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17歳がお腹の子を守る!

本音を言えば妊娠をテルには喜んでもらいたかった。
せめて、お腹の子の父親にだけは…
でもそんな願いは叶いそうにないので諦めた。
しかし赤ちゃんを諦める事だけは出来ない。
なぜか…それは、もちろん早く自分の家庭が欲しいというのもそうだが妹や弟があまりにも可愛かったから…
子供の可愛さを知ってしまった以上、中絶なんて無理だ。
さっきまでお腹の中にいたのに、目が覚めたら居なくなってるなんて想像しただけでも耐えられない。
【なんとしても赤ちゃんは私が守る!!】
心に誓ったのである。
【テルさえ納得させれば親も納得する…】
しかし、こんな大切な事をそう簡単に納得させられない。
本気で
【死にたい…】
と思ったのはこの時が初めてだ。
しかし、自分が死んだらお腹の子も…そう考えると何も出来ない。
むしろ体に良い物を意識して食べる。
このつらい状況の中、1人だけ私の応援団がいた。
それは先輩のオカちゃんだ。
彼女だけは
「頑張って産みな!」
と言ってくれた。
だから私は頑張れたのかも知れない…

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