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Ailes Spark SP -横浜野外フリーライブ編-(スリジエ 月・星・宙組)

前日になってスケジュールに追加されたオープンスペースでのライブ。
降ったら即中止と言うリスクはありつつ、天気は持ちそうだったので一か八か。

着いてみると「撮影禁止」の札。 カメラを持っている客に尋ねると「殆どの出演者は撮れている」とのこと。
例外であることを祈りつつ準備だけ進めておいたが、直前になって「今回は撮影なしでお願いします」と告知。

・日没後で街灯と簡易照明しか無い
・水浸しになるライブの後でメイクも一旦落ちてしまってからの修整
・台風が接近していて風が強い
・新しい衣装はスカートの丈が短く、布地も翻りやすい
・ステージが高く、客の側からは見上げるかたちになる

このあたりを考えると、客のモラルのような不確実なものに頼らず、防げる事故は防いでおこうとする送り手の判断は正しかったと思う。
(事実、「七年目の浮気」のような風の悪戯は何度も。)
撮影は諦めて頭を観察に切り替える。


月組

未来インビテーション
ミメミモメモミユメミモミ
Berry Days

山本あこはツーテール、才川つむぎはハーフアップ、英未希はポニーテール、中丸葵はおさげ、美南衣里はストレート。
被らないアレンジ。
Berry Daysのターンが揃っていて且つ速い。 基礎レッスンが地味に効いている。
才川つむぎの「止め」「撥ね」「払い」が奇麗。 細部を詰めつつ表現力を上げようとしている。
山本あこの華やかさ、英未希の美、中丸葵の徳、美南衣里の艶、才川つむぎの楽しさ。
様々な要素がパフェのように構築された月組の色。


星組

君のそばにいるよ
さくらエール
憧憬れロマンチック

椿原と青葉は要所を固めてのストレート。 成瀬は低めのサイドポニー。 仲瀬は辮髪っぽいアレンジの入ったポニーテール。 霞もかは低めのツーテール。 森崎は茶筅髷のようなポニーテール。

仲瀬カナタは先日のワンマンライブでも興味深く見たのだけれど、「肩から入るミュージカル動き」が面白い。 初動で一寸フェイントが入る。 雑な表現になるが「ヅカっぽい」。
女子のハートを射抜くのも肯ける。

成瀬古都「止め」と「撥ね」は基本に忠実、「払い」を一寸引っ張る。
溜めから入る仲瀬カナタと並ぶと好対照。 「娘役」感。

森崎志桜里と青葉桃花もかっちりした楷書の動きなのだけれど、仲瀬カナタと較べるとケレン味が無い。
この二人の芯があるから、それぞれ自分の色を出しやすいのかもしれない。

霞もかの周辺だけ時空が歪んでいて、横に居るメンバーと比較しても揃った動きではあるのだけれど、単体で見るとゆっくり動いているように感じられる。

歌の方では記青葉桃花のソロパート。 上手いだけでなく、視覚にも聴覚にも訴えかける情感の乗せ方に唸る。
「率いる」ではなく「擁する」になっているバランスの良さが星組の特色であり、美点でもある。

宙組

春風☆プリエール
diary
ジョバンニ

白咲桃は高めのツインテール、林りよんと吉井あずさはストレート、石原由梨奈はポニーテール、茜紬うたはいつものショートボブ。

重力と慣性質量を力で捻じ伏せる吉井あずさ。 上下左右、どの方向にも等速で動かして止める。 動きの芯がぶれないし、こともなげにやっていて表情にも出ない。

茜紬・吉井の二遊間がしっかりしていて、リーチの長い石原のファースト。 ムードメーカーの白咲はキャッチャー。 クールなサード、林りよん。
カープの内野陣もかくあって欲しい。

宙組の特色としては「打球を正面で処理することを徹底する」ような、基本に忠実で鋭く、キレのある動きがあると思う。


終演後は例に依って無料ハイタッチ会からの特典会。
握手会が始まったが、チーム毎に三列になっている。
まさかの三択、踏み絵である。 一回では済ませにくいように出来ている。

(昨日のこともあり)よりめってる・はなれめってるの人の列を選択。
私はどう転んでも薄い客なので、顔つなぎのループはせずにそのまま離脱。

(2019.07.27 記)

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