど、それぞれ全く別の飲み物。
コーヒーの世界は奥が深いと思っていたけれど、世界のコーヒー牛乳も深淵だった。
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