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コロナにかかった

2023年8月。コロナが五類に移行してしばらく経ったタイミングで初めてコロナにかかってしまった。重症化しなかったとはいえ、わりとしんどかったので、日記のような備忘録を残します。

夜中に目が覚めた

前日は日曜日だった。会社のイベントで休日出勤していて、運営やら後片づけやらでとても疲れていた。次の日の月曜日も仕事だし、とにかく早く寝ようと20時頃帰ってすぐにお風呂に入った。何か食べなきゃと、タオルで濡れた髪をまとめたまま、いそいそと夕食を食べたのを覚えている。そのあと22時頃にはベッドに入った。

1時半頃、急に目が覚めた。疲れているはずなのに眠れないってことはよくあるけど、それとは少し様子が違うみたいだった。額に手をあてると少し熱い。エッ、もしかして発熱してる?!暗闇の中、体温を測ると37.5度。一般的には微熱かもしれないけど、わたしは風邪をひいたときにも、熱は出ずに咽頭痛とか鼻水・鼻づまりの症状の出ることが多く、熱が出るということはわりと一大事だった。

熱があると分かってから、朝方まで眠れなかった。横になってはいるものの、コロナかも、どうしよう、とずっと意識がはっきりしていた。眠らないといけないのに眠れない、朝になったら連絡しなきゃ、誰かにうつしてないかな、仕事何が残ってたっけといろんな不安が頭をよぎった。

安元さんの教え(概念)

わたしはひとり暮らしだ。感染させる人もいないけど、面倒をみてくれる人もいない。駅もスーパーも近く、実家や職場も数駅の距離で不便は感じていないけど、こういうときどうしたらいいんだろうとぼんやり思った。

備蓄はあった。以前、外出自粛が叫ばれていたころ、安元洋貴さんが「1ヶ月外出しなくても生きていけるだけの蓄えがある」とかなんとかおっしゃっているのを聞き、わたしもひとり暮らしだし、いざというときのために備えなきゃと思って見習ったんだった。安元さんありがとう。

しかしポカリスエットなんかの水分補給に役立つ系のアイテムは何もない。コロナじゃなくて風邪だったとしても必要かも、とうつろな頭で考えて、慌ててAmazonでポチった。

病院へ

よく眠れないうちに朝が来た。もしかしたらと思ってもう一度熱を測ったけど、やっぱり37度を超えている。とりあえず上司に連絡し、その日は休んだ。病院に行かなきゃ。

と思ったものの動くのがとてもだるい。これが噂の倦怠感か…とりあえず水分補給をして、体温を測って落ち込み、寝て、寝られなくてを繰り返し、ベッドでぐったりしていたら午前診の受付時間が終わっていた。18時からの午後診には絶対行かなきゃと、だるい体を動かして身支度をした。しんどいとはいえ、こうやって身支度してるくらいなので、コロナだとしても軽症、そうじゃなかったら風邪だと思うくらいの余裕はあった。前日髪を乾かさずに夕食をとったことを思い出し、やっぱりもしかしたら風邪なのかも…と少しの(よく分からない)希望をもったりもしたが、この時点で会社でも2名の感染者が出ていることが分かって、自分もそうなんだろうな…とやっぱり落ち込んだ。

天気はくもり

病院に着いて、入り口のサーマルカメラで体温を測った。36度台で「正常です」と出たが、正常じゃないんだよ…とツッコみながら受付に向かった。受付で体温計を渡されて再度検温したら、37.9度。順調に上がっている。サーマルカメラはやっぱりあてにならないんだなとこんなときに実感した。

かかりつけの病院は、発熱外来はあるものの院内に発熱した患者の待機する場所はない。外の駐車場にパイプ椅子がバラバラと置かれていて、そこで診察を待つ。以前花粉症の予防で来院したときに、発熱してるのに外で待つのは気の毒だなあと思っていたのに、自分がその状況に置かれるとは。午前診で来ていたら、太陽に負けていたかもしれない。そこは午後診で良かったなとぼんやり思った。

確定

数分待つと、先生が診察に出て来てくれた。受付で、会社に感染者がいることを伝えていたので、すぐに抗原検査を受けた。検査結果も数分で出た。やっぱり陽性だと分かったときには、発熱の原因が分かって逆に少し安心してしまった。

現状や年齢から、おそらく軽症で済むだろうということで、カロナール(解熱剤)やアンブロキソール(痰を出しやすくする薬)、咳止めやトローチなどの薬を処方してもらって帰ることになった。けど、その時点では咳やのどの痛みはまったくなかったので、後半の薬はいらないのになどと軽く考えていた。

帰宅し、会社や家族に陽性の連絡をした。特に、2日前の土曜日に、妹と飲み食いしノーマスクで遊んでいたので、うつしていないかとても心配だったが、「元気、犬も元気」と飼っている犬の写真を添えて送ってくれたのでニコニコした。まだ油断はできないけど、とりあえずよかった。

前日よく眠れなかったせいか、病院まで歩いて運動したせいか、はたまた薬の副作用か、コロナにかかったというのにこの日はよく眠れた。

1日目(8/1)

感染初日を0日目とするらしいので、発熱してから2日目の今日は1日目である。ややこしいなと思いながらも、この日も引き続き発熱していた。熱が上がり、解熱剤を飲んで落ち着いて、薬が切れて再び熱が上がりって感じを繰り返していた。まあでもそれ以外普段と変わらないな?と思い、昨日髪を洗えなかったこともあって、お風呂に入りたくなった。

そして本能のまま入ったのが間違いだった。お湯に浸かっているのにめちゃくちゃ寒くて、慌ててお風呂から上がったけど、あとの祭りであった。

2日目(8/2)

前日に無謀な行いをしたせいか、少し前からポケモンスリープを使っていたんだけど、起動させる力もないほどに疲れて一日寝ていた。起動させてたらめちゃくちゃポイント溜まってたと思うけど、指先すら動かしたくないくらいの熱と倦怠感が続いていた。

3日目(8/3)

朝4時頃、のどの痛みで目が覚めた。ついに熱以外の諸症状がきたか…しかし、このときのために病院からトローチを処方されたんだ。「しめた!」という気持ちでトローチを舐めたが、全然効かない。え、じゃあトローチっていったい何の役割…?と思いながら、代わりに普段風邪の初期症状や花粉症がひどいときに舐めるマヌカハニーを舐めた。ベッドで横になっているときはマヌカハニーのキャンディ。のどの痛みにはトローチよりマヌカハニーの方が全然効くと学習した。

▼風邪のひき始めにもおすすめ!まじで!

早朝からトローチの効き目の低さに悲しんでいたら、始業時間になった。社内チャットで、同時期にコロナにかかった会社の人が今日から在宅で復帰していると連絡がくる。まじか。わたしはまだまだしんどいんだが…と、自分の体力の低さに絶望する。

そしてのどの痛みのあとは、咳が出るようになった。「このときのために病院から咳止めを処方されているんですよ…!」と再び意気揚々と咳止めを飲むも、咳止めはのどがめちゃくちゃ渇いた。息がしづらくて、それがとても辛く、こんなことになるなら咳止めは飲まないと誓った(と思えるくらいなので、あまりひどい症状じゃなかったんだろうなと思う)。

4日目(8/4)

ついに、鼻水鼻づまりの症状が出た。わたしが普段風邪をひいたときに、一番重くて最後まで残る症状だ。寝ようと思っても寝られない。常に息苦しかった。それに加えて、解熱剤の影響か、この日からお腹を壊した。まだ発熱は続いていたが、解熱剤、もう飲みたくないと思った。

この日は、一昨年くらいからハマっているBTS SUGAさんのソウルコン追加公演のオンライン配信があったのに、しんどすぎて見られなかった(というか気づいたら終わっていた)。

しかし、どうにかひと眠りしたあとは、急に体調が戻って来た気がした。解熱剤も飲んでいなかったが、平熱に戻っていたのでサッとお風呂に入った(懲りない)。しかし、久しぶりに髪を洗ったら、抜け毛がひどくて引いた。

5日目(8/5)

この日も平熱だったが、鼻づまりの影響か、のどの渇きがひどかった。この症状はいつ完治するんだろう…と思いながらも、SUGAさんの追加公演2日目は楽しんで見ることができたので、かなり良くなっていたと思う。

この日まで、ポケモンスリープの結果は「うとうと」が多かったんだけど、この日から「ぐっすり」が多くなって、よく眠れるようになったのかな?と思った。

▼元気のバロメーターにもなります

6日目(8/6)

軽快といえるようになったこの日は、SUGAさんの追加公演最終日だった。そのパフォーマンスも演出もどの公演よりも素晴らしく、最終日にふさわしかった。愛している。きっとこのあとは兵役に行くんだろうけど、それもあっというまだよと心構えを十分にさせてくれるような公演だった。

あいかわらず鼻づまりはあるけど、熱はないし、倦怠感もなくなっていた。明日は月曜日だけど、仕事には普通に行けてしまいそうです(言い方)。上司に連絡し、明朝も体調に変わりなければ出勤することになった。

出勤

そして次の日。いつも通りと思いながら出勤したが、通勤途中や仕事中に体力の低下をまざまざと実感した。ほぼ一週間、何もしていなかったんだから妥当な結果といえばそうなんだが、たぶん軽症だったわたしでもこれだ。ひどい二日酔いの方がツライという話も聞いたが、有無を言わさず一週間ダウンさせるコロナはやはりおそろしい。

とはいえ、これからも推しイベで遠征したいし、海外にも行きたい。でも誰かにうつしたくないし、仕事で迷惑もかけたくない。どこかで折り合いをつけながら、これからも過ごしていかないといけないんだろうな。

たいへんな時代に生まれてしまったよなと時代のせいにしつつ、推しと同じ時代に生まれた奇跡を尊ぶ矛盾だらけのオタクは、これからもただ懸命に推しを推して生きていくことを誓うのでした。以上。

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