きゃわふるTORNADO 宮瀬しおり生誕祭 〜TORNADO WHITE〜
四時過ぎに到着。 生誕イベントなので準備もあってか、既に数人。
四時半に受付が始まる頃にはそれなりの数に。
例によって発声から始まるリハーサルをみっちりやっているのが漏れ聞こえてくる。
この辺り、送り手として信用できる。
開場は16:55ころとのアナウンスだったが、17:00。 一寸遅延。
入場すると前に行く人、中程で談笑する人、後ろでまったりする人、左右の壁に凭れて待つ人、etc...
それぞれの楽しみ方に合わせた位置取り。
まだ殺伐とするところまで分母が増えていないからこそ、保たれている平和ではある。
若い人が増えた印象。 元気はあるが無軌道ではなく、暴れすぎずに盛り上がる。
先月に一度荒れる兆しのような出来事があったが、客の自治に任せるのでも、送り手の大人が統制するのでもなく、舞台の上のメンバーの振る舞いで安寧が保たれている。
無支配・無統制でも一定の秩序は担保された、自治の形としては理想に近い状態。
Tシャツを着ない人もそれなりの数居るのだけれど、きゃわふるTORNADOのTシャツを着ている人はざっと六割くらい。
だいたい皆さん電気式の光る棒を持っておられる。 そう云う文化圏から来られたということか。
BGMが大きくなり、客電が落ち。 何故か本日の主役、宮瀬しおり "のみ" 登場。
直前にスケジュールの合間を縫ってヘアサロンでカットとカラーとトリートメントをして来たとのことで、しっとりつやつや。
オープニングアクトとして「47の素敵な街へ」。
何故か踊りなれて振りが身体に入っており、体幹が鍛えられて動きが良くなっていることもあって、客に見せて金の取れるレベルにはなっていてた。
各都道府県名のところで、それぞれの府県出身のメンバーが後ろを走り抜ける趣向も楽しい。
一旦引っ込んで出囃子から仕切り直し。
宮瀬しおりに合わせて、全員高めのハーフツイン。
石川野乃花と道地文子は一寸無理矢理感もあるが、お祭りなのでそれもまた良し。
生誕コーナー
仕切は道地文子。
道地の司会ぶりも板に付いてきた。
宮瀬しおりの「きゃわいいところ」「残念なところ」のお題でひとしきりフリップトーク。
「きゃわいいところ」は顔、寝相、声。 異彩を放つ神咲くるみの回答「『どったの くぅたん』と訊いてくれるところ」。
「残念なところ」で多かったのは「笑い方」。 ガハハハと豪快(・・・と言えば聞こえは良いが)らしい。
ビデオメッセージは
工藤聖奈(Parfait)
片瀬成美(notall)
人見知りが激しく友達が少ないと自ら語るのが常だが、狭くとも濃密な関係も築けているようではあった。
石川野乃花とのやり取りの中で宮瀬しおりが入れる合いの手
「確ぁしかぁに」
完全に無意識だとは思うが、濱野智史に似ていて可笑しかった。
「手紙が届いています」「私が読みます」と神咲くるみ。
読み進めていくと時制と人称がおかしい、神崎が書いた現在進行系の手紙であった。
このグループでの活動が始まる前に大人が信用できなくなるような出来事もあり、極度の人見知りである事も相俟ってメンバーとの人間関係の構築にも時間が掛かったようだが、神埼を含めた5人と良好な関係を築き保てているようで安心した。
生誕コーナーの〆は、石川野乃花に振られて(念も押されて)宮瀬しおりが珍しく長めのコメント。
纏まらないながらも自分の考えていることを話せるようになったのは、大きな進歩だと思う。
最後に一曲「ナンバーワンダーランド」で〆。
見せ場の歌割りを石川から乗っ取り、更に杏斉ゆかからも乗っ取って歌い続ける宮瀬しおり(ひとのパートなので歌詞はうろ覚え。)
本日の主役なので、これくらいでちょうど良い。
ライブとして纏まりつつ、適度に羽目を外す。
歌って踊る部分は揺るがない基礎が出来たので、客を如何にして楽しませて返すかに振り向けられる余力が増えた。
それが客席への目配り気配りにも繋がっている。
曲間の短い時間でも、何かしら語りかけ、曲名を告げてから歌い始める。
初めて見た人をおいてけ掘にしない工夫。
現状維持をするにも、新規開拓を心掛けなければ覚束ないし、増してや伸びて行こうとするならば尚の事。
初めて見たお客さんもいつものお客さんも、どちらも楽しませて返す。
その気概は感じられるし、或る程度は出来ていると思う。
今回も撮れた場合に備えて準備はして行ったが「撮可のうた」は無しで空振り。
撮影可にした場合、客の撮った写真が広報に資するかと言うと必ずしもそうではなく、目当てで来ている客の間ですら回らない事すらある訳で、「基本的にライブは撮らせない」と言う方策が間違っているとは思わない。
ただ、そうするのであれば、一定の質と量のアウトプットを、送り手の側でしていただきたい。
動画の質と量、編集の巧さに関しては申し分ないが、静止画が弱い。
ともあれ、終始笑顔の楽しい生誕ライブであった。
この楽しさが、より多くの人に届きますように。
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