別所佳恋 生誕祭2020(2020.03.12)
入場整理番号のひと桁台はゲスト目当てと思われる女性客。 きゃわふるTORNADOは基本的に撮禁なので、最前列を確保する必要に駆られる客は少なく、予約のクリック合戦もまだ殺伐としていない。
ここのところ前2列は椅子席だったが今回は無し、かと思いきや開場してから椅子が出てきた。
客席とステージの間隔を或る程度以上に開ける必要がある昨今、後出しでも椅子を並べたのは良かった。
その「ステージと客席との間隔」は2mくらい。
客の殆どはマスクを着用していたが、持っていない客には
会場側から提供。 消毒液も入り口に備付けてある。
「こんな時」だからこそ、打てる手は打った上で楽しもう、楽しませようとする気概。
影アナは別所佳恋。 例に依ってざっくりと諸注意。
マイクの音が小間切れになっており、嫌な予感はしたが、この日は終始ワイヤレスが不調。
マイクそのものなのか、受信側なのか、中継機器なのか、そのあたりは不明ながら、なんとかしようとはしていた。
GAME
Silent Voice
NEVER ENDING STORY
psychology
前半は激しく。
2曲目あたりから踊ったり声を出したりして楽しむ客にも動揺が走り、3曲目が終わる頃には「セ、セトリが・・・」と嘆く声が聞こえてくる。
4曲目が終わると「しぬ 死ぬ シヌ shinu・・・」と気息奄々になったところで、ゲストコーナー。
ゲストのJKzは、別所生誕3年連続のゲスト出演。
所謂「ヲタ芸」を見世物として金の取れる域まで突き詰めたグループ。
スマートで清潔感のあるところが世間一般の「ヲタク観」と異なることもあってか、女性の固定客も多い。
使用する光る棒は、電気式ではなく化学反応タイプのもの。
強い輝きを放つが経時で減衰してゆくので、ある程度のところで見切って持ち替える。
演目として、練れている。
きゃわふるTORNADOと持ち根多の交換などもありつつ、たっぷり。
やっている事の親和性が高いからか、ゲスト目当てで来たと思しきお客さんも、きゃわふるTORNADOのライブを楽しめたようで、その点も良かった。
メリーゴーラウンド
HANDS
星空ディスティネーション
きゃわ騒ぎのやつ
後半はしっとりと。
生誕のセットリストは当人が担当。
メンバーそれぞれが、自分たちの強みは何か、何を見せたいのかについて考えているのが見て取れる。
杏斉ゆか
沖縄遠征でおいしいものを食べすぎて1.5kgのプラスとボヤいていたが、きっちり引き締めていた。
フィッシュボーンの二つ結びが実に良い(良い)。
口から発せられる音の、すべてが歌になる。
道地文子
右の側頭部を編み込みに。
うち外で色を変えているのが、こうしたアレンジで効いてくる。
今日も甘く儚く、思わせぶりに。
神咲くるみ
縦にきっちり巻いたツインテール。
今日もダレない。
歌声に迸る激情。
石川野乃花
ネットレース付きのトーク帽。
この衣装ではこの帽子で固定なのかも知れない、髪型も含めてのトータルコーディネイト。
押し寄せる、粘度のある情念。
別所佳恋
ヘアサロンで切ってきたとのことで、暗めの色に整えて、セミロングのゆる巻きで大人っぽく。
勢いだけでなく、歌でも振り付けでも、客と駆け引きが出来るようになって来た。
見せ方も含めて、5人でのバランスが取れてきている。
突き詰めつつある、と言って良いかも知れない。
何を売りにして、どう言う層に訴求しようとしているのか。
私の好みには合ったり合わなかったりするし、首を傾げざるを得ない施策も無くはないが、送り手の打つ手は概ね合目的的であり、何より客を踏みつけにすることのない事については信用に値するので、客としての精神衛生は良い。
今後も可処分所得の許す範囲で足を運びたい。
(2020.03.15 記)