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なんでもない日常がとびきりマガジン

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なんでもない日常が、実は、とんでもなくとびきりだとわかった今日。 あなたの今日の「とびっきり」を教えてください♪ もしくは素敵な記事に出逢ったら、その記事をこちらのマガジンに追加…
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2020年8月の記事一覧

消しゴム

高校時代のことだ。高二の2学期末。英語の時間に教科担任から昼休みに職員室に来るようにとお達しがあった。分かっている。追試の追試だ。 昼休みに出頭したのは、わずかに2名。このままでは進級が難しいと最後通告があった。3日後の金曜日に追試。そして、その開始時間を聞いた時に、思わず心の中の声が漏れ出してしまった。 マジかよ! 教科担任の都合で、部活動後に教科準備室直ぐ横の教室に集合ということになり、追試は遅くから始まる。終わるのは、晩御飯どきくらいになる。 かったるいなと思い

やきそば

母は、質より量の人だった。あんまり料理が上手い方じゃない。でも、不味いと思ったことは、正直、私は、なかった。時々、兄に、 お前の味覚は、完全に毒されている。 そういう悪魔の言葉を頂いたが、気にしたことはなかった。 母は、そういう人だったので、私と兄が学生時代、昼ごはんも、お弁当も、ほぼ無頓着だった。特に土日は、昼ごはんを作る。ここは、私の記憶違いも多少はあるが、焼きそばとうどんのツーローテーションが鉄板だった。そこに時々、ソーメンやお好み焼きが入ることはあったが、ほとん

カレーライス

他の人たちの記事を見ても、カレーライスはよく出てくる。夏カレーという言葉もよく聞くし、実際に商品があったりする。カレーライスは好きな食べ物だし、今日はカレーライスについて書いてみたい。しかも、母が作ってくれたカレーライス、お袋の味の話だ。 母は、美味しい食事や、手の込んだ食事を作るタイプではなかった。だから、料理上手な母というのは、友人宅で時々見かけたりして驚愕したが、あくまでも異次元、ドラマや作り話の世界の存在だった。ただ、私は、どちらかというと質よりも量だったので、母の