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私の好きなTRPG「インセイン」を語らせてくれ

※この記事は既にTRPGを遊んでいる人向けのものになっているため、初歩的な説明はあんまりしないことをご了承ください。
※また、私の主観での話です。私の好きな話をしています。

 インセインって面白いんだよ〜という話をしたい。

 非電源ゲームTRPGの中の一つのシステム(ルール)に、「マルチジャンル・ホラーRPG インセイン」がある。

 冒険企画局いつもありがとう。愛してるぞ。
http://www.bouken.jp/pd/san/

 私は4年前からこのシステムにハマってしまっている。私は飽き性であるのだが4年もこのシステムへの愛を毎日感じている。
 ツイッターのタイムラインにインセインの話題が出る度ニコニコしているし、「インセイン気になるな〜」という呟きが流れてきたらハートを押してしまう。
 4年前からずっとインセインでシナリオを書き続け、今まで書いたシナリオ40作品にもなる。(嘘…)
 具体的にどこが好きなのか、何が自分にとって魅力なのか、今一度考えたいと思い、筆をとった。

 インセインの遊び方については、この記事が簡潔に書かれているため、参考に貼っておく。(この記事を見つけた時もとても嬉しく思った)
https://note.com/violetfizz/n/ne4381b61114d

1.インセインとは?

 そもそもインセインってなんだ?という話だが、副題の「マルチジャンル・ホラーRPG」が全てだ。
 CoCのように「クトゥルフ神話」に限定されず、日本の怪異を扱ったホラーや、人間怖いよサイコホラーや、サメ映画のようなパニックホラー、「恐怖」や「狂気」を扱ったホラーものならなんでもいいよ!という認識を私はしている。(他の人は知らないが)
 ルールブックや冒険企画局から発売されている公式のシナリオ集に収録されているシナリオを見てみると、

1920年代アメリカを舞台にしたCoC的王道ホラーだったり、
ヴィクトリア朝を舞台にした館ものホラーだったり、
現代日本の「残業」をテーマに繰り広げられるホラーだったり、
かの有名な「きさらぎ駅」をテーマにしたものから、
「バチバチに戦いあうアイドル」だったり
「永遠に続く校長先生の長話」だったり
「回し続ける課金ガチャ」だったり
「うちに帰ると知らない人が死んだふりをして」いたりする。
(なに?公式です)

 上記を見るだけで、「範囲広……」という感想が浮かぶだろう。
 それこそがインセインの良さだと私は思う。

 ちなみに私がインセインをやって来て公式非公式問わず最も許さないと思ったのは、2巻に収録された公式シナリオ「ヴィラ・アネッロ」である。(大変楽しかったし、シナリオ制作の際に勇気づけられた。しかし許していない)

 基本ルールブックにはリプレイ(実際に遊んでみた時のプレイレポみたいな)が載っているのだが、素直に読んでるだけでヒヤリとするホラーだったりする。

 シナリオには「ワールドセッティング」というそのシナリオでの「世界観」が設定されているのだが、上記にあげた「現代日本」「ヴィクトリア朝」「1920年代アメリカ」はもちろん、自分で好きなように世界観を作っていいことになっている。
 大正日本がしたいなら大正日本をしてもいいし、SFがしたいなら先の未来でもいい。魔法が使える世界にしたいならそんな世界でもいいだろう。

 私はこの自由さ、幅広さが好きだ。

 その幅広さは年代や世界観だけでなく、ホラーの内容にも適用される。
例えば、クトゥルフ神話やSCPのような「何らかの怪異存在」を登場させてもいいし、それらは登場せず「殺人鬼」が元凶のシナリオでもいい。
 私は「結局人間が一番怖いよね」と思っているので、人間主体でシナリオを書いていたりする。人間の闇を存分に扱えるのはインセインの良さだと思う。それは次の項目にも大きく関わってくるだろう。

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2.好きなルール「秘密」

 インセインの特徴として、PCに「秘密」が設定されているのが最初にあげられるかもしれない。
 「誰もが秘密を抱えてる」というキャッチコピーのあるインセインなのだから、推しポイントなのだろう。

 一部の人には、近年、非公式CoC界隈で流行している「秘匿HO」があるが、それに近しいものと言ったらわかりやすいだろうか。(似て非なるものではあるのだが)

 インセインには必ず、PCに「秘密」と「使命(そのセッションでの目的)」が設定されている。
 例えば、こんなシナリオがあったりする。

シナリオ概要
あなた達の幼なじみが死んだ。その次の日からあなたには聞こえる声がある。「次はお前だ」そう幼なじみの声で囁かれ続けていた。
PC1
あなたは幼なじみが死んだ日からずっと幼なじみの声で幻聴が聞こえている。
「次はお前だ」
あなたはそれを信じてはいない。
あなたの使命は「この囁きを止める」ことである。
PC2
あなたは幼なじみが死んだ日からずっと幼なじみの声で幻聴が聞こえている
「次はお前だ」
あなたはそれが本当のように聞こえた。
あなたの使命は「死なない」ことである。

 PL全体として見えるシナリオ概要は以上になるが、それぞれプレイするPCの番号を決めたあと、そのPCの秘密があなただけに秘匿で配られることになる。

PC1の秘密
あなたが幼なじみを殺した犯人だ。
あなたはこの街を騒がす殺人鬼であり、殺人に快楽を覚えている。
次のターゲットはPC2だ。
あなたの本当の使命は「PC2を殺す」ことである。
PC2の秘密
あなたには幼なじみの幽霊が見えている。
幼なじみは、なにかを自分に訴えようとしている。
訴えを詳しく知る手段はあるだろうか…。

 こんな秘密が配られたりする。
 その事件での元凶がPCのことがあったりするのが、私は好きだ。
 こんな秘密が配られたらドキドキワクワクしないか?私はする。
 この秘密を抱え、他の誰にも知られないまま、RPができるのは本当に楽しい。
 わかりやすく言えば、人狼で狼側だけど村に溶け込んでいるような、そんな感じだ。

 また上記の秘密を見れば分かるように、PCの使命がすれ違うことがある。
 インセインではそれも想定済みである。
 インセインには4つシナリオタイプが設けられている。
 全員が協力して一つの事件に取り組む「協力型」
 二つの陣営に分かれて戦う「対立型」
 最後の一人になるまで争う「バトルロイヤル型」
 上記以外のどれにもなる可能性を孕んでいたり、三つ巴になったりする「特殊型」
 PvPが公式ルールとしてあるのが魅力的だ。

 インセインの目的は、自分の「使命」を達成すること。
 そのためには他の人と協力したり、争ったり、ある時は誘導したり、騙したり……自分の目的の為ならばなんでもする!という人間の闇が見えて、私は大好きだ。

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3.人間の関係性が好きなオタクに優しい

 ここから先は私の遊び方で、公式を愛する人にはなかなか理解が及ばない範囲の話かもしれないが、私は関係性というものが好きなオタクだ。
 恋愛関係に留まらず、友人だったり、ボーイミーツガールだったり、怪異と人間だったり…そういった関係性を描きやすいのもインセインの魅力だと思っている。
 私が書くシナリオの例だと、2PLシナリオで「殺人者×共犯者」だったり、「双子」だったり、「主人×従者」だったり、「人魚と人間」だったり、そういったものを書いている。
 そういった関係性を描き、物語にしやすいのがインセインの魅力の一つだと思う。
(私が書くとホラー要素が薄くなってしまうのが難点だが、そういった楽しみ方をしている人も一定数いると思う)
(所謂エモ系シナリオも非公式では流行っていたりする)


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総括

 インセインの良さはもっともっとあるのだが、簡単にあげられる部分はこの辺りだろうか。
情報収集する際に、PL間で情報のやり取りをするボードゲーム的な楽しさがあるとか、
発狂する時の狂気カードのシステムが面白いだとか、
RPが捗るシーン制についてだとか、
追加サプリの「繰り返される惨劇」によってループものシナリオができたりだとか、
シナリオ書くのがめちゃめちゃ楽だとか、
 色んな魅力がまだまだあるのだが、果てしなく続きそうなので、一旦筆を置くことにする。

 最近盛り上がっているシステムのひとつだと私は思っているので、これからも好きでい続けたい。
 ただこれだけを伝えたいのだと思う。

インセインメッチャスキ


※これはダイマでもステマでもなく、ただ好きなだけの一般人の記事です。

※宣伝になってしまいますが、普段は以下のシナリオを書いています。
〇BOOTH
〇pixiv
〇シナリオ告知ツイッター

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